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スマートLED照明「Hue」を2か月使ってわかった便利な点と不便な点

&GP / 2018年3月16日 20時0分

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スマートLED照明「Hue」を2か月使ってわかった便利な点と不便な点

最近のIoT家電のなかでも、スマートLED照明市場は盛り上がりつつあります。そのきっかけともいえるのは、スマートスピーカーの登場でしょう。スマートスピーカーに向かって「電気を点けて」「電気を消して」と言うだけで照明のオン/オフ操作が行えるなんて、未来を感じますよね。

筆者は昨年から「Amazon Echo」を愛用しています。そして、最近引っ越した際に照明器具を新調しました。「この勢いで照明もスマート化したい!」そう思い、我が家のリビングと寝室に、フィリップス ライティングの「Philips Hue」シリーズを導入することにしました。Hueを使って早2か月、筆者が感じたメリットとデメリットをご紹介したいと思います。

【ここが○】手持ちの照明器具にすぐ導入できる

Hueシリーズにはさまざまなタイプの照明があります。筆者が使っているのはE26金口サイズの一般的な電球と同じ形状の「Hue シングルランプ」「Hue ホワイトグラデーション シングルランプ」ですが、それ以外にもテープのように自由に貼り付け可能な「Hue ライトリボン」、テーブルライトとして使える「Hue Go」が選べます。

▲筆者が使っているのは電球タイプのもの。メインの照明としてはもちろん、スタンドや間接照明などにも向く。

よく「照明器具自体を買い替えないといけないんでしょ?」と聞かれるのですが、LED電球だけを買い換えれば手持ちの照明器具が活用できるんです。筆者はリビングのメイン照明には1600万色のカラーが出せる「Hue シングルランプ」を、寝室には2200~6500Kの白色光を調整できる「Hue ホワイトグラデーション シングルランプ」を使っています。

▲わざわざ専用の照明器具を用意しなくても、W26金口のものであれば何でも使える。

 

【ここが○】思ったよりも設定方法が簡単

HueはただのLED照明として使うこともできます。しかし、せっかく使うならスマホ連携させたいですよね。Hueをスマホで利用するには、「Hueブリッジ」が必要です。このブリッジをWi-Fi機器に接続することで、最大50個までの照明をスマホで操作できるようになります。

▲ブリッジのサイズは、直径88×高さ26mm。iOS 8以降、Android2.3以降のスマホと連携できる。

接続方法は思った以上にわかりやすく、まずは親機となるブリッジを家庭内LANにケーブルでつなぎ、スマホの専用アプリ「Philips Hue」で接続したいHue製品を登録するだけです。

▲ブリッジの照明が点灯した状態でアプリの「検出」ボタンを押せば、自動的に登録が完了する。あとは、ここに室内のHueシリーズを紐づけていく。

複数の照明を「リビング」や「寝室」といったようにグループ化しておけるので、グループ内のライトをまとめてオン/オフを切り替えたり、明るさを変更したりできます。

▲グループ化が完了すれば、あとはアプリ上での操作が可能。グループ内の個々の電球の操作も行える。

さらに、特定の曜日や時間に自動で点灯/消灯できる機能や、スマホのGPSで現在地を感知して自宅の近くに来たら自動点灯する機能などもあります。筆者はこのルーチン機能を愛用しており、ひとり暮らしなのに帰ったときに部屋が明るいことのありがたみを日々感じています。旅行や出張で不在になるときはタイマー設定が役立ちそうです。

【ここが○】シーンに合わせてカラーを変えて楽しめる

筆者がHueを取り入れて一番良かった感じているのは、シチュエーションに合わせて照明の色を変えられることです。「電気の色なんて変える必要ある?」と思われるかもしれませんが、これができるとできないでは大違い。

Hueのアプリには、1つずつのライトの色を調整できる機能だけでなく、グループ化したライトを一括してシーンに合わせた色に変更できます。「サバンナの夕日」や「熱帯の黄昏」「北極のオーロラ」などの特定のシーンを喚起させる色に加え、「くつろぐ」「読書をする」「やる気を出す」といった目的に合わせた色への変更も可能です。

▲シーンのネーミングセンスはかなり印象的。色だけでなく明るさの調整にも対応する。

普段は「明るめ」にして、食後のリラックスタイムは「くつろぐ」モードでオレンジがかった落ち着いた色にし、寝るときには「夜間照明」で豆球のような暗い色にするなど、気分やシチュエーションに合わせて変更しています。

▲写真は「北極のオーロラ」の照明。電球ごとに色が異なるのがわかる。

また、サードパーティー製のアプリも充実しており、音楽と連動させてクラブのように照明をカラフルに点灯させたり、映画とシンクロさせたりといった、遊びゴコロがあるのもHueならでは。今後登場するアプリにも期待したいところです。

 

【ここが○】スマートスピーカーやスマホでの音声操作が可能

リビングから寝室に移動する際、手に荷物を持っているとスマホでのオン/オフ操作をするのは不便です。そこで活躍するのがスマートスピーカーの存在。

あらかじめスマートスピーカーとHueを連携しておけば、「Alexa、リビングの電気を消して」と話すだけで、「はい」と言って照明をオフにしてくれます。これはiPhoneの「Siri」や、Androidの「Googleアシスタント」でも同じように操作できるので、スマートスピーカーを持っていなくても音声操作の恩恵に預かれます。

【ここが○】アクセサリーを追加すればさらにストレスフリー

まずは使い勝手が知りたかったので、筆者はアクセサリーは導入していないまま。しかし、試しに「Hue モーションセンサー」を使ってみたところ、これが思いのほか便利で驚かされたのです。

▲Hue モーションセンサーのサイズは、幅55×高さ55×奥行き20mm。付属のマグネットを使って冷蔵庫などの金属面に取り付けることもできる。

夜中に目が覚めて、寝室からリビングを抜けてトイレに行く際、いちいちスマホアプリで電気を付けたり、Amazon Echoに「Alexa、リビングの電気を点けて」と言うのが面倒でした。何故なら、寝起きはそういったワンアクションすらしたくないから!

しかし、寝室からリビングに出る足元にモーションセンサーを置いておけば、前を通るだけでリビングの電気がパッと付いてくれます。

▲足元に置いても邪魔にならないサイズ感。点灯するだけでなく、人の動きのないエリアの照明を自動的に消す機能もある。

同室に寝ているパートナーや子どもを起こしたくないときや、スマホ持っていない家族がいるなら、「Hue Dimmer スイッチ」や「Hue Tap スイッチ」を使うのもいいでしょう。

ひとつだけ悩ましいのは、いずれも追加コストが掛かること。モーションセンサーは4700円前後、Dimmerスイッチは3100円前後、タップスイッチは7300円前後。一式買い揃えるとなると、少々検討したいところです。

 

【ここが△】初期費用がやや高い

Hueを使うかどうか悩むのは、やはりその値段だと思います。Hue シングルランプは1球3600円前後、Hue ホワイトグラデーション シングルランプは1球8000円前後で販売されています。そしてHueブリッジは7800円前後。普通のLED電球が1個1000円以下で買えることが考えると、かなり悩ましいところ。

とはいえ、お得なセットも用意されています。Hueブリッジとカラー電球3つが同梱されるスターターセットは2万8000円前後、Hueブリッジと白色光電球2つとDimmer スイッチが付属するセットは1万4500円前後。たとえば、スターターセットと足りない分の電球をバラで購入すれば、少し割安に入手できます。

▲スターターセットでまずは使い勝手を試してみて、あとから照明を買い足してみるといい。

最初にかかるコストだけ見ると、「スマート照明って必要かな?」という原点に戻るかもしれません。しかし、2か月使った筆者が言えるのは、「これまでの照明に比べて便利なことのほうが多い」ということ。一度使えばその利便性から離れられなくこと必至です!

>> Hue

 

(取材・文/今西絢美

いまにしあやみ/エディター、ライター

いまにしあやみ/エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。

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