[Gear Maniax #030] 拡張性抜群!米軍仕様だけど普段使いできるボディバッグ
&GP / 2017年6月9日 21時0分
[Gear Maniax #030] 拡張性抜群!米軍仕様だけど普段使いできるボディバッグ
今回はNITECOREのバッグ「NEB10」のご紹介です。メーカーでは、小旅行を意味する“EXCURSION BAG”と名付けています。日本では修学旅行や体験旅行をエクスカーションと呼ぶようです。いずれにせよ、短期の旅行を意味します。全体的にはスリムでコンパクト、やや横長の印象を受けるショルダーバッグです。
幅40センチ強、通常であれば高さは30センチほどあるバッグが多いかと思いますが、こちらは20センチ強にとどまっています。奥行き、マチ方向は7~8センチといったところです。
NITECOREが出すだけあって、そのあたりのバッグとは一味違います。最大の特徴はHypalon素材のMALLEシステム。従来のナイロンウェビングと異なり、軽量なのが最大の特徴。米軍の軍装品にもちらほらとみられるようになってきた最新の仕様です。
Hypalon(ハイパロン)はデュポン社が開発した高強度なゴム素材の商品名。ゴムボートなどに使われる素材ですので、伸びにくく、引き裂きや突き刺しに強いのが特徴です。デュポン社は現在、生産の難しさからハイパロンの生産をやめていますが、外部の会社が生産を引き継ぎ、商品名ではなくCMSという素材名で引き続き生産されています。
この拡張性! このバッグの特徴である“MOLLEシステム”は、親バッグのMALLEベースに対し、子バッグを簡単に装着できるシステムです。画像の場合、親は黒いNEB10、子はKarrimor SFのコマンダー パネル ミディアムとなっています。米軍の採用規格ですのでこれに対応したアイテムも多く、各種のバッグ類のほか、写真にもあるグローチューブ+H2Tグローチューブホルダー、THYRM セルヴォールト防水ケースなど、さまざまなアイテムを外側に追加できます。
外側に追加できるということは、必要に応じての脱着や交換が簡単で、内容量を圧迫しないということ。好みや必要なものに合わせてシステマチックに持ち物を収納できます。
フロントコンパートメントは左右で分離しています。内部はメッシュポケットつき。内部は16×16×2センチ。スマートフォンや二つ折りなどのコンパクトな財布、ハンドタオルなどを収納するのに良いサイズです。財布やハンドタオルはカバンの中で行方不明になりやすいアイテムなので、こういった隔離されたポケットに入れておくのが良いかと思われます。
メインコンパートメントはガバッと開くダブルファスナー仕様。ファスナーがサイドまで回り込んでいないタイプですが、個人的にはこちらの方が安定感があり良いかと思います。内部にはゴムのテンションバンドが縫い付けてあり、ツールやケースなどをスマートに収納できます。一般的なサイズの携帯電話を刺しておく程度の幅はあります(写真はiPhone SE)。かなりしっかりしたテンションバンドなので、レザーマンツールやフラッシュライトなどの重めのツールの携行でも問題はなさそうです。
深さは21センチ。マチがあるので多少融通はききますが、長財布を縦に収納するのはやや厳しい…。A5ノートがギリギリ、A5手帳だとオーバー気味です。入らないことはない…という感じ。ただ、これに見合うポーチ類、バイブルサイズの手帳、ミニサイズのタブレットなどは程よいサイズ感で収納できます。どちらかというと、コンパクトなアイテムを好むユーザーにフィットしそうなサイズ感です。底面には水抜き穴があります。アウトドアユーザーには必要なものかとは思いますが、多くのシティユーザーにとってはそれほどありがたみはないかな。
背面はメッシュポケット。初期状態では腰で締めるベルトが収納されています。使用しないのであれば外してしまっても良いかとは思います。使用するとバッグが大きくぶれることがありません。自転車に乗るとき、ちょっとしたトレッキングに使用するときなどは役立ちそうです。写真の矢印4箇所は、ショルダーベルトを装着するナイロンループを示しています。付け替えることでボディバッグ的な装着ができる、ということですね。
すぐに気づくはずなので問題ないかとは思いますが、ポケットの角の部分は意図的に抜かれています。ここからウェストベルトを出し入れするのですが、慣れないうちはこのポケットに小さなアイテムを入れないようご注意ください。
ショルダーベルトは樹脂のフックをナイロンのループに通します。軋みやカチャカチャ音を立てない仕様となっています。このバッグがそういったシビアな使途を想定しているとは思いませんが、多くの人にとっても良いのではないでしょうか。
ベルトの片方にはやはりMOLLEシステムを搭載したパッドが。このパッド部分はスライドしません。この部分には私もライトやポーチ、ホルスター類を引っ掛けることが多いので、純正でスペースが確保されているのは好印象です。
紹介する方もいい加減お腹いっぱいではありますが(笑)、これが最後。バッグ本体、サイド部分のMOLLEシステムです。ここは旧来のナイロンベルトのMOLLEになっています。わずか2列しかありませんが、こうやってちょっとしたアイテムを装着するには十分です。
フラッシュライトのナイトコア、というと、ミリタリースペックと他社の追随を許さない多機能性が特徴かと思いますが、そのブランドイメージに見合うバッグという感じです。前作「NUP10」は、ごく最小限の貴重品を入れるバッグという感じでしたが、この「NEB10」は通勤などにも活用できる多機能バッグのサイズになったかと思います。個人的な日用品、財布、スマートフォン、バイブル手帳、いくつかのポーチ数個を放り込んでも、それなりに余裕があります。A4書類を持ち歩く方にはお勧めできませんが、もう少し軽装な方であればお勧めできるユーティリティバッグです。(アカリセンター価格:5379円)
>> 連載[Gear Maniax]
(文・写真/アカリセンター・HATTA)
通販サイト・アカリセンターで懐中電灯の専門販売員をしておりますHATTAと申します。世界中の懐中電灯やギア物をお客様に紹介しております。ブログも絶賛更新中!
>> アカリセンター
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
【付録】「旅行」に持って行きたい付録アイテム3選 ムーミンのボストンバッグ&ポーチや貴重品整理に便利なマルチケースなど【2024年4月版】
Fav-Log by ITmedia / 2024年4月23日 18時45分
-
最近気になる「Matador(マタドール)」!小さなパッカブルスリングは旅先のちょっとしたお出かけに活躍する優れもの
&GP / 2024年4月14日 21時0分
-
【新年度】ビジネスの相棒に防水バリスティックナイロンを使ったバッグ3型が「WONDER BAGGAGE」からリリース
PR TIMES / 2024年4月5日 10時45分
-
【付録】「旅行・帰省に使える付録」4選 JALの多機能ミニショルダーバッグやゼクシィのトラベルポーチなど【2024年3月版】
Fav-Log by ITmedia / 2024年3月31日 19時35分
-
しっとり柔らかい。土屋鞄が手掛けるオリジナルのオイルヌメ革を使用した新作バッグとは
&GP / 2024年3月28日 19時0分
ランキング
-
1平均月23万円だが…〈初給与〉に心躍る大卒新入社員〈給与明細〉を見て愕然「天引き額が多すぎる!」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月25日 7時15分
-
2「いつまでも結婚できない40代男性」の勘違い…高年収でも女性から選ばれない“深刻な原因”
日刊SPA! / 2024年4月25日 11時11分
-
3初期から老眼鏡をかけっぱなしにすると「老眼」が早く進む【一生見える目をつくる】
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年4月25日 9時26分
-
4「健康食品は健康に悪い」という不都合な事実…紅麹サプリ問題で明確になった健康食品の恐ろしいリスク
プレジデントオンライン / 2024年4月25日 9時15分
-
5ビジネスシーンでの「方言」どう思う? 「標準語にすべき」「方言でも問題ない」意見真っ二つ! マナーコンサルタントの見解は
オトナンサー / 2024年4月25日 7時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください