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2018上半期 注目製品ホンネレビュー[炊飯器編]

&GP / 2018年6月25日 20時0分

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2018上半期 注目製品ホンネレビュー[炊飯器編]

ご飯をより美味しく炊けることで注目を集めている高級炊飯器の数々。しかし、最近では単に美味しさだけでなく、さまざまな機能を搭載する炊飯器が増えている。それは古くなったお米を新米のように美味しく炊く、または、糖質をカットしてヘルシーに食べられるなど、消費者の多様なニーズに応える個性的な炊飯器たちだ。2018年上半期にリリースされた炊飯器だけをみても実に多彩。そんな個性が異なる最新炊飯器をチェックしてみた。

■銘柄の違いによる食感が存分に楽しめる

パナソニック
「Wおどり炊き SR-VSX108」(実勢価格:10万3590円前後)

デザインを一新した“Wおどり炊き”の2018 年度モデル。 新たにお米の含水率により鮮度を検知する“ 鮮度センシング”機能を搭載した。乾燥したお米でも美味しく炊ける。

●炊飯容量:0.5~5.5合(1ℓ)
●定格消費電力(炊飯時):約1210W
●サイズ:W27.5×H23.4×D36.1cm
●重量:7.8kg

「Wおどり炊き」では、幅広いお米の品種の個性を生かして、最適に炊き分けられる “銘柄炊き分けコンシェルジュ” 機能を搭載する。最新の「VSX108」でも、50銘柄の炊き分けに対応。今年本格デビュ ーの福井県産「いちほまれ」や宮城県産「だて正夢」などの銘柄も美味しく炊ける。実際に複数の銘柄を炊き分けてみたが、それぞれの個性の違いに驚いた。

「いちほまれ」は甘みと食感などのバランスが良くて多くの人が楽しめる味。それに対して低アミロース米の「だて正夢」は甘みと弾力が強く、お米が好きな人に喜ばれる強い味だった。銘柄ごとの個性を発揮させられるのも“銘柄炊き分けコンシェルジュ”のおかげ。このほか通常の銀シャリメニューで「しゃっきり」「もちもち」「かため」「やわらか」の食感を各3段階で調整可能。「ふつう」を足した13段階の食感で炊き分けられる。

▲内蓋のセンサーが、炊飯中の減圧時間の差からお米の乾燥状態を認知する“鮮度センシング”機能を搭載。乾燥米にはより圧力を掛けてパサつきを抑え、甘みをしっかりと引き出せる

▲内釜にはアルミやステンレス、セラミックスなどを組み合わせた“ダイヤモンド竈釜”を採用。内側には細かな泡を発生させるためのダイヤモンドプレミアムコートが施されている

▲本体内側の汚れやすい部分はステンレス製クリアフレームを採用。凹凸のない天面パネルとともに簡単に拭き掃除が可能だ。なお、内蓋には洗いにくい調圧ボールなどがなくサッと洗える

■美味しくて栄養満点な無水調理もお手のもの

バーミキュラ
「ライスポット ミニ RP19Aシリーズ」(実勢価格:6万9984円)

同社製の鋳物ホーロー鍋とポットヒーターを組み合わせてご飯が炊ける人気炊飯鍋の、コンパクトな3合炊きモデル。おかず調理に対応し、無水調理や低温調理もできる。

●炊飯容量:3合
●定格消費電力(炊飯時):約1050W
●サイズ:W25.8×H17.3×D25cm
●重量:5kg

最大3合のごはんが炊ける鋳物ホーロー鍋。熱伝導率の高さや保温力の高さにより、しっかりと熱がお米に伝わり、甘み豊かなご飯が炊ける。おかず調理機能では30~ 95℃まで1℃単位で温度設定して調理が可能。流行りの低温調理もでき、ローストビーフなども楽しめる。

また、密閉性の高さを生かし、野菜に含まれる水分だけで調理する無水調理にも対応。食材の栄養を引き出し、野菜が本来持っている甘みを生かせる。付属のレシピブ ックには無水カレーや無水ロールキャベツの調理方法なども掲載されており、初めてでも調理に迷わない。

▲鍋底には気泡の発生を促すために、水紋上のリブが付けられている。炊飯後の“飯返し”がしやすいよう段差はわずかで、しゃもじが引っ掛からない

▲鍋蓋の内側に二重の突起(ダブルリッドリング)を配置。これによって蓋の裏側に付着した水滴が、炊飯後のごはんに垂れないようになっている

▲ポットヒーター手前にタッチ式の操作パネルをレイアウト。 電源を入れた後、炊飯モードとおかず調理モードのいずれかをシンプルな操作で選べる

■土鍋ならではのモッチリとした食感がたまらない

長谷園×シロカ
「かまどさん電気SR-E111」(実勢価格:8万6000円前後)

ご飯を炊くお釜として伊賀焼の土鍋、長谷園の「かまどさん」を採用した炊飯器。これまでガス火でしか使えなかった「かまどさん」を電気制御し、お米を炊けるようにした。

●炊飯容量:1~3合(白米/雑穀米)
●定格消費電力(炊飯時):約1300W
●サイズ:W30×H26.1×D30cm(土鍋含む)
●重量:7.6kg

「かまどさん電気」の最大の魅力は、ガスコンロがない場所でも、伊賀焼の土鍋「かまどさん」を使ってごはんが炊けること。炊飯器ではあるが、土鍋は「かまどさん」の特徴そのままに製造されている。

そのため、ひび割れや汚れの染み込みをなどを防ぐための“目止め”が不可欠だ。使い始める際は最初におかゆを炊く必要がある。なお、炊き上がったごはんはモッチリとしていて甘みが豊かな、まさに土鍋の味! オール電化などで土鍋でごはんが炊けなかった人でも「かまどさん電気」があれば楽しめるというわけだ。

▲かまどさんで使われているのは、400万年前の古琵琶湖層の土。焼成すると中に微細な穴ができ、その空気層が熱伝導と蓄熱製の高さを両立する

▲IH方式ではなく“シーズヒーター ”を採用。ヒーターを土鍋と密着させて熱を逃がさない構造にすることにより、高温まで加熱できるようにした

▲本体側面にはタッチ対応の操作パネルを配置。炊くお米の種類、炊飯容量、おこげの有無、タイマーなどの各種設定を、直感的に行える

■“糖質カット”だから山盛り食べても安心

サンコー
「糖質カット炊飯器」(実勢価格:2万9800円前後)

炊飯時に糖質が溶け出したお湯を一度捨てる、独自の炊飯方法を採用。これによって白米に含まれる約33%の糖質をカットして炊ける。蒸し料理などにも対応する。

●炊飯容量:1~6合
●定格消費電力(炊飯時):約860W
●サイズ:W28×H33×D40cm
●重量:6.9kg

内釜にお米をセットし、外釜に水を入れて炊飯をスタート。沸騰後にお米に含まれる糖質が溶け出した水分を一旦捨てて、再び水を追加して炊き上げることで糖質がカットできる。炊き上がったごはんは明らかに甘みが弱く、あっさりとした味わい。それだけで食べるには物足りないが、味付けの濃いおかずがあれば問題なし。

普段通り食べても糖質の摂取を減らせるのはもちろん、糖質カットだからこそ「ちょっと多めに食べる」こともできる。罪悪感なくごはんが食べられるため、ダイエットがしたいけどごはんが好きな人に向く炊飯器なのだ。

▲本体下部に2分割されたタンクを搭載。あとで追加する水を格納するエリアと、 糖質が溶け出した水を排水するエリアに分かれている

▲お米は底に穴の空いたザルのような内釜にセット。外釜には排水する分も含めた水を入れて炊飯する。外釜に備える“足”は給排水を行うためのもの

■コンパクトサイズで置き場所に困らない

コイズミ
「ライスクッカーミニ」(実勢価格:5400円前後)

1〜2人分にちょうどいい、最大1.5合炊きの小型炊飯器。1合分のご飯なら約20分で炊けるので、忙しい時でも安心だ。最大3時間の保温や12時間前の予約炊飯も可能。

●炊飯容量:0~1.5合
●定格消費電力(炊飯時):約210W
●サイズ:W15.5×H19×D18.5cm
●重量:6.9kg

キッチンで置き場所を取らないのはもちろん、使っていない時は食器棚などにも収納できる、コンパクトサイズが特徴。 ひとり分の0.5合なら最短約15分で炊けるのも魅力だ。最大容量の1.5合の炊飯時間は約25分。ただし、この時間はほぼ吸水時間を取っていない。

そのため、より美味しく炊くには、お米に水分を十分に浸透させられる予約炊飯がお勧めだ。なお、ごはん以外にもトマト煮やカレー、パイナップルケーキといった、おかずやデザートの調理にも対応。レシピブックも付いてくる。ちなみにカラーは、ホワイトだけでなくブラウンも選べる。

▲「炊飯」「予約」「保温」「取消」といった4つのボタンを本体正面に配置。 タイマー機能を備え、最長12時間後までの炊飯予約を行える

▲内釜や内蓋はもちろん、内蓋のパッキンや外蓋上部の蒸気口まで取り外し可能。いずれも丸洗いして清潔に保てる。手入れしやすいのもポイント

 

<細かいニーズに対応する個性派炊飯器もチェック!>

■レンジ加熱と保温のみで炊きたてごはんの出来上がり

サーモス
「ごはんが炊ける弁当箱」(実勢価格:4300円前後)

ご飯が炊ける“弁当箱”。お米と水を容器に入れた後、レンジで8分加熱して30分保温すれば、ごはんが出来上がる。弁当用だけでなく、少量でいいから毎朝炊きたてを食べたい人にも向く。

■低糖質&低カロリーな “とらひめ”専用の調理器

タイガー
「とらひめ調理器 JPE-A10Z」(5万1840円)

タイガーが独自開発した米粒状加工食品「とらひめ」が炊ける。同食品は白米に比べて糖質は約47%、カロリーは約 50%オフなのでダイエットに最適だ。通常のごはんも炊ける。

 

本記事の内容はGoodsPress7月号24-25ページに掲載されています

(取材・文/コヤマタカヒロ 写真/園田昭彦)

コヤマタカヒロ/デジタル&家電ライター

 

デジタル機器から白物家電まで、電気とデータの流れる製品を中心に執筆活動を展開。実際に使ってみて試すのがモットーだ。3女の父で米食味鑑定士の資格も所有。

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