エアアジア X、5四半期連続の黒字でPN17解除

エアアジアX

　2023年11月21日、エアアジア X バハッド(以下、エアアジア X)は、2023年第3四半期に560万リンギットの純利益を計上し、5四半期連続の黒字を達成したと発表した。また、ブルサ・マレーシア証券取引所に対して行った申立ての結果、PN17(注意銘柄指定)の解除が認められたという。PN17は、財務状況が悪化した企業に対して課される指定で、エアアジア Xは2020年7月に指定されていた。

　エアアジア Xは、コロナ禍での運航の正常化に努め、前年同期比で6倍以上となる6億4,840万リンギットの収益を記録した。座席数は前年同期比9倍以上の100万席を超え、搭乗率は80％と高水準を維持した。インドや中国などの中核市場への就航も再開し、ネットワークの拡大にも成功した。

　コスト面では、航空機燃料費の増加を整備・修理費用の減少で緩和し、ユニットコストは前年度比11.70セン(1リンギットは100セン)と正常化した。エアアジア Xのユニットコストは同業他社の中で最も低く、コスト競争力を高めた。

　関連会社のタイ・エアアジア X(以下、TAAX)も、前年同期比で10倍以上となる2億8720万リンギットの総収入を記録し、純利益は7億5,210万リンギットとなった。TAAXは、事業再生計画の承認を受け、財務状況の改善に向けた一歩を踏み出した。
【編集 : af】