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「お金を求めること=いやしいこと」…お金を貯められないのは、子ども時代から植えつけられた“ねじまがった価値観”が原因であるワケ

THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年9月23日 12時15分

「お金を求めること=いやしいこと」…お金を貯められないのは、子ども時代から植えつけられた“ねじまがった価値観”が原因であるワケ

(※写真はイメージです/PIXTA)

お金が手に入らない、お金を貯められない、仕事の成果が上がらない。そうした人生の問題が起こる原因は、その人の努力不足や力不足ではなく、心の奥の「メンタルブロック」であることが少なくない。そう話すのは、15万人に「お金の最適解」を教えてきた三凛さとし氏です。本記事では三凛氏の著書『金のなる本 誰でも再現できる一生お金に困らない方法』より一部を抜粋、再編集して、メンタルブロックが形成されてしまう原因についてご紹介します。

子ども時代から徐々に形成される「メンタルブロック」

小中学生くらいになると、子ども同士で「誕生日やクリスマスに親からこんなプレゼントをもらった」「お年玉の額はいくらだった」など、お金に関連する話をするようになります。

本好きのある女性は、少年少女向けの全50巻もある文学全集を持つ友達をうらやましく思っていたそうです。そこであるとき、「私も〇〇ちゃんが持っているような文学全集が欲しい」と母親に告げたところ、全24巻の全集を買ってもらえることになりました。

母親の気持ちはありがたいと思ったものの、内心は「どうして50巻セットを買ってくれなかったんだろう。やっぱり、うちにはあんまりお金がないんだ」と考えてしまったといいます。

それがある種のトラウマになっているのか、「私には欲しいと思った本を見境なく買ってしまう癖があるんです」と話してくれました。

こんなふうに小中学生になると、ほかの家と比較して「じゃあ自分の家はどうなんだろう?」と考えるようになります。そして、「うちは中の下くらい」とか「よその家よりもお金がないらしい」などと判断するようになり、お金のメンタルブロックを徐々に形成していきます。

メンタルブロックとは、私たちの心の中に無意識のうちに形成される目に見えない障壁のこと。「自分には無理だ」「お金を持つことは悪いことだ」「成功するのは一部の人だけだ」といった否定的な信念や思い込みは、典型的なメンタルブロックの例です。結果として、個人の潜在能力の発揮を妨げ、人生の重要な機会を逃す原因となることがあります。

私自身は比較的裕福な家に生まれ育ちましたが、実はかなり長い間それに気づいていませんでした。というのも、私が通っていた私立小学校では、周りの友人たちの家庭がさらに裕福だったからです。

加えて、父は常々「うちはそんなに裕福ではない」と言っていました。これらの環境要因が、自分の家庭の経済状況を「普通」か「普通より下」だと思わせていたのです。実際には父が高給取りだったことを知ったのは後年のことでした。

「ねじまがった価値観」を変えることがお金持ちへの道

しかし、お金に関する価値観の形成に決定的な影響を与えたのは、主に次の2つの経験でした。

1つ目は、ある日の出来事です。お年玉をもらって喜んでいた私に対し、父が「金のことでそんなにニヤニヤするなんて、お前はいやらしいやつだな」と言ったのです。父に悪意がなかったことは明らかでしたが、この何気ない一言が幼い私の心に刺さりました。

父は単に軽口のつもりだったのでしょうが、それが私の心に強烈に突き刺さり、「お金が好きなのは、いけないことなんだ」と思うようになったのです。

2つ目は、幼い頃から見てきた父の姿です。父がなかなかの高給取りだったことを知ったのは、私が大人になってからですが、当時の父は仕事に追われる毎日でした。

土日も出社するかゴルフ接待と外で忙しく働く父の姿を見て、私の中には「仕事=つらいもの」、そして、うちは裕福ではないという言葉も信じていたので「こんなに忙しく働いても裕福にはなれない。仕事はつらいもの」というイメージが植えつけられていったのです。

これらの経験から、新卒時の企業選びでは、私はやりがいや興味を除外し、安定志向のみを重視。そうして絞り込んだ企業のうち、給料のいい企業を避けて、そこそこの給料の企業を選んだのです。

一般的には、同じような条件であれば給料のいい企業を選ぶでしょう。しかし、幼い頃に形成された「お金を求めること=卑しいこと」「仕事=つらいもの」というメンタルブロックから、給料のいい企業を避けてしまったのです。

不思議に思われるかもしれませんが、これは「給料のよさで企業を選んでいない」という価値観を自分自身に示さなくてはならない、という強迫観念的な感覚でした。

幼少期の経験が原因となった「お金で喜ぶのはいやらしいことなんだ」という思い込みと、「いくら働いても裕福にはなれない」という誤った認識によって、自分の中に妙にねじ曲がったメンタルブロックが作られてしまったのでしょう。

このメンタルブロックの影響は、その後の人生にも及びました。ニューヨークでのネズミと一緒の極貧生活。そうした異常な状況を「お金がないから仕方ない」と受け入れてしまったのも、このねじ曲がったメンタルブロックが原因だったと今では理解しています。

お金に対する健全な関係性を築けていなかったために、極度の貧困状態さえも正常化して受け入れてしまったのです。

一生お金に不自由したくないのであれば、こうして形成されたメンタルブロックを解除して、お金に対する前提を変えることが重要です。

三凛 さとし

インフルエンサー

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