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BOSEのアレクサ対応サウンドバーからFenderのクールなスピーカーまで【最新家電レポ4選】

&GP / 2018年11月28日 21時0分

BOSEのアレクサ対応サウンドバーからFenderのクールなスピーカーまで【最新家電レポ4選】

BOSEのアレクサ対応サウンドバーからFenderのクールなスピーカーまで【最新家電レポ4選】

<家電女優・奈津子×安蔵靖志の最新家電連載【2018年11月:後編】>

元SDN48で家電アドバイザーの資格も取得し、「家電女優」として活躍の幅を広げる奈津子さんと、AllAbout家電ガイドや家電アドバイザーとしてテレビやラジオ番組、雑誌やWebサイトなどで活動するIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志が、最新家電の注目ポイントについて語り合う連載企画。

今回は2018年10月に発表・発売された家電製品を中心に紹介します。

■エレクトロラックスが重心を変えられる掃除機を発売

安蔵:エレクトロラックスからユニークなコードレススティック掃除機「Pure F9」が登場しました。

▲重心を変えてさまざまなスタイルで掃除ができるエレクトロラックスの「Pure F9」(実勢価格は上位モデルが8万4800円、下位モデルが6万9800円)

奈津子:「重心を変えると、掃除が変わる」というキャッチコピーの通り、そうきたか!という襲撃でした。ハンドルを持って本体をスライドさせられるというユニークな機構を採用しています。同社の「エルゴラピード」シリーズはかねてより掃除機としてイチオシしていたのですが、本体が下側にあるため、ソファーやベッドの下などを掃除しにくいのがネックでした。その一番の欠点を軽々とクリアした思い切りの良さが素晴らしいです。

安蔵:ただ、エルゴラピードのようにハンディ掃除機を取り外せるようなスタイルではなくなりましたね。ハンディ掃除機としても使えるのですが、本体の重さが3.2kgもあるのがネックになりました。ハンディとして使う機会が多い人なら、やはりエルゴラピードの方がオススメです。

▲ハンドルを持つと本体を上下にスライドさせられる

▲本体が下にあると重心が低くなるため、手への負担が少なくなる

▲本体を上にスライドすると、家具の下なども掃除しやすい

奈津子:伸縮パイプが伸び縮みするため、さまざまな身長に対応している点もいいですね。背の高いお父さんでも背の低いお母さんでも使いやすいですし、子供も喜んで使うのではないでしょうか。充電台に載せれば収納と充電が解決するので楽です。今はパナソニックも日立も三菱もそうなっていますし、今後コードレススティック掃除機はそういうスタイルが主流になるでしょうね。

▲伸縮パイプをここまでコンパクトにすると子供でも使える

▲伸縮パイプを伸ばすと長くなるので、背の高い男性でも掃除がしやすい

■Fenderから高音質モニターイヤホンが登場

安蔵:Fenderブランドから、複数のプロ向けモニターイヤホン「Pro IEM」シリーズが登場しました。ステージなどで装着し、音をモニタリングするイヤホンで、イヤモニなどとも呼ばれます。

▲Fenderブランドのモニターイヤホン「THIRTEEN 6」(実勢価格24万5000円前後)

▲THIRTEEN 6を装着したところ

奈津子:3Dプリント・デジタルハイブリッドテクノロジーによって、カスタムに近いフィッティングを実現したそうです。実際に装着してみると、なるほど確かに私が使っているオーダーメイドのJustEarのイヤモニを彷彿とさせる密着力でした。

安蔵:ラインアップは「THIRTEEN 6」「TEN 5」「TEN 3」「NINE 1」「NINE」の5モデルです。予想実勢価格はTHIRTEEN 6の24万5000円前後からNINEの1万3200円前後までかなり幅広いです。最初の数字がスピーカーのような形をした「ダイナミックドライバー」のサイズ、次の数字が超小型で補聴器にも使われる「BA(バランスド・アーマチュア)ドライバー」の数を表しています。THIRTEEN 6は他社の高級イヤモニと同様に音がバラけていて分離感のある、まさにモニターらしい音作りかと思いましたが、パワフルで音楽性があり、Fenderサウンドを感じました。

奈津子:アジア担当セールス責任者であるチャン・ウェイ・マー氏によると、「なめらかで繋がりのいい音作りをした」そうです。既製品のBAドライバーを用いるのではなく自社設計にしたことで、音の一貫性を出せたと話していました。

安蔵:Fenderの往年のギターアンプのデザインをベースにしたBluetoothスピーカー「MONTEREY」(実勢価格4万4800円)に新色が登場しましたね。個人的には「Black&Silver」の方がなじみはありますが、黄色い「Tweed」のモデルもかわいらしいです。

▲Fenderの往年のギターアンプのデザインをベースにしたBluetoothスピーカー「MONTEREY」(実勢価格4万4800円)2モデル

奈津子:デモではスマホのSpotifyを音源に聴きましたが、シンバルの音やシンセサイザー、低音がすごくクリアに響いていました。小さなトランクサイズなのに、周囲に音を響かせていて、見た目に似合わずパワフルな印象を受けました。まるでアンティークの置物みたいなデザインが女心をくすぐりますね。

■ダイソンから画期的なカールドライヤーが登場

安蔵:ダイソンからは、手軽に髪を巻けるというカールドライヤー「AirWrapスタイラー」(実勢価格5万9400円)が登場しました。ヘアスタイリングツールの過度な熱による熱ダメージを防ぎ、使い方も手軽にしたのが大きな特徴です。

▲ダイソンのカールドライヤー「AirWrapスタイラー」(実勢価格5万9400円)

奈津子:高速・高圧の気流が物体の側面に沿って流れる「コアンダ効果」を用いて、髪を自動的に巻き付けるのがユニークな特徴ですね。職業柄、髪が傷んでしまうぐらいヘアセットを1日中何度もしてもらうことがありますし、タレントじゃなくてもヘアセットと髪のダメージの関係性は切り離せないものですよね。髪への負担を極力減らすという発想は素晴らしいと思います。

▲手で持った髪にAirWrapスタイラーを近付けると……

▲髪が自動的に巻き付くのがユニークな特徴だ

安蔵:デモをした美容師の方はすごく簡単に髪の毛が巻き付くと話していましたが、実際にはなれるまでコツがいりそうですね。

奈津子:そうなんです。気流を生かしてヘアセットするため、宙を舞ってしまう髪をキャッチしなければならないんです。また、髪を事前にしっかりと濡らしてから使用しないと、カールがちゃんとつかないと感じました。体験時に気になったのは、ヘアの右半分と左半分でカーラーをチェンジしなければならないことです。熱いのに交換するのは面倒で、これは今後解決すべき課題かもしれないと感じました。

▲カーラーは巻く方向が決まっているので、方向に合わせて交換する必要がある

■ボーズからAlexa対応のスマートスピーカーが登場

安蔵:ボーズがAmazon Alexaに対応するスマートスピーカー「Bose Home Speaker 500」(実勢価格4万7000円)を発売しました。ディスプレイを搭載しており、再生中の楽曲のアートワークを表示したりできるのが特徴です。

▲ボーズが発売したAlexa対応のスマートスピーカー「Bose Home Speaker 500」(実勢価格4万7000円)

奈津子:コンパクトながら、2つのカスタムドライバーで迫力とひずみのない音を両立したそうです。3つのプリセットボタンがあり、好きな曲やプレイリストをワンタッチで聴けるのが便利なんですよ。これは以前に発売した「SoundTouch」にもある機能ですが、実際かなり使えます。通常のスマートスピーカーよりも音の広がりが素晴らしく、雑味がなく聞き取りやすさが格段に違うと感じました。

▲中央のディスプレイには再生中の楽曲のアルバムアートワークなどが表示される

安蔵:ボーズらしいサウンドという感じですね。2019年初頭にはアップルの「AirPlay2」にも対応する予定とのことです。また、サウンドバータイプのホームシアタースピーカー「Bose Soundbar 500」(実勢価格6万6000円)と「Bose Soundbar 700」(同9万6000円)も登場しましたね。

▲サウンドバータイプのホームシアタースピーカー「Bose Soundbar 500」(実勢価格6万6000円)

▲こちらは「Bose Soundbar 700」(同9万6000円)。サラウンドスピーカーとサブウーファーも別売で用意されている

奈津子:こちらもAmazon Alexaに対応するのが特徴です。Bose Soundbar 500ではスポーツ中継のデモ映像などを視聴しましたが、横の広がり感が凄くて臨場感があり、ボーズ独自の「Quiet Portテクノロジー」のおかげでクリアに聞こえました。

安蔵:Bose Soundbar 700には音の指向性を細かくコントロールできる「フェーズガイド・テクノロジー」を搭載しており、壁に音を反射させるなどしてさらなるサラウンド感の演出を実現しています。

奈津子:映画のでも映像を見ましたが、ドアや車の軋む音がスピーカーがない壁から反応して聞こえてきました。役者のセリフがクリアで、緊迫する車内のリアルなサウンド感も演者側としてうれしい機能でした。まるでウーファーが入っているのかと思うほど重厚感があります。

安蔵:大音響で楽しんでいても、Alexaがしっかり反応するんですよね。

奈津子:「Alexa、ミュート」と声をかけると消音されるので、来客時や電話着信時などに便利ですね。サウンドバーはテレビの音を高音質化できるお手軽モデルというイメージがありましたが、全然違いますね。

 


【家電女優・奈津子×安蔵靖志の「最新家電レポ」】


(取材・文/安蔵靖志 奈津子)

profile-654x720 あんぞうやすし/IT・家電ジャーナリスト

ビジネス・IT系出版社で編集記者を務めた後、フリーランスに。総合情報サイト「日経トレンディネット」、「NIKKEI STYLE」などで執筆中。KBCラジオを中心に全国6放送局でネットしているラジオ番組『キャイ~ンの家電ソムリエ』にも出演中。

natsuko_profile なつこ/女優・タレント

ドラマ、CMの出演多数。「家電アドバイザー」資格を取得し“家電女優”として雑誌、webメディアなど活動のフィールドを広げて活躍中。TOKYO FM「Skyrocket Company」レギュラー出演中(火曜18時〜)。instagramは 「natsuko_kaden」、Twitter「natsuko_twins」

 

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