世界の空港ラウンジ［10］ Jet Lounge（Schengen）＠ウィーン

初オーストリア、初ウィーンです！

初めてのところはどこもわかりにくいものですが、ここウィーン・シュヴェヒャート空港（Vienna Schwechat）も、大きくない空港にもかかわらず勝手がわからないことがあり、少々難儀しました。

この空港でプライオリティパスが使えるラウンジはいくつかあるようですが、エリアの構造がよくわからず、それでもメインターミナル内に入ってすぐにひとつラウンジがあることがわかったので、そこを目指してみましょう。

まずは、メインターミナルに入ります。

私のゲート番号はDでしたので、該当のエントランスから入ります。駅の改札と似ている搭乗券チェックポイントのマシンに、搭乗券をピッと読み取らせて入場します。

プライオリティパスのホームページ情報によると、私が目指している「Jet Lounge （Schengen）」は、搭乗券チェックポイント2を通過したすぐ先、レベル2のプラザ内、Swarovski Shopの向かいにあるようです。

Swarovski Shopを見つける前に、早くも「Jet Lounge」の看板が目に飛び込んできました。

ここはわかりやすいですね。

エレベーター、または階段で上階へ。私は階段を使いましたが、らせん階段になっているので、思ったより長かったです。ここはエレベーターに乗ることをお勧めします。

階段を上がった（エレベーターを降りた）所から中に入ると、左手に受付があります。

白を基調にしたラウンジは、天井も比較的高く、明るい雰囲気。

ソファエリアで腰を落ち着けるもよし、フードカウンター近くのテーブルに座るもよし。

フード＆ドリンクカウンターは、比較的コンパクト。

温かい料理は、この時はこのパスタのみでした。

しっかりした食事類はなく、パスタ、サラダ、パン、といった、サッと食べられるものが中心のラウンジのようです。

ですが、ここはアルコール類が種類豊富！

スパークリングワインのプロセッコはイタリア産ですが（プロセッコはどこの国のラウンジにもある定番中の定番）、オーストリアならではのグリューナー・フェルトリナーの白ワイン（画面中央）を発見。

オーストリアの赤ワインもあります。「ESTORAS」は、オーストリアの名門エスターハージー家が所有する醸造所のもので、オーストリアで広く栽培されているブラウフレンキッシュという黒ブドウにカベルネ・ソーヴィニヨンがブレンドされています。
「ESTORAS」は、エスターハージーのラテン語表記、またエスターハージー家は、音楽家ハイドンのパトロンでもありました。

上の棚にはハードリカー類が並んでいましたが、さすがにパス。

その下はノンアルのドリンク類やミネラルウォーターの冷蔵ケースで、この中の左側がアルコール類です。上で紹介したワインのほか、ビールが2種類ありました。

黄色いラベルの「Ottakringer」（オッタクリンガー）はオーストリアの大手ビールメーカーです。これは何度か飲んだことがあります。

赤いラベルの「NULL JOSEF」も、メーカーは同じオッタクリンガーですが、アルコールフリーだったので、こちらを飲んでみることにしました。

パスタとサラダ、白ワイン、ノンアルビールでまったり。

ここのソファは、なかなか落ち着けるソファです。

フレッシュジュースのほか、シトラス類を浮かべたミネラルウォーターもありました。

棚の右手、透明なフードの中にあったのは、チョコレート菓子。

フィンガー型のチョコレート菓子の中はビスケットでした。スイーツはこれ1種類のみ。

スイーツが少なくて残念でしたが、コーヒーを淹れて、このチョコ菓子をいただきました。

ウィーンのコーヒーは有名ですからね。

部屋の奥には、PCを使えるビジネスコーナーもありましたが、利用客がいたので、写真は控えました。

このラウンジは、明るく、そこそこそ広く、ドリンク類が充実しているので、なかなか落ち着けます。

しかし、残念なのは、ここはパスポートコントロールやセキュリティチェックの前のエリアにあるということです。

私はそれを知らずにいましたが、少し余裕を持ってラウンジを出てゲートに向かったところ、途中にパスポートコントロールがありました。しかも、長蛇の列！これは失敗！

考えてみれば、パスポートコントロールがないわけないですよね…。

パスポートコントロールを抜けたところで、すぐ右手に別のラウンジの看板を見つけました。ガーン！ここならもっとゆっくりしていられたのに…。

そこに寄る時間は当然なく、仕方なくゲートに向かっていくと、各ゲートの手前に何やらあります。セキュリティチェックじゃないですか！

1か所で全体のセキュリティチェック、というパターンが多いですが、ここは各ゲートの入り口にこじんまりとしたセキュリティチェックがあります。

ということは、手元にあるペットボトルは、没収されてしまいます。ただ、パスポートコントロール後に買ったものは免税品扱いになるので、免税の袋に入れてもらったら、セキュリティチェックを通過するまでは開けませんように。

 

▼JET LOUNGE （Schengen）　―ウィーン・シュヴェヒャート空港（メインターミナル）

営業時間：05:00 - 10:00（毎日）.
所在地：搭乗券チェックポイント2を通過後、レベル2のプラザ内、Swarovski Shop向かい
利用条件：3歳未満の子供は無料で同伴可／専用喫煙エリアあり
設備：ソフトドリンク／アルコール類／軽食／テレビ／新聞＆雑誌／Wi-Fi／インターネット／FAX／エアコン／シャワー／フライトインフォメーション／車椅子利用可

※リポート内容は2017年5月時、ラウンジデータは2018年4月現在のものです。

 

（取材・文／綿引まゆみ）

わたびきまゆみ／ワインジャーナリスト

ワイン専門誌や料理系雑誌での記事執筆をはじめ、日本ソムリエ協会webサイトのコラムなどを執筆。ワインセミナー、トークショー、海外のワインコンクール審査員など、幅広い活動を行なっている。チーズプロフェッショナル、ビアソムリエ、コーヒー＆ティーアドバイザーの資格も所有。スイーツ好き。