愛知県民は一家に一本常備!?「つけてみそかけてみそ」で名古屋メシ気分を味わおう

名古屋といえば、味噌文化が有名です。味噌カツ、味噌煮込みうどん、味噌おでんなど、ほかの地域ではあまり見かけない“味噌を使った料理”のレパートリーが豊富です。この味噌文化がメジャーになりつつあるのか、最近ではコンビニでおでんを買うときに味噌をくれるようになりましたね。

愛知県民に話を聞くと、どの家庭にも必ず置いてあるタレがあるといいます。それが、「つけてみそかけてみそ」です。筆者も10年ほど前に教えてもらい、「こんなのがあるのか」と感心したのですが、いまではお土産として購入する人も多いのではないでしょうか？　先日、名古屋出張でこのつけてみそかけてみそをゲットしたので、ひさしぶりにいろんな料理に使ってみました！
 

■シンプルに冷奴ときゅうりで実食！

「つけてみそかけてみそ」というユニークなネーミングのこのタレは、ナカモという愛知県の企業が発売しています。

実は歴史が長い企業で、天保元年（1830年）に麹屋として誕生したそうです。その後、自社の麹を使った西京白みそを作り、1994年につけてみそかけてみそが発売されました。

つけてみそかけてみそは、コクのある赤だしをベースに、上品な甘さに仕上げているのが特徴です。さっそく、冷奴につけてみそかけてみそを載せて、白ごまを振っていただきましょう！

味噌の塩っ辛さはなく、やっぱり甘い！　むしろ“甘辛い”と言ったほうが正しいかもしれません。この感じは田楽を食べる際の味噌に近いのですが、もう少し後味はさっぱりしています。味噌なので濃厚な味わいではあるものの、あとを引くおいしさがあります。

醤油や塩などいろいろな食べ方のある冷奴ですが、つけてみそかけてみそで食べるのも普段と違っていいものです。

このドロッとした感じは野菜ディップにも使えそうだと思い、スティック状にしたきゅうりにつけて食べてみました。

味噌ダレと濃厚な味わいとさっぱりしたきゅうりの相性が抜群！　少しマヨネーズを加えれば、さらにまろやかな味わいに変化しますよ。
 

■自宅で手軽に味噌カツが楽しめる！

とんかつにはさまざまな食べ方がありますが、つけてみそかけてみそをのせれば立派な「味噌カツ」に大変身するはず。たっぷり味噌ダレをかけていただきます！

スーパーで買った普通のとんかつなのですが、甘い味噌が肉のうま味を引き立ててくれるような気がします。お店で食べる味噌カツのイメージでつけてみそかけてみそをかたっぷりけたところ、愛知県出身のスタッフに「それはかけすぎです」と指摘されました。

やはり、愛知県民にとってもこの味は決して薄いわけではなかったんですね…。というわけで、このつけてみそかけてみそは、好みの量をかけて食べるのがいいようです。

 

■つけてみそかけてみそで「マグロのづけ」を作ってみよう

つけてみそかけてみそは、公式Facebookページでさまざまなレシピを紹介しています。そのなかで気になったのが、「マグロの味噌漬け丼」です。

「づけ」といえば、醤油ベースのダレに漬けるのが一般的ですが、つけてみそかけてみそを使って味噌づけにすることもできるんですね。

用意するのはこちらの食材です。分量は1人分となっています。

• マグロ　1/2柵（今回は刺身を使用）
• つけてみそ かけてみそ　大さじ2（レシピでは「つけてみそかけてみそ プレミアム」を使用）
• 白ごま　適量
• 三つ葉　適量

あとは、白ごはんも忘れないでください。

まずは薄切りにしたマグロを、分量のつけてみそかけてみそで和えます。このまま冷蔵庫で1時間～ひと晩漬け込みます。

漬け込み終えたら、マグロについた味噌を軽く落とし、ごはんの上に白ごま、三つ葉とともに盛り付ければ完成です。

甘辛い味噌はごはんとの相性もよく、味噌がマグロの生臭さを消してくれているようです。ちょっと味に変化をつけたいなら、ここに大葉をトッピングしてさっぱりさせてもいいと思います。また、お茶漬けにするのも良さそうですね。

愛知県民のソウルフードと言っても過言ではない、つけてみそかけてみそ。Amazonでは1本あたり送料込みで820円で売られているようです。料理の味付けにバリエーションが生まれるこのご当地ダレ、1本買っておいて損はありませんよ！

>> ナカモ

 

（取材・文・料理／今西絢美）

いまにしあやみ／エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。