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【2018年上半期注目製品ホンネレビュー・扇風機編】羽根無しや羽根形状の工夫で風が心地よく静かに!

&GP / 2018年6月20日 20時0分

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【2018年上半期注目製品ホンネレビュー・扇風機編】羽根無しや羽根形状の工夫で風が心地よく静かに!

今年も暑い夏が近づいてきた。そんな夏と言えば扇風機。風量が細かく調整でき、音も静かで省電力なDCモーターが普及し、各社さまざまな工夫を凝らし、個性的なモデルから選べるようになってきた。さらに羽根のない扇風機も2モデルがエントリー。それぞれの風の質は? どれが心地よい?をテストしてみた!!

■空気の状態を見える化!キレイな空気を実感できる

ダイソン
「ダイソン ピュア クール」(実勢価格:6万円前後)

羽根のない扇風機の元祖。小さな子供がいても安全で、手入れもラク。空気清浄機能を搭載し、夏も冬も使えるオールシーズンモデル。前面のディスプレイで空気の状況を把握できる。

●風量切替:10段階
●左右首振り角度:45度/90度/180度/350度
●サイズ:W223×H1054×D223mm
●重量:5.06㎏

▲通常運転時は前面のスリット部から前方に送風。風に直接当たりたくない時は側面のスリット部から後方だけに送風できる。首振り角度は4段階で調整可能だ

羽根がないことに加えて送風口が縦に長いため、風を起こすというよりは、風が流れているよう。誰もが、従来の扇風機よりも、肌に当たる風が心地よく感じられるはず。本格的な空気清浄機能も搭載。円筒形のHEPAフィルターなどが本体下部に備えられ、周囲360度から取り込んだ空気に含まれるホコリなどを除去する。

その性能はPM 0.1レベルの微粒子まで99.95%捕らえるという。また、部屋の中を漂う粒子状物質やVOC(揮発性有機化合物)などを検知。本体モニターで視覚化されるので、どれだけ汚れているか、どれだけキレイにしたかがひと目で分かるのがいい。

▲本体ディスプレイやスマートフォンアプリで、いつでも室内の空気の質やPM2.5などを確認できる。アプリでは、運転操作や地域の天気や空気の状態もチェック可能

▲風の質は自然に近く心地良い。本体後方から風を送るディフューズドモードにすれば、オールシーズンで空気清浄機としても使えて便利。活躍時期が長いモデルだ

■サッカー観戦で熱くなった身体は、サッカーボールで冷やす!?

パナソニック
「創風機Q F-BR25TS」(価格:5万9000円)

径250mmの球状の本体と、首振りスタンドで構成。後方の吸気口から吸い込んだ空気を、ターボファンにより高圧化し、勢いよく前方から吹き出す。サーキュレーターとしても活躍。

●風量切替:5段階
●左右首振り角度:60度/90度/120度/180度/360度
●サイズW250×H336×D250mm
●重量:2.8㎏

▲背面の吸気口から吸い込まれた空気を高圧化し、さらに送風口周辺の穴から空気を誘引することでパワフルな送風を実現する。送風口上部には日本代表エンブレムも

本体後方から吸い込んだ空気に、3つの小さな穴から吸い込んだ空気が合わさり勢いを増して風となり、吹き出し口から噴出する「誘引気流構造」を採用。「Dyson Pure Cool」と同様、羽根がないことにより、これだけ風の質は変わるのかと驚かされる。

さらにランダムに風を送る「1/fゆらぎ」モードにすれば、肌がストレスと感じづらい。首振りスタンドにのせれば、最大360度の回転が可能。サーキュレーターとしても活躍する。同モデルはサッカー日本代表バージョンで本体カラーにはJFAブルーを採用。W杯の観戦にもピッタリなモデルといえる。

▲風量5段階に加えて風をランダムに送る「1/fゆらぎ」を備える。本体の奥にあるLEDライトの色は、タイマーボタンの長押しで、青/オレンジ/消灯と切り替わる

▲一般的な扇風機とは明らかに違う風と「1/fゆらぎ」のランダム風の組み合わせが心地よい。同モードは蓼科高原に吹く風を再現したもの。長時間当たっても心地よい

■用途に合わせて持ち運んでコードレスでも使える

シャープ
「3Dファン PJ-H2DBG」(実勢価格:2万9000円前後)

上下だけでなく左右に首を振る「3Dターン」が特徴。部屋の空気をかき回し効率よく空気を循環させる。バッテリー内蔵で、コンセントがない場所でもコードレスで使える。

●風量切替:8段階
●左右首振り角度:約90度
●サイズ:W270×H550~670×D270mm
●重量:約3.2㎏

▲上下約100度、左右約90度の立体的な首振りを実現。より複雑な風が起こり心地よい。また、部屋の隅々まで風が巡るので、扇風機としてだけでなくサーキュレ ーターとしても活躍する

左右だけでなく上下の動きも組み合わせて首を振る「3Dターン」が特徴。左右だけに首を振る単調な動きの従来扇風機とは異なり、部屋の空気をかき回して効率よく空気を循環してくれる。エアコンと併用すると、時折に体に触れる冷やりとした風がより涼しさを感じさせ、木陰に佇んでいるようだ。

バッテリーを搭載し、最大14時間のコ ードレス使用が可能なのも、意外と利便性が高い。例えばキッチンで料理している間だけ扇風機を動かしたいという時も、サッと移動できるのだ。「高温・高湿みはり」機能は、高温高湿環境になると光と音で知らせてくれ熱中症予防に◎

▲最大14時間のバッテリ ー駆動が可能。普段はリビングに置き、料理中はキッチン、DIYを楽しむ時にはベランダで使うなど、シーンに応じてサ ッと移動できる。約6時間でフル充電可能

▲風と共にプラズマクラスターイオンを放出でき、除菌や消臭、除電効果が期待できる。そのため、扇風機やサーキュレ ーターとしてはもちろん、部屋干し時の衣類乾燥機としても活躍してくれる

■5つの関節で自在に風の向きを変えられる

Kamome
「Kamomefan F series」(実勢価格:2万7000円前後)

カモメの羽をヒントに作られた形状で、指でグニャッと曲げられるほどソフトな素材の羽根を採用。支柱に5つの関節を設けて好みの角度に風を送れる。風量は無段階で調整できる。

●風量切替:無段階
●左右首振り角度:30度/60度/90度
●サイズ:W305×H800~900×D260mm
●重量:4.4㎏

▲5つの関節を持つフレキシブルアームを採用。 寝ている人をピンポイントで狙って風を当てたり、 真上に風を送って空気を攪拌することもできる。 台座を折り畳めばコンパクトに収納可能だ

カモメの羽の形状をヒントにデザインされた羽根を持つカモメファン。その素材は、指でグニャッと曲げられるほど軟らかく、扇風機の音を目立たない設計。試しに寝る時に自分の体に扇風機を向けて風量を最小近くにしてみたが、実際に扇風機は静かで、駆動音も風切り音もほとんど発していなかった。

ゆっくりと、うちわで扇いでもらっているような感覚だ。さらに、支柱に5つの関節が設けられ、ヘッド部を好みの角度に調節できる。畳に寝転がりながら昼寝する時にも、一般的なモデルよりも、扇風機のヘッド部を体に近づけやすい。上向きにも下向きにも自在に向けられるのだ。

▲カモメの羽をヒントに作られた羽根がやわらかい風を遠くまで届けてくれる。風量最小時の動作音はなんと12db。ほとんど音が聞こえないほど静かで、寝苦しい熱帯夜でも気兼ねなく使えるはず

▲畳の部屋にゴロンと寝転がっている時に、ヘ ッド部を体に近づけて使ってみた。風量を最小にすると、うちわで扇いでもらっているような、心地よい風に当たりながら昼寝ができる

■1mを超える高さから心地よい風を部屋の隅々にまで届ける

東芝
「リビング扇風機 F-DLW75」(実勢価格:2万円前後)

肌触りのいい風を生み出す、風圧差を感じにくい9枚羽根を採用。温度センサー搭載で室温応じて風量を自動で切り替え。「ランダム風」モ ードが、上高地に吹く心地よい風を再現する。

●風量切替:5段階
●左右首振り角度:50度/75度/90度
●サイズ:W352×H815 ~1092×D350mm
●重量:約3.7㎏

▲最大109mmの高さまで無段階で調節できる。キ ッチンで立って調理している時などは、高い場所から風が出てくるのが嬉しい。首振り角度を3段階で調節でき、手動で上下の角度も調整可能だ

これぞ扇風機と言えるオーソドックスなデザインのモデル。9枚羽根を採用し、より違和感が少なく自然に近い風を送り出す。特に「ランダム風」モードに切り替えると、上高地の風をイメージしたという不規則な風が、ゆったりと感じられる。

高さは815mmから最大で1092mmの高さまで無段階で調整可能。広いリビングで使うと、遠くから優しい風が肌をなでていくようで気持ちが良い。温度センサーを搭載し、室温に応じて最適な風量に自動で切り替わるのもうれしい。風量の変化によって、だいたいの温度が分かり、エアコンを付けるべきかの目安にもなるのだ。

▲本体に温度を表示。室温に応じて風量を1~5に自動で切り替えてくれる。例えば室温32度前後になると風量は5になり、そろそろエアコンを付けた方が良いかな、などが分かりやすい

▲DCモーターと9枚羽根を採用したことで、駆動音も風切り音も静か。上高地の風を再現したという「ランダム風」もだが、風量1の「ふわり風」は、そよ風のように肌を撫でる風が心地よい

 

本記事の内容はGoodsPress7月号28-29ページに掲載されています

(構成・取材・文/河原塚英信 写真/下城英悟)

河原塚英信/デジタル&家電ライター  河原塚英信/デジタル&家電ライター

 

モノ情報誌の編集者を経てフリーランスへ。デジタルガジェットから生活家電まで幅広いジャンルを網羅。情報誌や週刊誌、Webメディアなど多くの媒体で活躍中!

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