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目利きたちが伝えたいクールな家電<後編>【選ばれる"デザイン”家電】

&GP / 2018年7月13日 19時0分

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目利きたちが伝えたいクールな家電<後編>【選ばれる"デザイン”家電】

クリエイティブディレクター、インテリアスタイリスト、蔦屋家電バイヤーetc…

そもそも、家電に求められるのは日々の生活で役立つ機能性。しかし、そこにデザイン性を加えることにより個性が生まれ、置かれた空間自体を彩るアクセントとなる。それこそがデザイン家電が愛される所以。そんな実生活の中に溶け込み、豊かなライフスタイルを実現させるクールな家電の数々を、デザインコンシャスなアイテムに精通した7人の目利きたちにリコメンドしてもらった。

後編ではアクメファニチャー・勝山龍一さん、インテリアスタイリスト・遠藤慎也さん、ミタスニーカーズ・国井栄之さん、蔦屋家電の吉崎真矢さんのデザイン家電を紹介しよう。

<勝山龍一さんが選んだ“デザイン”家電>

▼MoriMori「LEDランタンスピーカー」

「某メーカーのランタンにそっくりなスピーカーであり照明。この一石二鳥感が得した気分です(笑)。近所のピクニックやベランダで一息つく際に使用しています」。税抜きで1万2000円を切るコスパの高さもウリだ。「カジュアルに使えるので、僕のようにラフに使いたい人にはうってつけのアイテムですね」(実勢価格:1万2000円前後)

▼ディンプレックス「Micro Stove MCS12J」

焚き火フリークの勝山さんも、本物と一瞬見間違えるほどにナチュラルな炎のゆらめきを演出する電気式のファンヒーター。「一人暮らしでも問題なしのコンパクト設計で、収納時も省スペース。さらに電気式なのでシーンを選ばず使えますし、蒔を燃やすワケではないので部屋も乾燥せず気分だけ味わえます」(実勢価格:1万3000円前後)

▼ミュージックライフ「AeroBull XS1」

 

「普通に可愛いオブジェかと思ったら、スピーカーというド級のインパクト! しかも小っちゃいのに低音が効いていてパンチのあるサウンド!」。コンパクトで充電式ということで玄関に置くのも良さそうとも。「自分でも欲しいけど何かのお祝いにみんなでプレゼントするのも面白そうですよね♪」(9万7200円/1体)

■使うことで気持ちが豊かになるモノ、身の丈より少し背伸びしたモノを!

一期一会が多いヴィンテージ家具業界で働く勝山さん。そのモノ選びの基準とは?

「家電に限らずですが、それを使うことで気持ちが豊かになるかどうかを考えつつ。自分の身の丈より少し背伸びしたモノを選ぶようにしています。そうやって自分自身を高めるというのもポイント。また大切に永く付き合っていくためにも、値段に関係なく愛着が沸くかどうかも判断基準です」。

今回は自身の趣味を色濃く反映させて、よりデザイン性にこだわったアイテムをセレクト。そのどれもが気持ちを豊かにするには打ってつけ。「あとは機能に惑わされず、自分にとって必要な機能に特化したモノを『欲しい!』と思った瞬間に買うようにしています」とのことで、まずはワンちゃんから!?

アクメファニチャー、ジャーナルスタンダードファニチャー・勝山龍一さん
アメリカン・ヴィンテージ家具を扱う人気インテリアショップ、アクメファニチャーにてセールスプロモーションを担当。私生活においてはアウトドアライフ&ギア好きでもある。

<遠藤慎也さんが選んだ“デザイン”家電>

▼クイジナート「ソルト& ペッパー グラインダーSG3J」

 

「やはり一番はデザインの良さ! こうして待機している姿も美しく、ブラックとシルバーが多数を占める我が家の家電ともマッチします」。挽きたての塩コショウは香りも味わいも格別だとか。「挽き具合も選べるので料理によって挽き方を変えたり、充電式だったりと気が利いています」(実勢価格:1万800円前後)

▼カリタ「ネクストG」

「今までのコーヒーミルにはなかったマット仕上げのオリーブカラーが、鉄脚や古材などの家具ともフィット。もちろん挽き具合も安定していて秀逸!」。粗挽きから細挽きまでダイヤルで選べ、かつ豆を投入してスイッチを入れるだけのイージーな操作性もセレクト理由だそう。(実勢価格:3万8000円前後)

▼バルミューダ「BALMUDA The Range」

 

ご存知、バルミューダのオーブンレンジ。「文字情報の少なさと操作方法が実にスマート!」と、自宅のオープンキッチンに合わせたセレクト。「特に凝った料理もしないので、操作性が簡単なのも決め手のひとつ。実際にどんな音がするのか、今から使うのが楽しみです」(実勢価格:5万8000円前後)

■サイズとカラーリングの両方が自分の家に合うかが判断基準です

「一番はサイズ! 購入したいモノがある場合、自分の家のサイズ表を常に持ち歩き、実物を見に行った際にメジャーでサイズを測って確かめる。またカラーも自分の家のトーンに合うか実物を見て判断。同じ“青”でもトーンによって置いた雰囲気が全く異なるので、インターネットの写真ではなく実物を必ず確認します」とインテリアスタイリストらしいご意見。

これはさぞ機能面にもこだわるのかと思いきや、機能の数よりもそれが自分に適しているかが重要で、多機能すぎるモノは基本的に選ばないのだとか。「むしろ、基本的に1アイテムでひとつの機能があれば十分。これって “モノ”が好きなのでいろんなモノを使いたい、所有したいという意識の表れかもしれませんね」

インテリアスタイリスト・遠藤慎也さん
機能的かつモダンな空間デザインを得意とし、TVや雑誌、広告などでのインテリアに関わるスタイリングから店舗コーディネートなどの空間提案まで、日々活躍の場を広げている。

<国井栄之さんが選んだ“デザイン”家電>

▼スタドラードフォーム「Roger」

「ミニマムでありながら近未来感のあるアイテムを探していた所、偶然出会いました!」。海外車に搭載されているデュアルフィルターを開発するドイツのフロイデンベルグ社製フィルターを使用するなど、世界基準の機能性と空気清浄機には見えないデザイン性の高さに惹かれたとのこと。(実勢価格:3万2000円前後)

▼バイタミックス「PRO750(ブラック)」

普段全く料理をしないが、お店で出されるようなスムージーやフレッシュジュースを自宅でも飲みたいと購入。業務用ならではの武骨なデザインとスペックの高さにも惚れた。「果物の皮や種まで細かく砕く、圧倒的パワーも魅力ですが、セルフクリーニングモードが面倒くさがりの僕には本当にありがたいです」(価格:13万8240円)

▼BOSE「SOUNDWEAR COMPANION SPEAKER」

 

長時間のイヤフォン装着が苦手という問題を解決してくれたのが肩掛け式のスピーカー。「音漏れ抑制の最新テクノロジーでクリアな音はキープ。さらに音楽や映画に集中していても耳を塞がず周囲の音もしっかりと聞き取ることが可能となり、さまざまな効率がアップしました!」(実勢価格:3万4500円前後)

■デザインに関しては直感で選び、ファンクションに関しては熟考します

家電同様に、常に革新的な機能性とデザイン性を備えたモデルがリリースされ続けているスニーカー業界。その最前線を走る国井さんのセレクトは、すべて購入済みでワールドワイドかつスタイリッシュ。「デザインに関しては直感で選び、ファンクションに関しては熟考するのが僕のモノ選び。

機能性とデザイン性のバランスは重要だと思いますが、装飾美よりも機能美を優先しています」と、スニーカー同様に実用性を伴ったプロダクトデザインに着目しているのが、実に“らしい”。

また「イノベーティブな家電は世間の評価を待たず、誰よりも早く使いたいタイプです」とのことで、いち早くBOSEの最新鋭スピーカーをリコメンドしていることからもその姿勢が伺える。

ミタスニーカーズ クリエイティブディレクター・国井栄之さん
東京・上野のスニーカーショップ、ミタスニーカーズに所属。世界的プロジェクトから国内インラインのディレクションまで、さまざまなスニーカープロジェクトを具現化させる男。

<吉崎真矢さんが選んだ“デザイン”家電>

▼GENEVA「Touring XS」

「圧倒的なデザイン性と優れた音質を兼ね備え、低音がしっかり効いたパワフルなサウンドのスピーカー。また男なら惚れてしまう無骨でミニマルなデザインは、部屋に置くだけでカッコいい!」と太鼓判を押す。「バッテリー内蔵で、フル充電なら約20時間再生できるのも嬉しいですね」(実勢価格:1万9000円前後)

▼マランツ「PM-17SA」

「中~高音域のクリアでバランスの取れた音質と、音像が目の前に浮かぶような解像度の高さに惹かれて10分で購入決定」したアンプ。彼がレコードでよく聴くという70‘sのソウル~ジャズとも相性が良く、シャンパンゴールドのボディにほんのり浮かび上がるブルーの光も◎(※販売終了)

▼ゼロバイゼロ「Kvel」

もともとは友人へのプレゼントだったが、使用しているのを見てつい自分も欲しくなったというLEDライト。「音に合わせて、LEDがロウソクの自然な揺らめきを演出してくれるので、安全性もバッチリ。本体部分はスティック状なので使用するグラスによって光の形状も変化し、楽しみ方も広がります」(価格:1万3824円)

■可能な限りシンプルで、できるだけ他人が使っていないモノがイイですね

「自分がそれを使うことで生活が良くなることがリアルに想像できるか、長く使えるか、機能とデザインの両立がなされているか、またプロダクトにストーリーがあるか」というのが、吉崎さんのモノ選びの基準。

そして今回の選者の中では、もっとも家電業界に近い彼が選んだ3点については「機能が多過ぎると使いにくいケースがあるので、可能な限りシンプルで、できるだけ他人が使っていないモノを選びました」という。

そんな玄人目線の音響系とLEDライトがコチラ。「いくら本体のデザインが良くても、他の部分が残念な場合が多いので、最低限の機能性やディティールへのこだわりがあるかは必ずチェックします」。さすがその道のプロだけあって細部まで余念がない。

蔦屋家電エンタープライズ商品企画部商品調達Unit Leader・吉崎真矢さん
アート&テクノロジーを軸にさまざまなライフスタイルを提案し、最先端の技術を駆使した製品からクラシックなデザインまで幅広く取り揃える蔦屋家電にて、商品仕入れ統括を担当。

 

本記事の内容はGoodsPress7月号124-125ページに掲載されています

(取材・文/トミー 富永俊朗)

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