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へんてこマッサージ機から160万円のターンテーブルまで!最新家電レポ3選

&GP / 2018年4月17日 20時0分

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へんてこマッサージ機から160万円のターンテーブルまで!最新家電レポ3選

<家電女優・奈津子×安蔵靖志の最新家電家電レポ3選【2018年3月・前編】>

元SDN48で家電アドバイザーの資格も取得し、「家電女優」として活躍の幅を広げる奈津子さんと、AllAbout家電ガイドや家電アドバイザーとしてテレビやラジオ番組、雑誌やWebサイトなどで活動するIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志が、最新家電の注目ポイントについて語り合う連載企画。今回は2018年3月に発表・発売された家電製品を中心に紹介します。

■日立の新コンセプト「コネクテッド家電」製品などが登場

安蔵:日立アプライアンスが2018年2月に「ハロー!ハピネス」をキーワードに「コネクテッド家電」、平たく言うと「ネット家電」に力を入れていくと発表しました。かなりIT寄りな発表会でしたが、新コンセプト製品の第一弾として冷蔵庫「真空チルド R-HW60J」、ロボット掃除機「minimaru(ミニマル) RV-EX20」などが登場しました。

奈津子:先日、その体験会に行ってきましたが、野菜室に保存して1週間経過した野菜の鮮度の良さに驚きました。これは魅力的ですね。

▲日立アプライアンスが2018年2月に発売した冷蔵庫「真空チルド R-HW60J」

安蔵:最近は炭酸ガスで野菜の呼吸を抑える日立の「スリープ野菜室」、LEDで葉物野菜の光合成を促す三菱電機の「朝どれ野菜室」など、野菜室の差異化が大きな訴求ポイントになってきていますね。

▲炭酸ガスで野菜の呼吸を抑えるだけでなく、「うるおいカバー」で水分を閉じ込めることで、野菜室全体の湿度を保つ。左が最新モデルで保存した野菜で、右が2013年モデルで保存した野菜だ

奈津子:トレンドのライトグレイッシュに合わせた新色もかわいいと思いました。日立の冷蔵庫って、技術は良いのにデザインが無難すぎて、20代女子的には心に刺さらなかったので、これは大きな変化だと思います。

▲野菜室と冷凍室とは別に、冷蔵庫専用の冷却器を搭載することで、冷蔵室内の乾燥を防ぐ乾燥を抑えることに成功した

安蔵:2月の発表会でも「デザインがよくないと思われていたので、『デザインで日立を選んだと言われるようにしたい』」と登壇者が話していました。確かに日立はデザインが少し洗練されていない印象はあるので、今後どのように進化していくのか期待したいですね。

奈津子:minimaruはコンパクトなので、ほかのメーカーでは入れないようなイスの間など、狭いすき間にもズイズイ入れるのが大きな魅力だと改めて感じました。1部屋の面積が欧米と比べて狭く、イスなどの家具が多い日本家庭の特徴に対し、製品の訴求ポイントをよく反映させていると思います。

安蔵:スマホ連携にもようやく対応しましたしね。

▲ロボット掃除機「minimaru RV-EX20」は、本体サイズの小ささが大きな特徴だ

奈津子:ただ、スマホでの実演では、なかなか充電台に帰れないというアクシデントもありました。また、他社の最上位モデルのようなマッピング機能がないため、同じところを何回も往復するような動き方ですし、時間がかかるのが気になりました。エレクトロラックスのPUREi9など、しっかりと充電台へ戻ることをポイントにしているメーカーもありますし、そこは要改善かなと感じました。

▲スマートフォンとの連携にも対応する

安蔵:確かに、戻らないと次の掃除もできませんからね。Wi-Fiに対応してスマホで遠隔操作やスケジュール管理ができるというのはだんだん基本になってきましたから、マッピングした上で何ができるのか。パナソニックの「RULO(ルーロ)」みたいに掃除するエリアとかしないエリアとかを指定できるなど、プラスアルファの差異化ポイントも必要になりますよね。

奈津子:そうですね。ロボット掃除機はスマホ連携してからが、改めて“よーい、ドン!”のスタートになったと個人的には思うので、今後のさらなる進化にも期待したいですね。

■「ルルド」ブランドからへんてこなマッサージ機器が!

安蔵:アテックスの「ルルド」ブランドから、マッサージクッションなどの新製品が登場しました。

奈津子:ルルドブランドは数々のマッサージ器をラインアップしていますけど、一見するとそうは見えないようなおしゃれな感じのデザインの製品が多いですよね。

▲アテックス「ルルド」シリーズのマッサージクッション新モデル

安蔵:家電製品なのに、積極的に流行を取り入れようという姿勢はいいと思います。私が注目したのは頭に装着して音波振動を用いることでリラックス効果を期待できるという「ルルド ソニックヘッドスパ エイリラン」です。

奈津子:これは面白いですね。「リラックスモード」も「うとうとモード」もうっとりするほど心地よくて、子供のころ、母親の膝の上で頭をなでられていたときのような気持ちになりました。

▲アテックスの「ルルド ソニックヘッドスパ エイリラン」

安蔵:全身がゾゾゾッとするような、「キモ気持ちいい」感覚が独特です。

奈津子:充電式じゃなくて電池式なのは大正解ですよね。こういうリラックス系のアイテムって日々の生活にマストじゃないから充電切れになりがちで、いざという時に使えないことが多いので。

▲「これはゾクゾクしますね……」

安蔵:防水設計なので、お風呂での半身浴タイムなどにも使えます。

奈津子:確かにお風呂でこそ使いたいですね。お風呂に置きっ放しにするのがよさそうです。頭皮への刺激と日々の癒しが必要な父親世代の50代後半~60代の男性にこそ愛用してほしいと思います。

安蔵:見た目もかわいらしいですよね。「エイリアン」をイメージしたそうです。

奈津子:かわいいですけど、女性側としてはタコみたいなデザインはまったくオシャレじゃなくてギャグっぽいので、使っているところをInstagramに上げようとは思わないですね(笑)。パステル調のカラーはギリギリ良いかなとは思いますけど……。でも5000円という価格帯はオススメしやすいですね。試してみたいと思う人も多いのではないでしょうか。

■テクニクスブランドから160万円のターンテーブルが登場!

安蔵:パナソニックの「テクニクス」ブランドから、アナログターンテーブルの「SL-1000R」が登場しました。メーカー希望小売価格はなんと160万円! 2016年6月に発売した「SL-1200G」は国内外で数々の賞を受賞し、限定モデルの「SL-1200GAE」は30分で完売しました。2017年5月発売のスタンダードモデル「SL-1200GR」も販売好調とのことです。

▲パナソニックがテクニクスブランドで2018年5月25日に発売するアナログターンテーブル「SL-1000R」

奈津子:ハイエンドオーディオの“沼”って、私のような20代女性からすると価格設定の桁のゼロが違って、未だに震えます。いつまでも慣れませんね……。

安蔵:従来の「SP-10」、「SP-10mkII」、「SP-10mkIII」ユーザー向けのリプレース用として「SP-10R」も発売されます。こちらは80万円と、半額ですね。まあ、高いですけど(笑)。パナソニックの宇都宮工場では、SL-1000Rでドナルド・フェイゲンの『The Nightfly』から「I.G.Y. (What a Beautiful World)」を聴きました。

▲「栃木県宇都宮市にある『モノづくり革新センター』の試聴室でSL-1000Rを試聴しました」

奈津子:こういう言い方をすると変かもしれませんけど、まるでハイレゾのような音だなと感じました。音の深みやツヤ、コクを感じました。アナログレコードにありがちなノイズも一切感じられず、めちゃくちゃクリアで、室内の音の跳ね返りの動線も美しく感じられました。

▲左が従来の「SP-10」シリーズ用キャビネットに入れて使えるリプレース用の「SP-10R」で、右が「SL-1000R」

安蔵:一言で言うと「端正な音」という感じでしたね。音が一つのかたまりとして感じられるような“グルーブ感”がある一方で、まさにハイレゾのように、一つひとつの音の粒立ちが感じられました。アナログレコードの情報量のすごさと、それを引き出す力を改めて感じました。

奈津子:製品と直接関係はないのですが、テクニクスのプロモーション動画がめっちゃくちゃかっこよくて鳥肌が立ちました。この企画のためにDJ QbertやDJ Swamp、DJ D-stylesなどをはじめ、国内からもDJ KentaroやKireek、若干12歳の史上最年少・現役日本人世界チャンピオンDJ Renaなど30人が参加したそうです。タキシードを着て、まるでオーケストラのようにテクニクスのターンテーブルを使って演奏するんですよ。これは最高なのでぜひ見てほしいです。

「THE PHILHARMONIC TURNTABLE ORCHESTRA」

安蔵:これは確かにすごいですね。DJや、アナログレコードに興味を持つ人が増えそうな動画でした。

奈津子:東京・有明にあるパナソニックセンター東京と大阪・梅田にあるパナソニックセンター大阪では3月28日から試聴ができるそうなので、気になる方は実際の音を確認しに足を運んでみてはいかがでしょうか。

 


【家電女優・奈津子×安蔵靖志の「最新家電レポ」】


(取材・文/安蔵靖志 奈津子)

profile-654x720 あんぞうやすし/IT・家電ジャーナリスト

ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。総合情報サイト「日経トレンディネット」、「NIKKEI STYLE」などで執筆中。KBCラジオを中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中。

natsuko_profile なつこ/女優・タレント

ドラマ、CMの出演多数。「家電アドバイザー」資格を取得し“家電女優”として雑誌、webメディアなど活動のフィールドを広げて活躍中。TOKYO FM「Skyrocket Company」レギュラー出演中(火曜18時〜)。instagramは 「natsuko_kaden」、Twitter「natsuko_twins」

 

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