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時代に流されない、靴と鞄の定番&新定番10選【殿堂入りヒットモノ大全】

&GP / 2018年1月30日 20時47分

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時代に流されない、靴と鞄の定番&新定番10選【殿堂入りヒットモノ大全】

ファッションの基本と言われる靴、そして見た目の印象を大きく左右する鞄。それがファッションである以上、女性ほどではないにせよ流行があるのは宿命だが、そんな流れの中でも普遍的なアイテムがある。長く愛されている靴と鞄の定番&新定番をファッションエディター・押条良太が紹介する。

<靴>

■希少なコードバンを使った米国靴の王者

オールデン
「990 Clipper Oxford」(13万6080円)

【殿堂入りのポイント】

スタイルを選ばない万能レザーシューズ

1884年にアメリカ・マサチューセッツ州で設立されたオールデン。その真骨頂は、馬の尻の革を使った希少なコードバンレザ ーと幻の技と呼ばれるなめし技法が駆使されたシューズにある。なかでも「♯990」と名付けられたプレーントウは、靴好きの間で不変の人気を誇る名作。コードバンの風合いとバーガンディカラーが深い味わいを醸し出す。ジーンズからジャケパンスタイルまで幅広い着こなしに合わせられるなど汎用性にも優れる

■トレンドを超越した英国ブーツの代名詞

トリッカーズ
「Stow TRIM2508」(8万3160円)

【殿堂入りのポイント】

タフさと英国らしさが魅力

トリッカーズは英国靴の聖地、ノ ーザンプトンで19世紀初頭から続く英国王室御用達ブランド。その代名詞は1990年代に一世を風靡した「カントリーブーツ」だ。メダリオンで彩られた華やかなデザイン性もさることながら、分厚いダブルソールや英国伝統のグッドイヤーウエルト製法など、ワークブーツばりのタフさを備えているのも魅力的。

■スーツスタイルの格を上げる傑作ブーツ

クロケット&ジョーンズ
「Chertsey」(7万2360円)

【殿堂入りのポイント】

有名メゾンも認めた完成度の高さ

1879年、ノーザンプトンで創業した英国靴きっての実力派ブランド。さまざまな名作を擁するが、近年、トップクラスの人気を誇るのが「チャートシー」と名付けられたチャッカブーツだ。程よい丸みを帯びたトウの形状とすらりと伸びたノーズがパーフェクトな均整美を生み出す。その完成度の高さから、多数の有名メゾンに提供された歴史を持つ。

■累計2000万足以上売れた歴史的名靴

クラークス オリジナルズ
「Desert Boots」(3万7800円)

【殿堂入りのポイント】

履き心地とデザインが定番の理由

英国のカジュアルシューズを語るとき、「デザートブーツ」は欠かせない。19世紀から続く英国の靴ブランド、クラークスが1950年に発売したブーツは、ゴム底のミリタリーブーツをヒントにしたもの。しなやかなスエードのアッパーとクレープソールが生む快適な履き心地に加え、合わせる着こなしを選ばないデザインも人気の秘密。実はイタリア製。

■卓越した品質を誇るローファーの最高峰

ジェイエムウエストン
「180 Signature Loafer」(10万2600円)

【殿堂入りのポイント】

いつの時代も靴好き憧れの一足

南仏リモージュで1891年に誕生したジェイエムウエストン。定番「180(通称シグニチャーローファー)」は靴好きの永遠の憧れだ。バランスのいいフォルムやフランス産ボックスカ ーフの美しいキメ、繊細なステッチなど、まさに老舗の叡智が集約された一足。B~Eのウィズ(足幅)を揃え、様々な足幅に対応する。世代を超えて愛される、象徴的な一足。

<鞄>

■米国のモノづくりの良心を今に伝える逸品

エル・エル・ビーン
「Boat & Tote Bag Large」(8532円)
W430×H380×D190mm

【殿堂入りのポイント】

長く作られ、長く愛される定番トート

「ビーン・トート」の愛称で親しまれるキャンパストートは、1944年に氷の塊を運ぶためのバッグとして発売されたもの。現在でも発売当初と同じ24オンスのコットンキャンバスを使い、米国メイン州の自社工場で生産されているというブランドシンボルというべきプロダクト。ナイロン糸のダブルステッチやキャンバスで補強された底部など丈夫さにも定評がある

■オールレザーとは思えない圧巻の軽さ

グレンロイヤル
「Light Weight Brief Case」(7万6680円)
W440×H290×D70mm

【殿堂入りのポイント】

経年変化も楽しめるレザーブリーフ

英国生まれのグレンロイヤルの名物といえば、成牛の革をベジタブルタンニンでなめし、蜜ロウや牛脂を手作業で染み込ませるブライドルレザー。丈夫でしなやか、かつ経年変化の味わいも絶品なこの革を贅沢に使ったブリーフケースがこちら。薄く削いだレザーを使うことで約700ℊという圧倒的な軽さを実現。強度の高いレザーを使うため副資材なしで自立する。

■航空工学に着想を得た革新的な設計

リモワ
「SALSA Multiwheel Electronic Tag」(7万8840円)
W680×H450×260mm

【殿堂入りのポイント】

伝統のグルーヴを受け継ぐラゲージ

ドイツ生まれのラゲージブランド、リモワの代表モデルといえば、2000年に発表されたポリカーボネイト製の「サルサ」だ。航空機の窓にも使用されているこの素材は優れた軽さと耐久性を誇り、低温や高温にも卓越した強さを発揮する。アイコンというべきボディの凹凸のグルーヴ加工はドイツの名航空機・ユンカースの機体からインスパイアされたデザインだ

■伝説の職人が作り上げた都会のハイスペック

ミステリーランチ
「Urban Assault」(1万9000円)
W290×H530×D180mm

【殿堂入りのポイント】

本格的な背負い心地とタフネス

バックパックデザインのレジェンド、デイナ・グリーソン氏が設立したブランドはアメリカ軍の特殊部隊にも納入実績のある本格派。タウンユース向けの「アーバンアサルト」は内部にアクセスしやすいY字の3ジップデザインと軽量フレームと固定式ハーネスが生み出す安定した背負い心地が持ち味だ。ボディは丈夫な500デニールのコーデュラナイロン。

■頑丈にして優雅、セレブリティの旅の相棒

グローブ・トロッター
「Original 20ʼTrollycase」(14万400円)
W550×H400×D200mm

【殿堂入りのポイント】

クラシックなデザインの普遍性

1897年に英国で設立されたグローブ・トロッターは、特殊な紙を何層にも重ね、樹脂でコーティングしたヴァルカン・ファイバー素材を使ったトラベルケ ースが代名詞。かつてはその頑丈さから、「象が踏んでも壊れない」という広告コピーが使用されたほど。その高い品質はエリザベス女王やエドモンド・ヒラリー卿といったセレブリティたちを魅了した。英国クラシックなデザインの評価も高く、現在も世界中のファッションフリークを虜にしている。

 

【識者の目_ファッションエディター 押条良太さん】

ほとんどのファッションアイテムにとって流行に流されることは宿命である。毎年、星の数ほどの新しいアイテムが発売され、トレンドアイテムとしてもてはやされるのはごくひと握り。その稀有なものでさえ、数年後には街で姿を見かけなくなる。

今回紹介する定番は、そんな流行の怒涛さかまく大河に流されることなく、不変の輝きを放ち続けるアイテムだ。たとえば装いの格を決める「靴」。シューズは流行に左右されないアイテムではあるが、定番と認知されるのは、流行に左右されないベーシックなデザインやバランスのいいフォルム、合わせる着こなしを選ばない汎用性、その3条件を高次元でクリアするもののみ。

装いの伴侶と呼ばれるバッグに関しては、ブランドのプレステージやたしかな作りを裏打ちする歴史的エピソード、旅先でリアルに役立つディテール、完成の域に達した不変のデザインが共通している。

これほど世に中に靴とバッグが溢れているにもかかわらず、先に挙げた条件で探してみると、驚くほど数が少ないことに気づかされる。ここで紹介する鞄と靴は、トレンドや時代、国籍を超越しうる魅力をそなえた奇跡の点。今回は服好きなら誰もが知る大定番に加えて、新たな定番と目される注目アイテムもピックアップしている。

目先の流行りを追いかけるのに食傷気味の方、間違いのない本物を所望する方はぜひ、買い物の参考してほしい。

●押条良太さん
1979年大阪府出身。押条事務所代表。老舗メンズファッション誌の編集部に勤務後、独立。ファッション誌をはじめ、さまざまな広告、WEB媒体でディレクシ ョンや執筆をおこなう

本記事の内容はGoodsPress2・3月合併号46-47ページに掲載されています

(文/押条良太)

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