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いまいち分かりづらい「スマホ決済」の基本と主な5サービスを比較&解説!

&GP / 2019年4月11日 20時0分

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いまいち分かりづらい「スマホ決済」の基本と主な5サービスを比較&解説!

キャッシュレス化が進むなか、最近広まりつつあるのが「スマホ決済」。“ポイント○%還元!”といった大々的なキャンペーンが行われ、テレビCMも流れるなど、目にする機会が格段に増えました。

しかし、次々と新しいサービスが登場しており、各サービスの違いがイマイチわかりにくいのが現状です。

そこで、そもそも「スマホ決済」とはどのような仕組みなのか、どうすれば使えるのかを解説。さらに、いまある代表的なスマホ決済サービスから以下の5つピックアップして、その特徴を比較していきます。

1. LINE Pay
2. 楽天ペイ
3. メルペイ
4. PayPay
5. Origami Pay

まずはスマホ決済の基本的な仕組みから。

■基本的な仕組み

▼QRコード/バーコード読み取りが主流

これまで、スマホ決済といえば「Apple Pay」や「Google Pay」が一般的でした。スマホにクレジットカードや、Suica、Edyなどの電子マネーを登録し、レジや改札でスマホをかざして支払う仕組みです。

それに対し、最近のスマホ決済サービスは、「QRコード/バーコード読み取り」で支払うのが主流です。また、アプリが用意されているのも特徴で、OSに関係なく同じサービスが使えます。

▲QRコード/バーコード読み取りで支払う。NFC(スマホをかざして通信する技術)に対応していないスマホでも利用できる

決済方法は、銀行口座などからアプリにチャージしておく前払いや、登録したクレジットカードから引き落とされる後払いなど、サービスごとに異なります。また、関連サービスで使えるポイントを付与したり、クーポンを配布したりしているものもあります。

 

▼アプリをインストールし決済方法を登録する

まずはアプリをインストールして、電話番号やパスワードなどを設定します。アプリによって手順が異なるので、利用するアプリの画面指示に従って操作しましょう。ここでは「Origami Pay」を使って解説します。

▲インストールしたらアプリを起動し、電話番号やメールアドレス、名前を登録

次に、決済方法を選択します。サービスごとに方法はさまざまですが、主な決済方法は3つです。

①前払い …登録した銀行口座などからアプリにチャージしておき、残高から支払う

②即時払い …登録した銀行口座などから買い物時に支払い額が引き落とされる

③後払いクレジットカードを登録しカードの利用額に併せて請求

選んだ決済方法に応じて、銀行口座やクレジットカードの登録、残高へのチャージ方法などを設定します。

▲支払い元の登録や、残高へのチャージをする

 

▼支払い方法

店頭で支払う際は、「○○ペイで」と店員に伝えましょう。支払い方法は主に2つ。

ひとつめは「自分のスマホに表示したQRコード/バーコードを店舗側に読み取ってもらう」方法です。アプリで「コード表示」などを選択し、スマホにコードを表示します。

▲読み取ってもらうとすぐに支払いが完了

ふたつめは「店頭のQRコードを自分のスマホで読み取る」方法。「QR読み取り」などを選択してカメラを起動し、店頭でQRコードを読み取ります。その後、必要であれば支払い金額を入力し、店舗側が確認すると支払いが完了します。

▲QRコードは店頭に掲示されている場合も

サービスによっては、支払い時にクーポンが利用できたり、支払い後ポイントが付与されたりします。

基本的な仕組みを知ったところで、現在使える主な5つのサービスを見ていきましょう。

1.「LINE Pay」…使えば使うほどポイント還元率がUP!

「LINE Pay」は、LINEが提供するスマホ決済サービス。「LINE」アプリ内の「ウォレット」からすぐに始められます。支払いはコード読み取り(QR読み取り/コード表示)に対応。Google Payに登録すればQUICPayも利用できます。

▲LINEアプリの「ウォレット」から、「LINE Pay」をタップ

決済方法は、LINE Pay残高へのチャージのみです。

<チャージ方法>
1. 本人確認をした銀行口座からのチャージ(口座振替受付サービスの手続きが必要。三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行など全国78の銀行が登録可能)
2. セブン銀行からの入金
3. Famimaポートから申請しレジで現金チャージなど

▲残高へのチャージ(前払い)にのみ対応。本人確認をすると、残高の上限額が10万円から100万円に引き上げられます。

LINE Pay最大の特徴は、支払い額に応じてLINEポイントの還元率が変動する「マイカラープログラム」があること。利用開始時の還元率は0.5%ですが、使えば使うほどカラー(ランク)が上がり、最大2%までアップします。

▲1か月あたりの支払い額によってカラーが決まる

 

<支払い可能な店舗>
・ローソン
・ファミリーマート
・ビックカメラ
・スターバックス
・LOFT
他、全国約100チェーン

また、「LINE Pay カード」というプリペイドカードも支払いに使えます。アプリ内ですぐに発行しオンラインストアで利用できる「バーチャルカード」と、郵送で入手する実物の「LINE Payカード」の2種類があり、どちらもLINE Pay残高を使用し、約3300万のJCB加盟店舗で利用できます。LINE Payカードを使って、セブン銀行からの入金、ローソン店頭での現金チャージが可能です。

▲LINE Pay カード。申込みから約1~2週間で届く

その他の独自機能としては、LINEの「友だち」への送金機能割り勘機能があります。また、公共料金や通販の請求書のバーコードを読み取って残高から支払えるのも便利です。

2.「楽天ペイ」…楽天会員なら使わない手はない!

「楽天ペイ」は楽天が提供するスマホ決済アプリ。インストール後、楽天会員に登録(すでに会員の場合は楽天IDでログイン)して利用します。決済方法は、登録したクレジットカードからの引き落としのみ。Visa、MasterCard、楽天カードで発行したJCBとAmerican Expressが登録できます。対応するカード会社が他の決済サービスより多いのが特徴です。

また、楽天キャッシュ(オンライン電子マネー)、楽天Edyからも支払えます。楽天キャッシュは楽天ペイからチャージを行う仕組み。他の楽天会員への送金機能もあります。

▲楽天キャッシュには登録しているクレジットカードからチャージする

最大の魅力は、楽天スーパーポイントが貯まること。通常200円ごとに1ポイントが付与されますが、決済に楽天カードを使うと、さらに100円ごとに1ポイントが付与され、合わせて1.5%のポイントが貯まります。

▲楽天カードならポイントの二重取りが可能

支払い方法は、コード読み取り(QR読み取り/コード表示)のほか、支払い先の店舗を選択し金額を入力する「セルフ」に対応。支払いは1回につき50万円を上限としています(上限額は楽天IDの会員ランクにより異なり、詳細な金額は非公表)。

▲楽天ペイ独自の「セルフ」

<支払い可能な店舗>
・ローソン
・ファミリーマート
・松屋
・メガネスーパー
・ジュンク堂書店など
・無印良品(オンラインストア)
・東急百貨店オンラインショッピング
・TOHO CINEMAS(オンライン)など

なお、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、ポプラでは1回の支払いの上限が4000円に設定されており、1日の支払い上限額も同じく4000円となっています。

もちろん、貯まったポイントは支払いに使えます。他の楽天サービスで得た期間限定ポイントの消費にも便利なので、楽天会員ならかなりお得な決済サービスと言えるでしょう。

 

3.「メルペイ」…メルカリとの連携が強み!

「メルペイ」は、メルカリとの連携が一番の強み。メルカリユーザーなら、アプリ内の「メルペイ」タブからすぐに始められ、メルカリの売り上げを決済に使えます。支払いはコード読み取り(QR読み取り/コード表示)に加えて、スマホをかざして支払うiDに対応。さらに、iOSならWalletに追加できるので、自分に合った方法が選べます。

▲スマホをかざして支払える

売り上げを使うには「ポイント」を購入する必要があります(購入は1円=1ポイント、メルペイでの決済時も同じく1ポイント=1円)。ただし、銀行口座を登録すればポイント購入は不要。また、売り上げを現金化する際の振込申請期限がなくなります。

▲ホーム画面から簡単にチャージできる。残高はメルカリの商品購入にも使える

登録した銀行口座からは、残高へのチャージができます。登録できるのは、三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行など全国40の銀行。チャージは1回につき1000円を最低額とし、1日20万円を上限としています。なお、残高の上限額は100万円です。

すでにメルカリアプリで銀行口座を登録していれば、口座をメルペイと連携するだけで利用できます。

<支払い可能な店舗>
・セブンイレブン
・マクドナルド
・ガスト
・イオンなど

2019年2月にスタートしたばかりですが、すでに全国約80万か所で利用でき、コード決済も今後は45万か所にまで拡大していくとのこと。利用できる場所の多さも強みになりそうです。

▲クーポンも配布される

 

4. 「PayPay」…利用可能な店舗数はサービス随一!

「PayPay」は100億円キャンペーンで話題の決済サービス。2018年秋にスタートした後発サービスですが、利用できる店舗数が多く、個人商店にまで拡大しているのが特徴です。アプリをインストールし、新規のPayPayアカウント、もしくは新規のYahoo! JAPAN IDを登録(すでにYahoo! JAPAN IDを持っている場合はログイン)して利用します。

支払い方法は、コード読み取り(QR読み取り/コード表示)のみ。決済方法は、PayPay残高にチャージする前払い、クレジットカードからの引き落とし、ヤフーマネーからの即時払いに対応します。

▲幅広い決済方法に対応する点は強み

残高へのチャージは「Yahooウォレットの預金払い用口座に登録されている銀行口座」と「本人認証サービスに登録済みのYahoo! JAPANカード」から行えます(いずれもYahoo! JAPAN IDとの連携が必要です)。

Yahooウォレットに登録できるのは、三井住友銀行、みずほ銀行、ゆうちょ銀行など。三菱UFJ銀行はYahooウォレットには登録できますが、PayPay残高へのチャージはできないので注意しましょう。

Yahoo! JAPANカードが対応するのは、Visa、MasterCard、JCB。チャージするには本人認証サービスへの登録が必要です。チャージ上限額は、24時間で2万円、30日間で5万円となっています。さらにPayPayが設定する特定の条件を満たすと「青いバッジ」が付与され、上限額が25万円にまで引き上げられます。

▲「青いバッジ」の付与条件は開示されていない

また、クレジットカードからの引き落としに対応するのは、Visa、MasterCardと、Yahoo! JAPANカードに登録されたJCBのみ。本人認証後は支払いの上限額が5千円から5万円/30日間に、青いバッジが付与されると25万円まで引き上げられます。

▲支払える額も増えるため、本人認証をしたほうがいいだろう

Yahoo!マネー(ヤフオク!などで支払いに使える電子マネー。銀行口座やコンビニ店頭からチャージ可能)もPayPayの支払いに利用できます。

通常時は、支払い額の0.5%のポイントが付与されます。現在、1000円までの支払いに対して最大20%が還元される「第2弾100億円キャンペーン」を開催中です。

▲5月31日、または100億円分が付与された時点で終了

<支払い可能な店舗>
・ローソン
・ファミリーマート
・松屋
・ピザーラ
・ビックカメラ
・H.I.Sなど

その他ドラッグストアや書店、宿泊施設などで利用できます。他にも、個人間の送金機能があります。受け取り用のURLを送ったり、電話番号を指定したりして残高から送金が可能です。

 

5.「Origami Pay」…シンプルな使い勝手が特徴!


「Origami Pay」はスタートアップ企業のOrigamiが提供するスマホ決済サービス。2016年5月から始まったコード決済の先駆け的存在です。支払い方法はコード読み取り(QR読み取り/コード表示)、決済方法は登録した銀行口座かクレジットカードからの即時引き落としに対応します。

▲シンプルな仕様が特徴

登録できるのは、みずほ銀行、三井住友銀行、ゆうちょ銀行など全国23の銀行。他サービスと比べるとその数は限られています。クレジットカードはVisa、MasterCardのみ登録できます。なお、オンラインストアでの買い物にはAmerican Express、Visa、MasterCard、Diners Club、JCBが使えます。

▲三菱UFJ銀行に対応していないなど、登録できる銀行の数はまだ少ない

ポイントプログラムはありませんが、登録したクレジットカードのポイントは貯まります。また、支払い時にすぐ使えるクーポンが配布されます。

▲クーポンはコードを入力したり、店頭のQRコードを読み込んだりして入手できる

<支払い可能な店舗>
・ローソン
・ケンタッキーフライドチキン
・LOFT
・Zoff
・吉野家など

他サービスと比べるとまだ少ないのが現状ですが、2019年度末までに国内約140万か所での利用を目指すとのこと。アプリから近くの利用可能な店舗を検索できます。

▲マップから検索可能。割引などの情報も表示される

 

 

(取材・文/友納一樹<ゴーズ>)

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