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東洋エンジニアリング、マレーシアで大型プロジェクトを受注=総額約2400億円

Global News Asia / 2014年8月25日 13時2分

マレーシアのRAPIDプロジェクト実施位置。

2014年8月21日、東洋エンジニアリング(以下、TOYO)は、マレーシアの国営石油会社ペトロナスが同国南部ジョホール州で計画している石油精製から石油化学まで一貫生産を行なうコンプレックス建設計画「RAPID」のうち、中核をなすスチーム・クラッカー・コンプレックス(SCC)を一括受注した、と発表した。受注金額は約2400億円で、完成時期は2019年半ばを予定している。

 RAPIDは、ペトロナス・ペンゲラン総合コンビナート(以下、PIC)開発の一環で、PICはRAPIDの他に熱電併給発電所、LNG受け入れ基地、空気分離装置、水供給設備、原油・製品タンク、ユーティリティーなどの関連設備も含めた総投資額は約270億ドル(約2兆7000億円)にのぼる大規模な投資案件である。

 このうちRAPIDは、日量30万バーレルの精製能力を持つ製油所と、合成ゴムや高機能樹脂を含む様々な石油化学製品を合計で年間770万トン生産するプラント群を建設するものである。具体的には、エチレン製造設備、分解ガソリン製造設備、ブタジエン抽出設備、ベンゼン抽出設備、MTBE製造設備、用役および付帯設備となる。

 TOYOは1983年に受注したガス処理設備を初めとして、ペトロナスグループから30件以上の受注実績と、エチレン新設プロジェクトではこれまでに全世界で40件以上の建設実績があり、加えて、今回のプロジェクト実行計画が高く評価されたことが、受注につながった。
【編集 : YK】

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