パナソニックが不思議なヘッドホンを開発?PFUの新型スキャナーも【最新家電レポ5選】
&GP / 2018年11月27日 22時0分
パナソニックが不思議なヘッドホンを開発?PFUの新型スキャナーも【最新家電レポ5選】
<家電女優・奈津子×安蔵靖志の最新家電連載【2018年11月:中編】>
元SDN48で家電アドバイザーの資格も取得し、「家電女優」として活躍の幅を広げる奈津子さんと、AllAbout家電ガイドや家電アドバイザーとしてテレビやラジオ番組、雑誌やWebサイトなどで活動するIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志が、最新家電の注目ポイントについて語り合う連載企画。
先日に続き、今回は2018年10月に発表・発売された家電製品を中心に紹介します。
■まるで“ブリンカー”? パナソニックが不思議な端末を発表
安蔵:パナソニックがウエアラブル端末「WEAR SPACE」を発表し、クラウドファンディングサービス「GREEN FUNDING」でプロジェクト支援の募集を開始しました。12月11日までに1500万円の資金を調達しないと商品化しないという「オールオアナッシング」タイプの調達方式です。
▲パナソニックがクラウドファンディングサービス「GREEN FUNDING」でプロジェクト支援の募集を開始したウエアラブル端末「WEAR SPACE」(クラウドファンディング達成後の一般販売価格は3万5000円を予定)
奈津子:ノイズキャンセリングヘッドホンと、視野を狭めるパーティションが一体化したような機器ですね。
安蔵:集中力が途切れやすい競走馬に装着して前の方だけ見えるようにする「ブリンカー」のようだとか、海外メディアでもかなり話題になりました。「モーレツサラリーマン」って感じですよね(笑)。
奈津子:これを装着すると視野角が80~90度になるそうです。装着してみると、しっかりと固定されますし、確かに意識は前の方に集中します。でも正直なところ、まだこれを人前で装着するのは恥ずかしいですね。私自身ここ数カ月でコワーキングスペースを利用するようになったのですが、知らない人たちの前ならなおさら恥ずかしくて使えそうもありません。
▲装着すると視界が遮られるため、作業などに集中できる
▲ノイズキャンセリングヘッドホンが付いている
▲WEAR SPACEを開いたところ
安蔵:コワーキングスペースに「マイWEAR SPACE」を持っていくのではなく、コワーキングスペースで貸出サービスなどがあれば使いやすいかもしれないですね。
奈津子:周りがみんな使っているなら平気かもしれません(笑)。ユニークで良い製品であることに変わりはないので、このユーザーの恥ずかしさの壁をどう乗り越えさせるかだと思います。
安蔵:“グローバルニッチ”を標榜してニッチな製品をグローバルに販売しているCerevo(セレボ)を起業した岩佐琢磨さんが、CerevoからスピンアウトしてShiftall(シフトール)を起業しました。そのシフトールがパナソニック傘下になり、パナソニックの中から出てきた“とがった”アイデアが、こうやって日の目を見るようになってきました。
まだプロジェクト自体は成功していないので、実際に日の目を見るかはまだ分かりませんが、パナソニックが“大企業病”から脱却しようといろいろな動きを見せているので期待が高まります。
▲WEAR SPACEの開発に携わったShiftall代表取締役CEOの岩佐琢磨氏
奈津子:岩佐さんが「シフトールは赤い血を持つ大企業に“緑の血”を流し込む輸血係だと思っている」と話していたのが印象的でした。大企業になってエッジの効いた鋭い製品を出しづらくなってきたなか、こういった新たなものづくりへの挑戦には期待したいですね。
■ランナー向けの防汗・防水Bluetoothイヤホンが登場
安蔵:米国の「JayBird」ブランドから、スポーツ向けのBluetoothイヤホン「JayBird X4」と「Tarah」の2機種が登場しました。
▲スポーツ向けのBluetoothイヤホン「JayBird X4」(写真左、実勢価格1万6880円)と「Tarah」(写真右、同1万3880円)
奈津子:「Tarah」はメキシコ北西部の標高2000m級の山岳地帯に住む先住民で、走ることを愛する民族と言われる「タラウマラ族」にインスパイアされた名称だそうですね。
安蔵:どちらのモデルも最近はやりの「完全ワイヤレスイヤホン」ではなく、左右のイヤホンがつながっているタイプで、防汗・防水対応です。1mの深さに30分沈めても浸水しない「IPX7」の防水性能を実現しています。
奈津子:以前のモデルから同程度の防水性能はあったのですが、ユーザー側が「IPX」の表示を求めるために表記するようになったそうですね。
安蔵:ランニング中は汗をかきますから、そこはどうしても気になるところですよね。
奈津子:「X4」は「Tarah」とドライバーやベースは同じなのですが、イヤーチップとイヤーフィンが別になっていて、自分の耳に合わせてフィットしやすくなっているのが大きな特徴です。
▲Tarahを装着したところ。イヤーチップとイヤーフィンが一体化している
▲簡単にコードの長さを調節できる「スピードシンチ」が付いている
▲JayBird X4を装着したところ。イヤーチップとイヤーフィンが別になっているため、よりフィットしやすくなっているのが特徴だ
安蔵:連続再生時間はTarahが6時間で、X4が8時間。約10分の充電で約1時間使用できる急速充電機能も備えています。
奈津子:実際に装着してみると、頭の後ろに回すケーブルを絞って長さを合わせられる点がいいですね。耳へのフィット感も良くてかなり密閉されるので、ランニング中はしっかり周りに気を付けてほしいです。移動中も愛用するようになって1カ月くらい経ちますが、音質もなかなかいいです。
安蔵:低音がしっかりしていますし、スマホアプリでイコライジングできるのもいいですよね。
奈津子:ランナーはもちろん、音質にこだわりがあるユーザーにもおすすめです。
■名刺や資料をデジタル化できる「ScanSnap」の最新モデルが登場
安蔵:PFUからドキュメントスキャナー「ScanSnap」シリーズの最新モデル「ScanSnap iX1500」(実勢価格4万8000円)が登場しました。前モデル「ScanSnap iX500」から約6年ぶりになります。
▲PFUが発売したドキュメントスキャナー「ScanSnap iX1500」(実勢価格4万8000円)
奈津子:私自身は存じていなかったのですが、発表会などでいただいた資料などをデジタル化できるのは便利ですね。
安蔵:iX1500はパソコンで一度設定すれば、直接DropboxやOneDriveなどのクラウドストレージサービスに保存したり、名刺をスキャンして名刺管理サービスの「Eight」に保存したりできるのが便利です。
奈津子:最近は名刺をもらう機会がとても多いので、クリアファイルに収めていくだけで精一杯でした。いざというときに見返したり、ご連絡したりがしにくくなっていたので、クラウドで管理できるのは本当にうれしいです。
安蔵:領収書やレシートをスキャンしてクラウド会計サービスと連携する機能もあります。
奈津子:私自身、デビューした10代の頃から個人事業主として確定申告をしているのですが、毎年なかなかの手間を感じていました。これはフル活用したいですね。
安蔵:iX1500は複数のユーザーを切り替えることもできるようになったので、家族や部署内で共有するのもしやすくなりました。決して安くはないですが、仕事がはかどるのは間違いないです。
▲タッチパネル液晶を搭載し、従来モデルに比べて使い勝手が大幅に向上した
■アイロボットが普及価格帯の戦略モデル「ルンバ e5」を発売
安蔵:アイロボットの人気ロボット掃除機「ルンバ」シリーズから、戦略的価格のスタンダードモデル「ルンバ e5」(実勢価格4万9880円)が登場しました。最上位モデルのルンバ900シリーズと、その下のルンバ800シリーズと同等の清掃性能を実現しながら、エントリーモデルのルンバ600シリーズにほど近い価格を実現しました。
▲スマホによる遠隔操作も可能なアイロボットのロボット掃除機「ルンバ e5」(実勢価格4万9880円)
奈津子:ルンバ600シリーズと比較すると約5倍の吸引力があり、Wi-Fiによるスマホ連携など、800シリーズの賢さをそのまま継承した渾身のプロダクトですね。実際に2週間ほど使用しましたが、モーター性能を度外視してまで注力したというゴム製の「デュアルアクションブラシ」の性能の素晴らしさに感動しました。
安蔵:600シリーズは毛のブラシなんですが、ゴム製にしたことですき間が減って吸引力がアップするだけでなく、毛がらみも大幅に減少したんですよね。
奈津子:800シリーズからは突起の形状が変わり、ゴミを中央にかき寄せながら吸引するようになったそうです。
▲ゴム製の「デュアルアクションブラシ」を搭載しており、エントリーモデルのルンバ600シリーズに比べて約5倍の吸引力を実現している
安蔵:従来モデルはダストボックスにモーターを搭載していたため水洗いできなかったのですが、e5ではモーターの配置も含めて約4年ぶりの設計変更で水洗いもできるようになりました。
▲ダストケースは水洗いできるようになった
奈津子:表面の変化こそ分かりづらいものの、裏側のブラシやフィルター、空気の経路などの内部構造が大幅に改良されていて、清掃時間も600シリーズや800シリーズの最大約60分から約90分にアップしたそうです。お得感がすごいですね。
■衣類のコーディネートがしやすいLEDシーリングライトが登場
安蔵:日立アプライアンスから、「リラックスのあかり」を搭載する個室向けのLEDシーリングライトが登場しました。くつろぐときの「リラックスのあかり」と、メイクや服の色が見やすいというお出かけ前に便利な「スタイリングのあかり」を搭載するモデルです。
▲日立アプライアンスが発売した、「リラックスのあかり」を搭載する個室向けのLEDシーリングライト
▲「スタイリングのあかり」にしたところ
奈津子:女性の4人に1人が個室で衣服のコーディネートや化粧をしているそうですが、これまで身支度時の不満が多かったというのが開発の背景だそうです。これにはすごく共感できます! ファッションを決めたりメイクするときには最適な照明が本当に必要なんですよ。
安蔵:しっかりと明るくてメイクや洋服の色が見やすい白色光の明かりだそうです。
▲深みのあるオレンジ色のLED(色温度2000K)を搭載することで新たなコンセプトの明かりを実現した
▲リモコンを使ってワンタッチで明るさや色合いを変えられる
奈津子:朝4時起きなどで周りがまだ真っ暗なときにセルフメイクしてロケなどに出かける場合は、室内の明かりが調光できないと絶望します。適切な照明で身支度するのはとても大切なんですよ。以前、モテる女友達は男性とデートするときにお店の照明の質まで考えて、総合的な見た目を決めていると聞きました。それぐらい大事なんです!
安蔵:それはすごいですね(笑)。
奈津子:消灯後すぐに真っ暗にならず、約10秒間暖色の明かりが付いた状態になってくれるのも就寝時に便利ですね。
(取材・文/安蔵靖志 奈津子)
ドラマ、CMの出演多数。「家電アドバイザー」資格を取得し“家電女優”として雑誌、webメディアなど活動のフィールドを広げて活躍中。TOKYO FM「Skyrocket Company」レギュラー出演中(火曜18時〜)。instagramは 「natsuko_kaden」、Twitter「natsuko_twins」
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
PFU、アマギフなどが当たる「ScanSnapで大掃除キャンペーン」開催
ASCII.jp / 2024年11月23日 12時0分
-
PFU、Amazonギフトカードが当たる「ScanSnapで大掃除キャンペーン」
マイナビニュース / 2024年11月21日 20時54分
-
年末の紙片づけを応援!「ScanSnapで大掃除キャンペーン」を開催
PR TIMES / 2024年11月21日 13時45分
-
年末の紙片づけを応援!「ScanSnapで大掃除キャンペーン」を開催
Digital PR Platform / 2024年11月21日 11時0分
-
“スタジオ音質”が売り!ドイツ老舗オーディオブランドの新作完全ワイヤレスイヤホン
&GP / 2024年11月19日 18時0分
ランキング
-
1「首都高の“ETC”」利用率が98%!? それでも「料金所」に”係員“なぜ存在? 料金所スタッフの勤務実態とは
くるまのニュース / 2024年11月23日 9時10分
-
2とんでもない通帳残高に妻、絶句。家族のために生きてきた65歳元会社員が老後破産まっしぐら…遅くに授かった「ひとり娘」溺愛の果て
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年11月21日 8時45分
-
3ファミマの「発熱・保温インナー」はヒートテックより優秀? コンビニマニアが比較してみた
Fav-Log by ITmedia / 2024年11月21日 19時55分
-
4「洗濯離婚」や「エアコン離婚」が起きる納得の理由 熟年離婚の引き金となるのは「ささいなこと」
東洋経済オンライン / 2024年11月22日 16時0分
-
5余命1年で入院「病院食」のレベルの高さに驚いた 限られた予算で豊富なメニューをそろえる創意工夫
東洋経済オンライン / 2024年11月23日 9時40分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください