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もはやデジカメ!「HUAWEI P30 Pro」の4眼カメラをいち早く試してみた!

&GP / 2019年4月4日 20時0分

写真

もはやデジカメ!「HUAWEI P30 Pro」の4眼カメラをいち早く試してみた!

ファーウェイが3月26日に、フランス・パリで「HUAWEI P30」シリーズを発表しました。

6.47インチ画面を搭載し、10倍のハイブリッドズームに対応する4眼カメラを備える「HUAWEI P30 Pro」と、6.1インチ画面で3眼カメラを搭載する「HUAWEI P30」の2モデルです。

▲ヨーロッパでは発表と同時に発売され、価格はHUAWEI P30 Proが999ユーロ(約12万5000円)〜、HUAWEI P30は799ユーロ(約10万円)

ファーウェイの「P」シリーズは、カメラ性能とデザインをセールスポイントとする同社のフラッグシップ。2016年に発売された「HUAWEI P9」以降のモデルは、ライカとコラボレートしたカメラを搭載し、その人気に拍車をかけました。

今回発表された2モデルも、最大の魅力はカメラ。とくに上位モデルのP30 Proは、もはや “デジカメは要らないかも” と思うほどの進化を遂げていました。日本では今夏に発売されるであろう、そのP30 Proをいち早く試すことができました。実際に撮った写真も交えて、そのすごさを紹介したいと思います。

 

■超広角から最大50倍ズームで撮れる「HUAWEI P30 Pro」

HUAWEI P30 Proは、日本ではドコモが独占販売する「HUAWEI P20 Pro」の後継モデルです。6.47インチの有機ELディスプレイを搭載し、解像度は2340×1080ドット。左右のベゼルは約2.2mmと細く、しかも曲面になっているので、正面から見ると、ほぼベゼルレスに見えます。本体の横幅は73.4mm。P20 Proは、6.1インチ画面で横幅が74mmだったので、画面を大きくしつつ、スリム化も実現したといっていいでしょう。

▲6.47インチの有機ELディスプレイを搭載する上位モデル「HUAWEI P30 Pro」。4200mAhの大容量バッテリーを内蔵し、ワイヤレス充電にも対応

画面上のノッチ(切り欠き)がしずく型になり、指紋認証をディスプレイ上で行う仕様に変わったことも大きな進化ポイントです。

▲しずく型のノッチには32メガピクセルカメラを搭載。顔認証にも対応している

アウトカメラは40メガピクセルの広角カメラ(27mm/F1.6)+20メガピクセルの超広角カメラ(16mm/F2.2)+8メガピクセルの望遠カメラ(125mm/F3.4)という構成。これらのトリプルレンズカメラに加えて、3D情報を計測できる「ToFカメラ」も搭載しています。

▲背面にはトリプルレンズカメラに加えて、3D情報を取得するToFカメラ(LEDフラッシュの左)も搭載

この4眼カメラで、どんな写真が撮れるのか? 実際に撮った写真を見てもらうのが一番ですよね。

 

Point.1 最大50倍ズームで撮影できる!

▲超広角(0.6×)で撮影

▲等倍(1×)で撮影

▲5倍(5×)で撮影

▲10倍(10×)で撮影

▲50倍(50×)で撮影

これらは、美しいステンドグラスが人気のサント・シャペルという教会で撮影したものです。なんと、最大50倍ズームで撮影できるんです。光学ズームは5倍までですが、10倍までは画質がほとんど劣化しないハイブリッドズームが可能。しかも、このように薄暗い屋内で、手持ちでもブレずに撮影することができます。さらに倍率を上げると、さすがに画質が粗くなりますが、多少画質が粗くなっても、被写体を大きく捉えたいというときに重宝すること請け合いです。

 

Point.2 超広角が撮影の幅を広げてくれる!

▲超広角でノートルダム大聖堂を撮影

▲超広角でパレ・ロワイヤル庭園の池を撮影

▲超広角でパサージュ(アーケード)を撮影

焦点距離16mm(35mmフィルム換算)の超広角撮影ができることも大きな魅力です。日本では昨年11月に発売された「HUAWEI Mate 20 Pro」も超広角撮影に対応していますが、画質はほぼ同等という印象です。100度を超える広い画角で撮れるので、風景を撮るときに大活躍。手前に捉えるものを大きく写したり、あえてパース(遠近法)を生かしたりと、表現の幅を広げることができるはずです。

 

Point.3 夜景はもちろん、月まで撮れる!

▲「夜景」モードでオペラ・ガルニエを撮影

▲AIをオンにして、セーヌ河岸の夜景を撮影

前モデルのHUAWEI P20 Proで好評を博した「夜景」モードも健在。シャッターを押してから数秒間スマホを動かないように持つことで、明るくシャープな夜景写真が撮れる機能です。「AI」をオンにした状態でも、「夜景」を認識すると、手持ちでもブレずに明るく撮影できる仕組みになっています。

なお、暗い場所でも明るく撮れる性能は、従来モデルから大幅に向上しています。その最たる要因となっているのが、世界で初めて採用するという「RYYB」センサー。従来の「RGGB」センサーに置き換えて導入されたもので、G(緑)ではなくY(黄色)にすることで、光を取り込む効率が40%以上も増すとのこと。その結果、HUAWEI P30 Proは40万9600相当、P30は20万4800相当のISO感度を実現しています。スマホのカメラで手動で設定できるISO感度はせいぜい6400までが一般的なので、驚異的なスペックと言っていいでしょう。実際に、ISO感度をそこまで高く設定して撮影する機会はめったにないでしょうが、発表会では星空や月も撮影できることがアピールされました。

▲発表会でライバル機種と星空を撮り比べた作例を披露。左からiPhone XS Max、Galaxy S10+、HUAWEI P30 Pro

▲こちらは月を撮影した作例で、左からGalaxy S10+、HUAWEI P30 Pro、iPhone XS Max。ズームを使っても明るくくっきりと撮影できることを強調した

 

Point.4 背景ボケがよりナチュラルに!

▲発表会後のハンズオン会場で「ポートレート」モードでモデルを撮影

▲AIをオンにして、パリの街角のショーウインドウを撮影

従来から人気が高い背景を美しくぼかせる機能は、ToFカメラの搭載により、よりナチュラルなボケ演出が可能になったとのこと。発表会では「Pro-Bokeh」と呼び、風になびく髪の毛まで認識することをアピールしていました。

▲左からHUAWEI P30 Pro、Galaxy S10+、iPhone XS Maxで撮ったポートレート写真を比較。大きな違いはないように見えるが…..

▲風になびく髪の毛の部分を拡大してみると、P30 Proのみ背景ボケと同化したり、消えたりしていないことがわかる

▲32メガピクセルのインカメラはシングルレンズだが、背景をぼかすことが可能

 

Point.5 2つのカメラで動画を撮れる!

暗い場所でも明るく撮れることや、ズームを使っても画質劣化が少ないことはビデオ撮影時にも有効。発表会では、ライバル機種と撮り比べた作例を提示して、その優位性をアピールしていました。

▲誕生日パーティーでケーキのロウソクの火を消す瞬間を撮影すると真っ暗になってしまうが、P30 Proならロウソクを消した後も、人物の表情がはっきりわかるように撮れる

▲動画は光学で5倍ズームまで、デジタルで15倍ズームまで可能

さらに、2つのカメラで広角と望遠を同時に撮影できる「HUAWEI Dual-View Video」という新機能も追加されました。この機能は、現在海外で発売されている機種には搭載されていませんが、今後のアップデートにより利用可能となるそうです。

画面を2分割して、広角と望遠での同時撮影が可能。望遠側はズーム操作ができる

 

■下位モデルながら、なお超ハイスペックの「HUAWEI P30」

HUAWEI P30は、日本ではSIMフリーで発売されている「HUAWEI P20」の後継モデルです。6.1インチの有機ELディスプレイを搭載し、画面上での指紋認証にも対応。アウトカメラは、40メガピクセル(広角)+16メガピクセル(超広角)+8メガピクセル(3倍ズーム)という構成で、最大5倍のハイブリッドズームに対応しています。インカメラはP30 Proと同じく32メガピクセルです。

▲6.1インチの有機ELディスプレイを搭載する「HUAWEI P30」は、エッジがカーブしていないフラットな画面

▲背面にはトリプルレンズカメラを搭載。3D情報を取得する「ToFカメラ」は搭載していない

P30のハードウェアスペックはP30 Proより若干落ちますが、それでもなお、現行のスマホの中ではトップクラスで、他社のフラッグシップと肩を並べるレベルです。持ちやすさやコストを重視するなら、P30を選ぶのが得策でしょう。

 

■日本発売はいつ?

HUAWEI P30 Pro、HUAWEI P30どちらも発表と同時にヨーロッパで発売されました。日本での発売については言及されませんでしたが、日本の報道陣を招待しているわけですから、日本で発売されることは間違いないでしょう。ちなみに、前モデルのHUAWEI P20 Pro/P20は昨年6月15日に発売されました。今年も同じくらいの時期かもしれませんね。楽しみに待ちましょう。

>> ファーウェイ

 

(取材・文/村元正剛

むらもとまさかた/ITライター

iモードが始まった1999年からモバイル業界を取材し、さまざまな雑誌やWebメディアに記事を寄稿。2005年に編集プロダクション「ゴーズ」を設立。スマホ関連の書籍・ムックの編集にも携わっている。

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