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【ボルボ V90クロスカントリー 長距離試乗】東京→北海道1400kmを走破しても、疲れ知らずの実力派!

&GP / 2017年7月17日 19時0分

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【ボルボ V90クロスカントリー 長距離試乗】東京→北海道1400kmを走破しても、疲れ知らずの実力派!

2017年春、日本へ上陸したボルボの新フラッグシップワゴン「V90」シリーズ。新しいプラットフォームの採用、伸びやかなルックス、そして、最先端の運転支援テクノロジーなど、注目すべき点を多数備えた話題のモデルです。

でも、ステーションワゴンとなれば、ロングドライブでの快適性や実用性が気になる人も多いはず。そこで今回、その真の実力を知りたいと思い、V90の“プレミアム クロスオーバー”仕様である「V90クロスカントリー」で、総距離約1400kmのロングドライブに出掛けてみました!

「もう猪苗代湖に着いたの!?」。V90クロスカントリーの実力の高さに驚かされたのは、東京から北に約300km、磐越自動車道を走っている時のことでした。

出発地である東京都内の首都高速は順調に流れ、途中、東北自動者道のサービスエリアでは休憩も挟みましたが、300㎞といえば相当な距離。しかし、ここに至るまでの数時間、ドライブに関してストレスを感じることは一切ありませんでした。

むしろこの頃になると、程良くパワフルなエンジン、ガッチリしているのに当たりの柔らかいボディと足まわりがもたらすスムーズな走りに、心地良さを感じ始めていたのです。

今回、ロングドライブに連れ出したV90クロスカントリーは、ボルボの新世代プラットフォームを採用するV90のクロスオーバー仕様で、ボディサイズは全長4940mm×全幅1905mm×全高1545mmとなかなか大柄。

そこに搭載されるエンジンは、排気量2リッターの直列4気筒ターボと、ターボ+スーパーチャージャーの2種類。今回ドライブしたのは前者「T5」と呼ばれるターボ仕様で、最高出力は254馬力、最大トルクは35.7kg-mを発生します。

車体サイズを見ると「パワー&トルクが少し控えめじゃない?」と感じられるかもしれませんが、数字だけで判断するのは禁物。組み合わされる8速ATとの相性も良く、スムーズで伸びやかな加速を実現しているほか、前走車を追い越す際に見せるシフトチェンジも、とても爽快なのです。

さらに、しなやかな足まわりも、ロングドライブにおいては大いに魅力。高速道路で段差を通過しても“トンッ”という音が聞こえてくる程度で、ステアリングに振動が伝わってくることなどなく、わだちなどを越えても車体が揺すられることはありません。

それでいて、ワインディングロードではサスペンションがしっかり動いて路面をつかみ続けてくれるのです。しっかり骨太なのに硬くない…という、まさに絶妙なサジ加減なのであります。

そして、走行距離が500kmを超え、旅の行程も中盤に差し掛かる頃になると、V90クロスカントリーが誇るふたつの長所が、優れた長距離クルージング性能を支えていることに気づきました。

ひとつは、快適なキャビン。デザインと質感、操作性を巧みにバランスしたインテリアは、“さすがはボルボ”と思わず感心させられる出来栄え。ウッドやクロームのあしらいを見ても、艶やかさよりも落ち着きやクリーンさ、質感などに重きを置かれていて、見ても触れても心地良いのです。

特に、品の良いレザーシートは、ソフトな感触でありながら芯はコシがあり、しっかり腰や肩を支えてくれるという優れモノ。さらにフロントシートには、シートヒーターに加えてベンチレーション機能も内蔵。暑い季節でも、背中や腿に熱がこもる長時間ドライブ特有の不快さを感じることなく、快適な座り心地を体験できました。

そして、もうひとつの長所といえるのが“パイロット・アシスト(車線維持支援機能)”や“ACC(アダプティブ クルーズ コントロール)”といった、先進の運転支援システム。

パイロット・アシストは、ACCの作動状態でオンにすれば、車線を認識して自車を走行車線の中央でキープするようステアリングを操作してくれます。速度設定は140km/hまで対応してくれるので、高速道路上における半自動運転を実現します。

今回、特に感心させられたのは、前走車との間にクルマが入り込んできた際や、前走車が車線変更した時などの操作マナー。アクセルやブレーキの制御がとても自然で、十分に信頼することができました。

もちろん、あくまで“運転支援”システムなので、手放し運転などはもってのほかですが、空いた東北道や道央自動車道では、存分にその恩恵にあずかることができました。

こうした基本性能の高さや、人間の感覚に寄り添う朗らかなキャラクターは、ロングドライブにおいては明確に効いてきます。そしてV90クロスカントリーは、ゴールである北海道・千歳空港に到着した際も「まだまだ走れるかも!」と思えるほど疲れを感じさせず、「もっと、どこまでも走らせたい」と思わせてくれる、心地良ささえも備えた素晴らしい実力の持ち主でした。

今回、約1400kmの旅路をV90クロスカントリーと過ごし、強く感じたのは、このクルマが備える驚異的なクルージング性能。それは単に、機械として優れているというだけでなく、シーンに応じて適度にドライバーを支えてくれる多彩なアシスト機能や、心地良さを追求したインテリアなどが絶妙にバランスされ、生み出されているものなのでしょう。

<SPECIFICATIONS>
☆T5 AWD サマム
ボディサイズ:L4940×W1905×H1545mm
車重:1850kg
駆動方式:4WD
エンジン:1968cc 直列4気筒 DOHC 直噴ターボ
トランスミッション:8AT
最高出力:254馬力/5500回転
最大トルク:35.7kg-m/1500〜4800回転
価格:754万円

(文&写真/村田尚之)

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