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【スバル WRX S4 スポルヴィータ試乗】イタリアの手業が冴える!特別な内装を手にした特別なWRX

&GP / 2015年12月11日 18時0分

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【スバル WRX S4 スポルヴィータ試乗】イタリアの手業が冴える!特別な内装を手にした特別なWRX

東京モーターショー2015で、スバル「WRX S4 SporVita(スポルヴィータ)」の実車に接したり、または「凝った内装を与えられたWRX S4が出る」とのニュースを耳にしたりして、「ウン、ウン、その路線、“アリ”だよね!」と頷いた人、けっこう多いんじゃないでしょうか?

S4 スポルヴィータは、WRX S4の上級グレード「2.0GT-S EyeSight」に、イタリアのマリオ・レヴィ社が手掛けたスペシャルな内装を奢ったモデル。ドアを開けると、タン色とブラックのレザーを用いたコンビネーションシートが、分かりやすく“クラフトマンシップ”をアピールします。

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実はスポルヴィータのシートは、シート本体に2トーンのシートカバーをピッタリと被せたもの。完璧に採寸した“オーダーメイドの逸品”というべきもので、現地の工場を視察したスバルのスタッフによると、「ピチピチのサイズなので、工員の人たちが丁寧に丁寧に下にひっぱりながら被せていく」のだそうです。実際、スポルヴィータのシートに座っても、事前の知識がなければシートカバーとは気づかないかもしれません。

この特別なS4、価格は390万9600円。ベースグレードとなる2.0GT-S EyeSightが356万4000円ですから、34万5600円アップの計算です。とはいえ革内装に加え、本来はオプション装備である245/40R18サイズのハイパフォーマンスタイヤや、専用デザインの18インチホイール、前方のみならず死角部分や後方まで監視してくれる“アドバンスドセイフティパッケージ”などを標準で装備しますから、むしろ“頑張った値段”といっていいかもしれません。

しかも! WRX S4 スポルヴィータ、500台の限定販売なんです!!

 ■内装はダンディ!外観はエレガント!!

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スバルのクルマはその昔、技術面では先進的、高い性能にリーズナブルな価格、モデルによっては超絶ハイパフォーマンス! …と実に魅力的でありながら、「でも、カッコがねェ」とか「内装がちょっとね…」という声も多く、「むしろそこがイイ!」という突き抜けた意見さえ聞かれたものです。

ところが最近、ちょっと様子が変わってきました。「XV」や「フォレスター」などはルックスが洗練され、個性的なボディカラーがカタログに載ることもあって、つい「オシャレ」なんて単語を口走ってしまいそうになります。

WRX S4スポルヴィータは、自他ともに認めるインテリアの弱さ克服しようと、スバルが果敢に挑んだパイロットモデルといえます。パートナーに選んだのは、創業から70年ほどの歴史を持つ老舗メーカー、マリオ・レヴィ社。革のなめしから縫製までを一貫して手掛ける、イタリア・トリノに本社を置く会社です。

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そしてスポルヴィータに乗り込むと、ツートーンカラーになった前後シートに合わせ、ステアリングホイールやセンターのアームレスト、ドア内張の肘掛けなどがタン色の革で飾られます。また、インパネやステアリングホイールのスポーク部分、シフトレバー周りなどには、ピアノブラックことツヤあり黒のパネルが用いられます。その上、センターコンソールやシフトレバーカバーに施されたタン色のステッチが利いていて、雰囲気はう〜ん、イタリアンダンディ!

一方、エクステリアは、各部にシルバーアクセントが施されています。ヘッドランプ周り、ドアミラー、トランクガーニッシュ、ショルダーライン(窓の下端)にはシルバーのモールをはわせてあります。エレガントですね。

ボディカラーは、白、グレー、黒、赤、そして特別色の“ラピスブルー・パール”から選べます。個人的には、例えば、内装に合わせて“漆黒の黒”と、もう1色。ベージュ…だとソフトに過ぎるので、ソリッドのダークブラウンなどを用意すると、シックで“大人のイタリアン”なイメージが喚起されるんじゃないかと思いました。

…といっても、スバルとしてもこうした試みは初めてなので、「あまり冒険はできない」といったところでしょう。スポルヴィータの次、ドルチェヴィータ(甘い生活)に期待しましょう(なんちゃって)。

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以前のレポートでも言及しましたが、ガチで体育会系の「WRX STI」と比較して、WRX S4はSTIのデチューン版…などでは決してなく、全く別の個性を持っています。「粋な大人のスポーツセダン」にしたいというスバル開発陣の狙いは、当を得ていると思います。

ステアリングホイールを握って走り始めれば、文字どおりタイヤのひと転がり目から高い剛性感を得られ、スロットルを開ければ、300馬力を発生するフラット4が1540kgのボディを軽々と押し出します。そしてステアリングを切れば、素直な回頭性がうれしい!

ドライブフィールは一級。あとは、メルセデス・ベンツやBMWからスバルへと乗り換える人たちを、いかにして迎えいれるのか? 今後もさまざまな試行錯誤が必要かと思いますが、何はともあれ、マリオ・レヴィ社とのコラボレーションが“プレミアム”の階段を上がるきっかけになったらいいですね。

<SPECIFICATIONS>
☆S4スポルヴィータ
ボディサイズ:L4595×W1795×H1475mm
車重:1540kg
駆動方式:4WD
エンジン:1998cc 水平対向4気筒 DOHC 16バルブターボ
最高出力:300馬力/5600回転
最大トルク:40.8kg-m/2000〜4800回転
トランスミッション:CVT
価格:390万9600円

(文&写真/ダン・アオキ)

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