[Gear Maniax #059] MAX25000ルーメン!? 明るすぎる超強力モンスターライト
&GP / 2018年1月6日 22時0分
[Gear Maniax #059] MAX25000ルーメン!? 明るすぎる超強力モンスターライト
新年一回目にご紹介するのはACEBEAMのモンスターマシン「X80」です。フラッシュライトとして見ると、そこそこの大きさというか、太さが目立つライトです。
▲右が「X80」
全長は118mm。今年のヒット、SUREFIRE「G2Z MV」と比較してもさらに短い全長が印象的。G2Z-MVも従来機に比べればかなりコンパクトなんですが、さらに短いというのは驚きです。
一方で直径はベゼルで65mm、グリップで49mmとなかなかのものがあります。よく目にする缶コーヒーが約53mm、350mm缶が66mmということで、それらを組み合わせたようなサイズ感になっています。
手に持ってみるとこんな感じ。操作はヘッド部分にあるサイドスイッチで行います。さすがに機敏にON/OFFを繰り返すタイプのライトではありません。基本操作はクリックで点灯&消灯、長押しで調光というシンプルなもの。一応、ダブルクリックでターボ、トリプルクリックでストロボとタクティカルな操作性も備えてはいますが、サイズ的にもそれほど期待すべきものではないかと思います。
このように側面から見ていると比較的違和感の少ないライトではあるのですが、圧巻はフロントマスク。
合計19個のLEDが所狭しとガラスの奥に並んでいます。この様子は圧巻。一部の方は肌がぞわっとするかもしれない外観ですね。メインLEDはCREE社のXHP50.2。一灯タイプのハンディライトでもまだ採用数が多いとは言えませんが、それを12個も乗せてくる心意気はさすが(笑)。
同時に、CREE XPEのカラーLEDを3種類載せています。RED、GREEN、BLUEの3種類が2個ずつ。その中心にあるのは日亜NVSU2333A。あまり耳慣れない型式ですが、実は結構流行っています。日亜365nm紫外線LEDというと、だいたいこれのシリーズ化と思います。
極浅のリフレクタが印象的。ほとんどお飾り程度と言っていいかと。もともと大面積のXHP50.2はただでさえ集光しにくいLEDですが、このサイズではほとんど集光できないはずです。
実際の照射がこちら。
真横まで回り込む光が特徴的。通常、カメラのやや前方あたりにライトを置きますが、その位置ではカメラの画角の方が小さく、収めることができません。
あまり明るくない、と思うかもしれませんが、これは800ルーメンモード。同じ設定で25000ルーメンにするとこのようになります。
流石に驚きの明るさ。人間の目に比べれば、カメラはかなり狭い範囲の明るさしか捉えることができませんので、このように白く飛んでしまいます。というか、これでも多少暗く設定しています。
1000ルーメンクラスのライトと同じ設定で撮ってみるとこのような感じ。
流石にこの明るさは常用できず、1分程度のターボモード扱い。それ以降は4000ルーメンに落ちます。しかしそれでも並みのライトには出せない明るさ。そしてライトを握る手にじわじわと押し寄せる熱感(笑)。このサイズのボディがこうも加熱するのはなかなか体験できないものかと思います。
さらに、RGBの3色LED、紫外線LEDもまた広い照射範囲を誇ります。
これらはほぼリフなしと思っていいかな。中心光は存在しません。それぞれの照射で面白いのは、印刷の濃く見える部分がカラーによって違うこと。
紫外線はさらに面白く、蛍光紙にとにかくよく反応します。画像からもわかりますが、ラベルや付箋に多用されている紙です。また、白さをアピールしたいコピー用紙やビジネスワイシャツ、レースのカーテンなども反応するものがあります。
「結構遠くの家のカーテンまで光るなぁ、これ!」
とは、H2TのUVライトをご購入いただいた方の喜びの声ですが、夜間、他人様の家を紫外線で照射するのはやめてください(笑)。また、万が一実行された場合でもご報告は不要です(笑)。
25000、11000といったターボモードは、引っ張ることができないため、あまり使用感はよくないかもしれません。しかし、ターボ後に移行する4000lmでもハンディライトとして相当明るく、4000lmクラスの投光器としては非常に軽量コンパクトです。照射範囲も広いため、かなり使いでのいいライト。
写真は25000lmのターボマックスモードです。複数の蛍光灯に負けない出力は実感してもらえるかと思います。この距離からの直接照射であれば、800ルーメンのLOWモードでも十分以上ですね。
ボディ前方には三脚穴があり、ランヤードリングをねじ込んで使用できます。カメラの三脚の雲台にもよりますが、ベゼルの張り出しに邪魔されて若干掛かりが浅いかな。また、ランヤードリングもフリーになっていないため注意は必要かと思います。
これを支える電力はACEBEAM純正のIMR18650電池4本。当店アカリセンターのJETBEAM.JP IMR18650でも使用できます。最近のライトにしては珍しく、充電機能は本体にはついていません。別途充電器が必要になります。4本なので、H4充電器が素直な選択かな。OLIGHT UCやNITECORE F1では充電時間が使用時間に追いつかないと思われます。
「X80」の仕様って、全体的にアレレっぽいと思いませんか? BIGBLUEに代表される水中ライト。ぼってりした胴体、大光量LEDの多灯、サブのカラーLEDなど。「X80」との共通点を感じる仕様です。
▲BIGBLUE (ビックブルー) VL-15000P PRO MINI TRI COLOR
実はこの「X80」の防水規格は、一般的なIPX8ではなく、30m防水という形になっています。かといってダイビングとは明記されていない、販売店を困らせる仕様。スキンダイビング程度には耐えられるかと思いますが、水没の場合に保証はできません。ご自身の安全にも関わりますので、慎重にご使用ください。
こういうライトは結構大きいイメージがあるかと思いますが、実際にはコーラの缶ほどのサイズしかありません。毎日携帯するのは確かに難しいですが、必要そうな場所に持っていくのであれば十分コンパクト。広い配光のため、野外での作業等には使いやすいかと思います。何より25000ルーメンはなかなか体感できませんよ。(アカリセンター価格:2万6960円)
>> 連載[Gear Maniax]
(文・写真/アカリセンター・HATTA)
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