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思ったほどハードルは高くない!? 薪ストーブQ&A【お洒落で楽しい趣味な部屋<番外編>】

&GP / 2019年1月11日 19時0分

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思ったほどハードルは高くない!? 薪ストーブQ&A【お洒落で楽しい趣味な部屋<番外編>】

「薪ストーブが気になってきた」という人に向けて、薪ストーブに関する素朴な疑問をQ&A方式で紹介。導入する前に知っておきたい&聞いておきたいアレコレを、薪ストーブ専門店に教えてもらった。

>> お洒落で楽しい趣味な部屋

■ここが知りたい!薪ストーブQ&A

Q.新築以外でも “あとづけ” できる?
A.既存の住宅にも設置できます。住宅の構造や間取りを考慮して、設置場所をご相談させていただきます。だいたい1.2m角のスペースが必要で、ストーブの周りは燃えない物で遮熱しなければならないので、炉台・炉壁が必要です。

Q.設置許可などの手続きは必要?
A.許可は必要ありません。自治体に申請が必要な地域もあるようですが、基本的には全国的に設置可能です。新築の場合は、建築図面に記載して確認申請を行う必要があるのですが、これは建築物の申請なので、薪ストーブ自体の許可申請ではありません。

Q.住宅密集地でも設置できる?
A.設置できない、ということはありません。しかし、ご近所トラブルを避けるためにも、設置する旨を隣人に告知したり、薪ストーブの構造や安全性を説明するビラを配ったりする方もいらっしゃいます。

Q.やっぱり煙はすごい?
A.いえ、煙はもくもくとは出ません現在主流の薪ストーブは、薪を燃やして発生した煙(未燃性ガス)を再燃焼させるので、燃焼効率が良く排気がクリーン。薄い煙なのであまり気にならないと思います。しかし多少ニオイはあるので、住宅密集地で朝使うと、外に干している洗濯物にニオイが付く場合も。

Q.火災の心配は?
A.火災の原因でもっとも多いのは、煙突が詰まってしまって、その詰まった物に薪ストーブの熱が伝わり引火してしまう煙突火災です。でもこれは煙突掃除など定期的なメンテナンスをすることで防げるので、基本的には安全なものだと思っていただいて構いません。

Q.初期費用は?
A.薪ストーブ本体、煙突、施工費でだいたい100万円くらいです。そのほか炉台や炉壁の設置に約20〜30万円。また、煙突用の穴を開けるなど家屋の建築工事が別途必要になります。

Q.ランニングコストは?
A.メンテナンス費用を除くと、コストとしては薪代がかかります。薪は使用頻度によっても異なりますし、アウトドア好きな方はご自身で調達される方もいます。薪はホームセンターやネット通販などで購入でき、林業関係者や植木屋さんから分けてもらう方法も。

弊社でも20kg/2000円で販売しています。これは朝起きてから夜寝るまで薪ストーブ使った場合の1日分の量。1日2000円は高いと思われるかもしれませんが、大量販売している業者から一度に大量購入すると、1kgあたりの単価はもっと安くなるのでランニングコストを抑えることができます。また、薪は他の燃料と違い自分で調達ができる分、努力次第では暖房費をゼロにすることも可能です。

Q.メンテナンスの頻度は?
A.使用頻度にもよりますが、基本的には年1回は煙突掃除を、3年に1回くらいは薪ストーブ本体のメンテナンスが必要です。

Q.薪にする木は何でもいい?
A.薪に適しているのは火持ちする広葉樹で、販売されている薪の多くは広葉樹。針葉樹はあまり火持ちしませんが、着火しやすい点がメリットです。どちらもよく乾燥させておく必要があります。

Q.薪ストーブを自宅に導入する人は、どんな人が多い?
A.アウトドア好きの方を始め、炎を楽しみたい方やエアコンの温風が苦手な方。あとは昔、薪でお風呂を焚いていた方や、だるまストーブを使っていた方などもいらっしゃいます。年齢は30代から幅広く、エコの観点から導入される方が多く、特に震災以降は需要が高まっています。

電気やガスなどのライフラインが止まっても、薪ストーブがあれば灯りや暖をとれて料理もできる。震災時は薪ストーブのある家がコミュニティとして機能した事例もあり、家族を守れるという安心感から導入される方もいますね。

Q.薪ストーブ選びは何から始めればいい?
A.まずは「どのような目的で使いたいか」を優先すれば選びやすいと思います。薪ストーブを使う目的は、実はみなさんそれぞれなんです。例えば単純に暖房器具としてだけを考えるのであれば、燃焼効率や操作性が重要になります。料理をしたい方は、内部のスペースが広い薪ストーブやクッキングに特化したタイプがオススメ。

また、薪ストーブは夏は使わないので、インテリア性の高さで選ぶ方もいらっしゃいます。あとは「部屋の広さ」ですね。暖めたい部屋の広さで薪ストーブの大きさも変わってきます。

ちなみに薪ストーブ1台で約30坪、だいたい家1軒を暖めることができるんですよ。薪ストーブは種類が多く、立ち上がりが早いものや燃費のいいものといった個性がそれぞれにあるので、まずは使う目的と部屋の広さから絞り込み、そのあとデザインと機能を検討するのがいいでしょう。

Q.燃焼方式などは考える必要はない?
A.燃焼方式はいくつかあり、例えば代表的なのが「触媒方式」「クリーンバーン方式」です。触媒方式は、触媒と呼ばれるフィルターで煙を再燃焼させて、燃焼効率を高めクリーンな排気を促します。ダンパーという煙道を切り替える弁と、給気量の調節をするレバーを操作して使用します。薪のもちが良く、長時間継続的に使用する方に向いています。

対してクリーンバーン方式は、薪が燃えて発生した煙に高温の空気を吹きかけて再燃焼させ、煙をクリーンにし、燃焼効率を高めています。操作も給気量レバーを調節するだけなので、女性の方やお子様でも簡単に使用できます。構造もシンプルでメンテナンスを容易に行えるため、コストも抑えられます。

とはいえ燃焼方式は、どのような目的で薪ストーブを使用したいかを検討すれば、自ずと決まってきます。

Q.薪ストーブの導入は意外と簡単
A.使う目的に合わせて、設置するお部屋の広さを考慮して、好みの薪ストーブを選ぶだけでOKです。設置や施工に関しては我々業者がすべて行うので、わずらわしいことはありません。薪ストーブは思っているより着火も操作も簡単。体を芯から温めてくれて料理もできます。火があると人が自然と集まってくるので、きっと楽しい時間を過ごせると思いますよ。

教えてくれたのはこの人!

東京ストーブマネージャー山崎真志さん
東京都内では数少ない薪ストーブ専門店「東京ストーブ」のマネージャー。建築士の資格を有し、薪ストーブ選びはもちろん、設置や施工などの相談にも丁寧に対応してくれる。

東京ストーブ
○住 東京都杉並区下高井戸2-6-2
○営 10:00 ~ 18:00
○休 火曜日
バーモントキャスティングスやヨツールといった人気メーカーを始め、さまざまな薪ストーブを扱う専門店。ショールームでは燃焼実演も行い、実際に薪ストーブの魅力を体感できる。

■今オススメの薪ストーブ

▼ダイナミックな炎のゆらめきが特徴

ネスターマーティン
「S43 B-TOP」(54万円)

優雅でクラシックなフレームと、曇ることのない大きなガラス窓が特徴。炎のゆらめきを存分に堪能できる。輻射熱で部屋をしっかり暖める輻射式。天板で調理ができるB-TOPモデルのほか、スタンダードモデルも展開。多次燃焼方式。W73.5×H80.3×D70.4cm

 

▼料理を思う存分楽しめる

ピキャン
「ピキャン バロッサ」(60万4800円)

下部の広いオーブンと天板のホットプレートで、料理を思う存分楽しめるクッキングタイプ。鋼板製でドア中央に給気口があるため、立ち上がりが非常に早いのも大きな特徴。すぐに調理を開始でき、料理好きにオススメ。クリーンバーン方式。W69×D56.5×H82.8xcm

 

▼スタイリッシュな縦型

ヒタ
「NORN soapstone+oven」(69万6600円)

比較的狭いスペースにも設置できる縦型ストーブ。窓が大きいものが多く、目線の高い位置で迫力のある炎を楽しめる。ストーブで温まった暖気を部屋に送り出す対流式。本体上部がオーブンになっているため料理も可能。クリーンバーン方式。W50.4×H119×D46.8cm

 

▼デザイン性の高い鋳物ストーブ

ヨツール
「F34」(2万1200円)

世界で愛される名機。 火が落ちても暖かさが持続する、蓄熱性の高い鋳物製。遠赤外線で体を芯から暖める。アイボリーエナメルのテクスチャーや、格子付きの曲線的なガラス扉などデザイン性が高い。クリーンバーン方式。W58×H71×D49cm

 

▼魅せるクラシックデザイン

バーモントキャスティングス
「ENCORE」(58万3200円)

“これぞ薪ストーブ!” といったクラシカルなデザインが人気の「アンコール」。格子付きなどインテリア性が高く、モデル指名でショールームに来店する人もいるほど。暖房と調理の1台2役をこなす。触媒を使用するフレックスバーン方式。 W68.6×H65.7× D61.8cm

 

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