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8万円は高い?いいえ、「かまどさん電気」はこんな人にオススメなんです

&GP / 2018年4月10日 11時30分

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8万円は高い?いいえ、「かまどさん電気」はこんな人にオススメなんです

家電メーカー「シロカ」が初となる炊飯器「かまどさん電気」を3月9日に発売しました。この炊飯器、発表と同時に話題を集めています。なぜなら、「土鍋ごはん」を電気で炊くという前代未聞の炊飯器だからです。

とはいえ、そのお値段は約8万円。おいしいごはんが炊けるとはいえ、その値段以上の価値があるのかは気になるところです。そこで、実際にかまどさん電気でごはんを炊いて、その魅力に迫ってみました。

■人気の炊飯土鍋がもっと手軽に楽しめる

かまどさん電気は、発売以降80万台以上を売り上げる伊賀焼土鍋の「かまどさん」がベースとなった電気炊飯器です。通常、土鍋でごはんを炊くには火加減の調整が必要ですが、かまどさんは火加減が不要なのが最大の魅力。そんなかまどさんをもっと手軽に使えるようにと、長谷園とシロカによる共同開発によってかまどさん電気が誕生しました。

▲「かまどさん」の土鍋を電気でもおいしいごはんが炊けるように改良されている。炊飯用土鍋のなかには金属板や金属コーディングを施した土鍋もあるが、かまどさん電気の土鍋は伊賀の土で作られている

土鍋をすっぽり包み込む電熱ヒーターは、直火炊きの熱伝導を再現する構造になっており、蓄熱性の高い土鍋の熱を適切に逃がす熱循環構造も意識されているのだとか。

▲ヒーター部分を上から見たところ。水温を感知するセンサー受光部を鍋底に小さく埋め込むことで、
「かまどさん」の構造や機能をそのまま電気化している

そもそも、土鍋でごはんを炊くとおいしく仕上がるのは、土鍋が“呼吸”しているから。土がごはんの余計な水分を吸い、時間が経ってごはんが冷めたときに水分を返してくれることにより、ツヤのある冷めてもおいしいごはんになります。かまどさん電気でもこの“呼吸”ができるように、土鍋は伊賀の土で作られています。

ごはんの炊き方は土鍋で炊くときとまったく同じ。唯一違うのは、土鍋を本体にセットし、内蓋、外蓋をしたら、タッチパネルで操作する点です。米の種類、メニュー、炊飯量、仕上がりを選択したら、あとは「炊飯」ボタンを押すだけ。吹きこぼれることもないので、通常の土鍋でごはんを炊くときのようにガスコンロの近くで見張る必要もありません。

▲操作部にはタッチパネルを採用。炊き上がりは「かため」「ふつう」「やわらか」から、おこげは「こいめ」「ふつう」「うすめ」から選べる

仕様上で気を付けたいのは、保温機能がないことと、最大炊飯容量が3合ということ。炊いたごはんはすぐに食べてしまうか、冷凍保存してしまえばいいのですが、炊飯容量を考えると、家族の人数が多い家庭には不向きといえるでしょう。

■土鍋ならではのおこげがおいしい

ごはんが炊き上がるとアラーム音がなるのも、普通の炊飯器と同じ。土鍋を出して、外蓋、内蓋を開けてみると、つやつやのごはんが! お米本来の甘い香りも漂い、食欲を誘います。

▲白米3合の炊飯時間は、浸水から蒸らしも含めて60分となっている

底の方にはおこげがうっすらできており、これこそが土鍋ごはんの醍醐味。

▲「ふつう」モードでのおこげはこんな感じ。香ばしさがたまらない

実際に炊きたてのごはんを食べてみた印象としては、しゃっきりしているものの、お米の甘さが口のなかに広がり、まさに土鍋で炊いたごはんの仕上がり。

筆者はたまに土鍋でごはんを炊くことがあるのですが、直火で炊いた土鍋ごはんとの差はほとんどありません。これが電気で炊けるというのには心底驚かされます。

 

■土鍋ならではのひと手間があるのも事実

筆者が使うときに気になったのが、「無洗米を使えるか否か」という点。普段は少しでも家事の手間を軽減したいので無洗米を使っているのですが、これだけ本格的な炊飯器では使えないのではないかと心配していたのです。

▲無洗米を使う場合は、水通しが必要

実際に今回は無洗米を使ったのですが、まったく問題なく炊きあがっていました。かまどさん電気のホームページを見ても、「無洗米の場合は、ザルに無洗米を入れて、水を一度とおしてから炊飯してください」と書かれています。水を通すくらいなら普段もしているので、このひと手間は気になりませんでした。

むしろ、炊飯器に慣れている身としては、土鍋ならではの手入れが必要なことに少しハードルを感じました。たとえば、最初におかゆを炊いて「目止め」しないといけない点や、炊きあがったごはんが土鍋にこびりつきやすい点などです。もちろん、目止めは最初だけで構いませんし、ごはんはすぐ土鍋から出す習慣を身につければ問題ありません。

■かまどさん電気に8万円の価値はある?

最終的に気になるのは、8万6168円(税込)というその価格。率直に言って、日々土鍋でごはんを炊いている家庭にとっては、あえて買い替えるほどではないと思います。また、通常の3合炊きの炊飯器に比べるとサイズが大きいので、置き場所に余裕がないキッチンにもあまり向きません。

▲500mlペットボトルと並べると、少し大きいのがわかる。本来サイズは幅30×高さ26.1×奥行き30㎝

その反面、オール電化で土鍋が使えない家庭や、コンロの口数が少ない家庭など、“土鍋ごはんに憧れはあるものの仕方なく炊飯器を使っている人”こそ、かまどさん電気はオススメです。火を使うのが心配な高齢者のいる家庭にとっても、電気でおいしいごはんが炊けるというのは大きな強みだといえます。

▲かまどさん電気には、レシピブックのほか、手ぬぐい、しゃもじ、しゃもじ置き、米カップ、水カップ、鍋敷きが同梱される

バーミキュラもごはんを炊いているときには調理はできないですし、通常の電気炊飯器よりも多少の手間を必要とするのは両者に共通しています。あえて言うなら、かまどさん電気ほ炊飯に特化しているので、操作性がシンプルで使いやすく感じる人は多いと思います。

土鍋で炊くごはんのおいしさは一度知ってしまうと、なかなかこれまでの炊き方には戻れません。「かまどさん電気」で、今年は土鍋ごはんデビューしてみませんか?

>> かまどさん電気

 

(取材・文/今西絢美

いまにしあやみ/エディター、ライター

いまにしあやみ/エディター、ライター

編集プロダクション「ゴーズ」所属。スマートフォンなどのデジタル製品を中心に、アプリや関連サービスに関する記事をウェブや雑誌で執筆中。趣味は食べ歩きで、食にまつわるサービスや製品のチェックがライフワーク。

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