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離婚しましょう…“几帳面な夫”と“片づけられない妻”の夫婦関係が悪化→家出した夫が「妻の大好きなケーキとお花を買って」帰ってきたワケ【片づけのプロが解説】

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月22日 9時30分

離婚しましょう…“几帳面な夫”と“片づけられない妻”の夫婦関係が悪化→家出した夫が「妻の大好きなケーキとお花を買って」帰ってきたワケ【片づけのプロが解説】

(※写真はイメージです/PIXTA)

片付けない家族にイライラ。家のなかの空気はギスギス…。『部屋がゴチャゴチャで、毎日ヘトヘトなんですが、二度と散らからない片づけのコツ、教えてください!』(すばる舎)の著者であり、お片づけ習慣化コンサルタントの西﨑彩智氏は、家族に片づけを無理強いするべきではないといいます。家族と協力して片付ける方法と家族間へのよい影響について解説します。

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他人のやる気は気長に待とう

無理強いしないほうがうまくいく

片づけを実行するには「やる気を待たない」ことが大切と書きました。

でも、それは自分に限っての話。他人に関してはやる気を待つことが大切です。

あるご家庭では、ご主人が大のコレクション好き。奥様が「こんなのまだ取っておくの?」と思うような古いおもちゃや、ゲーム機器をずっと取っておくタイプの方でした。

「もういらないでしょう?」と声をかけても、頑として首を縦に振らなかったようで、奥様は私の前でため息ばかり。私は、その方に、「とりあえずは、片づけているところを見せるだけでいいと思いますよ」とアドバイスしました。

そこで、その方は、自分が持っている本だったり、CDだったり、アクセサリーだったりを手放し、業者に買い取ってもらう作業を始めたそうです。

最初は、全く興味なさそうにしていたご主人でしたが、奥様と子どもたちが、 「これ、いくらで売れると思う?」 「意外と高く買ってもらえたね!」 「このお金で、外食しよう!」 などと盛り上がっている様子を見て、段々と関心が湧いてきたのでしょう。

ある日、「今度、売りに行くときは、僕も一緒に行こうかな」とおっしゃったそうです。結果、ご主人のコレクションはすべて買い取りに出し、おうちもスッキリ。意外と高く買い取ってもらったので、そのお金を使って、ご家族でディズニーランドに行かれたのだとか。

「あのとき、しつこく片づけを勧めなくてよかったです!」

ため息ばかりついていた頃が嘘のような晴れ晴れとした笑顔で、こちらまで笑顔になりました。自分のやる気は待たない、でも、他人のやる気は待つことが大切なのです。

<CHECK> 他人は変えられない。自分ができる片づけをコツコツやろう

離婚しそうだったご主人と良い関係に!

家出までしたご主人が優しくなった!

片づけは、家族円満につながるというのは、私の持論です。つまり、逆に考えると、「片づかない」「片づけられない」というのは、そのまま家庭の不和に直結するということだと思います。

片づかない家、ひいては片づけられない奥様に絶望しているご主人は意外と多いようです。ご主人が几帳面で、奥様は片づけが苦手、というご家庭も結構多く、その場合は、悲劇が起こりがち。

いつまでも片づかないおうちにご主人はイライラする、奥様は文句ばかり言われてイライラする。片づけを引き金に、お互いの悪いところがどんどん見えてきて、「離婚しましょう」というところまで来てしまっている、というご家庭を実際にたくさん見てきました。

あるご家庭では、45日間の片づけプログラムの真っ最中に、ご主人が出て行ってしまったということがありました。片づけの途中、モノを捨てるのに取捨選択したり、動線をもとに置き場所を決めたり、という作業中、一時的にたくさんモノが散らかってしまったのだそうです。

「片づけプログラムを始めたものの、いつまでも家が片づかないのに業を煮やした夫が家を出て行った」とお聞きして、当時はとても心配しました。

でも、ご主人がご自分のモノを取りに帰られたときに、見違えるように片づいたご自宅を目の当りにして、びっくりされたんでしょうね。なんと、その日のうちに家に戻って来られたのだそうです。しかも、奥様の大好きなケーキとお花を買って。

それを聞いて、とても嬉しくなりました。ご主人のお気持ちが180度変わったわけですから。片づけの力って、やっぱりすごいです。

また、家族で一緒にお片づけをすることで、家族仲が深まる、というのもよくお聞きします。

最近、こんな嬉しいご報告もいただきました。片づけ前は、そのご家庭は、「ママ+子ども」対「パパ」のような構図で、奥様とご主人は冷戦状態、口も殆どきかないような状態だったそうです。

でも、「ここはご主人の意見も聞いてみて」とか「ご主人にも協力してもらって」という機会を何度かつくるうちに、少しずつコミュニケーションが生まれていきました。最初はお互い直接は話せなくて、子どもを介して意思疎通をしていたようですが、片づけのステップを踏んでいくうちに、直接的にコミュニケーションがとれるようになりました。

一緒に片づけていくと、頼んだり、頼まれたり、やってあげたり、やってもらったり、という場面が増えていきます。

そのなかで、自然と「ありがとう」の回数が増えてきて、

「気がついたら、前よりもずっと仲良しになっていました」

とおっしゃる奥様は、恥ずかしそうで、でもなんだか嬉しそうで。

家族が「ワンチーム」になれるのも、片づけの魔法なんだ、と日々感じています。

<CHECK> 片づけを通じて、家族の結束も強まる

西﨑 彩智 株式会社Homeport  代表取締役 お片づけ習慣化コンサルタント

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