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シチズン時計の100年技術はハンパなくオーバースペック!【ニッポン発の傑作モノ】

&GP / 2018年11月2日 19時0分

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シチズン時計の100年技術はハンパなくオーバースペック!【ニッポン発の傑作モノ】

日本が誇る精密機器メーカー、シチズン時計は、今年で創業100周年を迎えた。その長い歴史の中では、光発電技術をはじめとする革新的な技術を次々と開発。意欲的な姿勢が腕時計の進化を支えてきた。まずはシチズンの100年史を振り返り、そして数ある独自技術の中でもシチズンらしさが光る最新テクノロジーと100周年記念モデル第2弾を見ていこう。

■常に先見の明を持っていたシチズンの革新的ウォッチ

1924(大正13)年
シチズン懐中時計第1号

▲当時は輸入品の懐中時計が主流だったが、国産への強い思いから独自に設計。東京市長だった後藤新平によって「CITIZEN」と命名された

 

1975(昭和50)年
世界初年差±3秒以内の高精度クオーツ

▲独自のクオーツムーブメントによって、年差±3秒以内の高精度を実現。外装やバンドは18金無垢仕様で、発売時の価格は450万円だった

 

1976(昭和51)年
世界初のアナログ光発電式腕時計

▲文字盤に単結晶シリコン太陽電池8枚をセッティングした太陽電池充電式ウォッチを発売。いち早く定期的な電池交換不要の時計開発に取り組んだ

 

1993(平成5)年
世界初多局受信型電波時計

▲ヨーロッパ、英国、日本の多局電波受信に対応した初めてのモデル。アンテナを文字盤上に配置している大胆でユニークなデザインも注目された

 

2011(平成23)年
世界初サテライトシステム搭載

▲光発電で人工衛星からの時刻情報の受信を、世界で初めて対応。世界中で素早く時刻修正できるのが特徴で、電波時計の新時代を切り拓いた

 

2016(平成28)年
世界最薄光発電エコ・ドライブ腕時計

▲光発電技術“エコ・ドライブ”を極限までスリムに再構築。ケース厚はたったの2.98mm。ムーブメントに至ってはわずか1mmの厚さを実現した

 

2018(平成30)年
世界初年差±1.0秒ムーブメント(プロトタイプ)

▲アナログ式光発電時計としては世界最高となる年差±1.0秒の超高精度を実現。電波受信などによる時刻修正なしで、自律的に正確な時を刻む。参考出品

■挑戦を止めないシチズン

シチズン時計は、1918年創業の尚工舎時計研究所を前身とし、今年で創業100周年を迎えた。その足跡は、まさに腕時計の技術革新の歴史と重なるものだ。'52年にカレンダー付きモデルを国内で初めて発売し、腕時計の実用性を高めると、60年代以降は電子技術などを積極的に採用。

'66年には電池を動力源とした国産初の電子腕時計を発売した。70年代に入ると高精度クオーツモデルや、世界で初めてのアナログ式太陽電池時計で、その技術力を世に知らしめていく。90年代にさらなる精度を求めて着手した電波時計は、2000年代に衛星電波受信へと進化。時代を先取りする商品展開の動きも見せてきた。

▲東京・西東京市の本社内に開設された「シチズンミュージアム」には、これまでの歴史を彩る名作モデルが多数展示。独自技術の説明や沿革と合わせて、100年の歩みがまとめられている。一般には非公開

そんな歴史を象徴するのが100周年モデル。企画担当の御園昭二さんは全体のコンセプトを「常に前進する姿勢を象徴するもの」と話す。第1弾は新しい100年に向けた「はじまりの時」を表現した。第2弾は「光が時に変わる瞬間」をテーマに、世界で展開していく。

「呼吸のように光を吸収して時を吐き出すイメージを、ブラックとゴールドの組み合わせで表現しました。デザインだけでなく、独自の表面処理技術や素材による他にはない質感にも注目して欲しいです」

機能面でも“光発電エコ・ドライブ”や最新のGPS衛星電波ムーブメントといった独自技術を惜しみなく投入する。伝統、技術、デザイン…そのすべてが凝縮した記念モデル。そこからは挑戦を止めないシチズンの確たる意志が感じ取れるだろう。

 

シチズン時計営業統括本部
シチズンブランド企画営業部商品企画課
課長御園昭二さん

 

 

■シチズンの最新テクノロジー

Technology 1 ~GPS衛星電波~正確な時刻が世界中で分かる!

従来の電波時計は日本や北米、欧州などの標準電波を受信して時刻修正するもので、世界中をカバーできていなかった。シチズンの「サテライトウェーブ GPS」は上空約2万kmを周回するGPS衛星などからの時刻情報を受信する技術で、この課題を克服。「現在はおよそ31基のGPS衛星に加えて『みちびき』の電波も受信し、世界の39タイムゾーンで素早く時刻修正できます」(御園さん)

Technology 2 ~デュラテクトDLC ~擦っても傷つきにくい!

表面処理の技術開発に取り組んできた中でも、イオン吸着処理を用いた“デュラテクト” は、素材表面の硬度を高める技術だ。そのひとつ“デュラテクトDLC”は主に炭素と水素で構成される非晶質のカーボン硬質膜をコーティングする表面硬化技術で、ダイヤモンド構造を一部含んだ皮膜処理で、硬度と美しさを両立。「金たわしでこすっても傷がつかない」(御園さん)ほど強力だ。

Technology 3 ~エコ・ドライブ~

極小セルでもしっかり発電! 「クオーツ時計は定期的に電池交換しながら使うもの」という常識を覆したのが、光発電技術“エコ・ドライブ”だ。多くは文字盤下のソーラーセルが光を受けて発電し、二次電池に充電。その電力で時計を動かす技術で、太陽光はもちろん蛍光灯やデスクライトの光にも対応する。「モジュールの高効率化や省電力技術で、一度フル充電するとほとんどのモデルは6カ月以上駆動できます」(御園さん)

 

■海外にも展開される100周年記念モデルの第2弾

▼世界初の衛星電波時計がより高性能に進化

「サテライトウエーブGPS F990」(36万7200円)

初代「サテライトウエーブ」のデザインを継承しつつ、運針が高速化するなど進化。ケースは軽さと強度を兼ね備える“スーパーチタニウム”。ケース径48.5mm。世界限定1500本

 

▼正確で強くて美しい最高峰のアテッサ

「アテッサ エコ・ドライブ GPS衛星電波時計 F950」(24万8400円)

時刻情報を最短3秒で受信できる光発電GPS衛星電波時計。ケースは2種のデュラテクト加工を施す、傷に強い“スーパーチタニウム”仕様。ケ ース径44mm。世界限定1000本

 

▼スマホとの連携機能で新たな便利さをプラス

「エコ・ドライブ Bluetooth W770」(10万2600円)

Bluetooth対応光発電エコ・ドライブ電波時計。スマホと連携し、着信、メールなどの受信や予定のリマインドを、音、振動、針の動きで伝える。ケース径48mm。世界限定1500本

 

▼伝説の“クロノデザイン”が最新技術で復活

「プロマスター エコ・ドライブ クロノグラフ」(10万800円)

りゅうずとプッシュボタンを上部に配置し、1970年代に人気を博した独特な形状を復活させた。多彩な機能を精悍なデザインでまとめた。ケ ース径44.5mm。世界限定3000本

 

▼気品のあるデザインが目を引く本格ダイバーズ

「プロマスター エコ・ドライブ 200mダイバー クロノグラフ」(4万6440円)

水深200mまでの潜水用防水機能を備えたダイバーズウォッチ。インデックスのローマ数字や差し色のゴールドで格調高い雰囲気に仕上げた。ケース径44.5mm。世界限定3000本

 

▼クラシックなデザインに実用機能を凝縮

「シチズンコレクションエコ・ドライブ クラシック・クロノグラフ」(4万3200円)

オーソドックスなデザインに“エコ・ドライブ”など実用的な機能を凝縮。ベゼルと針の鮮やかな金が黒いケ ースのアクセントになっている。ケ ース径40mm。世界限定3000本

 

>> [特集]ニッポン発の傑作モノ

 

(取材・文/髙橋智 写真/湯浅立志<Y2>)

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