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徹底比較!AV一体型カーナビ vs. 無料カーナビアプリ

&GP / 2019年4月24日 19時6分

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徹底比較!AV一体型カーナビ vs. 無料カーナビアプリ

「スマホのカーナビアプリがあれば、カーナビっていらないよね?」

ここ数年そんな話を耳にする機会が多い。知り合いだけでなく、テレビやラジオ、新聞などでも。世の中の多くの人がそう思っているらしい。確かにカーナビアプリもスマホも年々高性能化が進んでいる。表示される画面がカーナビそっくりのものもあるし、機能もきわめて豊富だ。

そのような状況を目に、耳にしていれば、スマホがあればカーナビは必要ないと思ってしまう人がいても不思議ではないのかもしれない。

そこで今回は業界最高レベルの高機能を誇る「カロッツェリアサイバーナビ」と、人気抜群の無料カーナビアプリ「Yahoo!カーナビ」を徹底比較。利用する機会の多い機能を中心に実走行でチェックした。

今回はこの2モデルを代表として取り上げたが、内容的にはAV一体型カーナビvs.カーナビアプリと思ってもらっていい。それぞれの機器の特性や特徴を認識してもらいたい。

ROUND1.地図表示

画面の大きさで圧倒的に安全なサイバー

やはり見やすいのは7型~10型と画面サイズが大きなサイバーナビのほう。スマホは6型程度が現在の主流となっている。地図デザインは100mスケール、10mスケール(Yahoo!カーナビは12m)ともにサイバーナビのほうが情報量が多く使いやすい。走行中に地図の内容を素早く読み取ることもできる。

【サイバーナビ】

▲100mスケール

▲10mスケール

誰にでも見やすいユニバーサルデザインの地図表示。色合いは地味めだが主要道路とそれ以外の道路の差がハッキリと認識できる。10mスケ ールなど市街地図の情報量の多さは特筆モノ。ほとんどの建物の形状まで確認が可能だ。

▲サイバーナビは地図とAVソース(DVDや地デジなど)の2画面表示にも対応。大画面を生かせる。

▲地図画面上部をフリックして出てくるサブメニューから地図パターンの変更が可能なサイバーナビ

 

【Yahoo!カーナビ】

▲100mスケール

▲12mスケール

PC向け地図と同様のデザインで、淡い色合いは洗練された印象だ。100mスケール、12mスケールともに地図上の文字が少なめで、施設はアイコンによって表示する。使用するたびに新データを取得するため地図はつねに新鮮だ。

▲Yahoo!カーナビは北固定や3D表示が可能。縦位置だと進行方向が広く見える

 

ROUND2.操作性

よりスムーズな動きをみせるスマホだが実用レベルでは大差なし!

どちらも静電式タッチパネルでフリックやドラッグなどの操作が可能。レスポンスはYahoo !カーナビが軽快だが実用面で差はない。手元を見ないで操作できるサイバーナビのスマートコマンダーは使い勝手◎

【サイバーナビ】

▲大きな画面はタッチパネル操作も快適。以前のモデルと比べて動きは早くなり、もたつくこともほとんどなくスムーズな動き

カロッツェリアオリジナルの「スマートコマンダー」を搭載。回す、倒す、押すという3つの操作で手元を見ずに主要なナビ、AVのコントロールが行える。画面にはスマートコマンダーの専用メニューがわかりやすく表示される。

【Yahoo!カーナビ】

操作性は使用しているスマホのハード性能に左右されるが、スマホならではのハイレスポンスでストレスのない動き。

 

ROUND3.ルート検索

渋滞情報や料金を考慮した6つのルートを提案するサイバーナビが◎

目的地を設定すると走行ルートを探し出すルート探索機能。サイバーナビは最大6ルート、Yahoo!カーナビは最大3ルートを提案し、どちらも通信で取得した渋滞情報を考慮。ある程度経験のあるドライバーであれば、走り慣れたルートを選びたいものだが、その点でサイバーナビは選択肢が多くていい。

しかも距離や所要時間、高速料金などの比較も一覧表で簡単にできる。Yahoo!カーナビは、おすすめ・高速優先・一般優先の3条件からしか選べず、ちょっと物足りない。

【サイバーナビ】

▲ルート探索でオススメのルートを表示。地図上で走行する道のりが確認でき、高速道路は青、一般道は緑で表示。渋滞区間のチェックもOK

▲上の画面で「6ルート地図」にタッチすると条件の異なる6つのルートを表示して比較。画面の下にはそれぞれのルートの特徴をアイコン表示する

▲ルート探索終了後の画面で「6ルートリスト」にタッチすると、ルート詳細情報を比較できる一覧表が現れる。これを使えば好みのルートを素早く探せる

 

【Yahoo!カーナビ】

▲ルート探索終了後には「おすすめ」ルートを表示。タブの切り替えで「高速優先」や「一般優先」のルートや関連情報を確認できる

▲ルート探索は出発日時、到着日時の指定もできる。ドライブプランの作成に便利な機能だ

▲目的地を設定した上で、中継地点の設定が行え、地点の入れ替えもできる。一般的なカーナビと同様のルート探索機能を備えているのはなかなか

▲目的地に設定した場所が観光施設等の場合にはガイドブックのような案内情報も表示する

ROUND4.音声認識&周辺編作

どちらも通信を利用した音声認識機能を搭載して認識レベルは高い

Yahoo!カーナビはマイクアイコンから機能を素早く呼び出せ、レスポンスも優秀。どちらも認識率は良好で「港の見える丘公園」など長い施設名称も問題なく検索できる。周辺検索は、サイバーナビが検索結果リストを表示するのに対し、Yahoo!カーナビは最も近い施設だけを表示。使いやすいのは候補がわかりやすくサービス内容も確認しやすいサイバーナビだ。

▲「サイバーナビ」はメニューの中から「フリーワード音声検索」を選ぶと音声による目的地検索操作ができる。これには通信機能を利用する

▲「Yahoo!カーナビ」は。音声検索の利用は検索ウインドウ右側のマイクのアイコンにタッチ。認識率がきわめて高く、レスポンスも優れて使いやすい

 

【サイバーナビ】

▲音声による「港の見える丘公園」の検索結果。ジャンルごとの施設情報がリストに表示されている。駐車場の入口を目的地とする機能も備えている

▲コンビニの周辺検索では内蔵データを利用する。周辺の施設が5件ごとに表示され、酒やタバコの取り扱い、ATMや駐車場の有無もわかる

▲タイムズ、三井のリパーク、名鉄協商パーキングの最新満空情報を取得できる

 

【Yahoo!カーナビ】

▲音声による「港の見える丘公園」の検索結果。同じ名称はリスト上に現れず、素早く目的地を探し出せる。詳細な施設の情報も見られる

▲コンビニ周辺検索ではもっとも近い店舗の位置を地図上で確認できる。それ以外の店舗情報を知りたい場合には「リスト」ボタンにタッチ

▲サイバーナビと同様にタイムズ、三井のリパークなどの最新満空情報が得られる

 

ROUND5.渋滞回避

両方とも過去のデータを利用した渋滞予測による回避ルート探せる

サイバーナビ、Yahoo!カーナビともに通信を介して専用サーバーから最新のVICS渋滞情報、プローブ情報(車両が走行して取得した渋滞情報)、過去のデータに基づく渋滞予測情報を得られ、これらを利用した渋滞回避ルート探索を可能にしている。どちらも業界トップレベルの渋滞回避能力があり、早く目的地に到着できるルートをガイドしてくれる。

【サイバーナビ】

▲カロッツェリア独自のスマートループ渋滞情報は全国約70万kmをカバー。画像で混雑状況が確認できるスマートループアイも頼もしい機能。

 

【Yahoo!カーナビ】

▲VICS渋滞情報だけで なくYahoo!独自のプローブ渋滞情報も取得できる。簡易図形による最新の渋滞情報表示もリンクから見られる

ROUND6.ルート案内&自車位置精度

自車位置精度に不安を残すYahoo!カーナビ

はじめての場所を走行するときほどルート案内のありがたさを感じる。サイバー
ナビは拡大図を表示するだけでなく、マルチドライブアシストユニットを接続していれば、目の前の風景に案内を重ねることもできる。Yahoo!カーナビは拡大図などは搭載しない。都市部では曲がる場所を間違えると迷子になってしまうこともあるので、自車位置表示の正確さが重要。

サイバーナビは6軸3Dハイブリッドセンサー内蔵や複数種の衛星補足、車速情報取得によって業界トップの高精度を実現。Yahoo!カーナビはスマホの性能に依存するが、GPSに頼るため長いトンネルなどでは位置情報が取得できず、ビルの立て込んだ都市部などでは自車位置表示が曖昧になる。もっとも大きな弱点が自車位置表示精度の低さといえるだろう。

▼並べて走ってみるとサイバーナビの見やすさ使いやすさを実感できる

▲マルチドライブアシストユニットが実現する実写映像による案内。これも自車位置表示精度が高くないと実現しない。サイバーナビのオリジナル機能だ

 

▼画像で行く先の渋滞状況を把握できる

▲ルート案内中も専用サーバーから次々とドライブ関連の情報を自動取得する。写真は画像で渋滞状況を知らせてくれる「スマートループアイ」だ

 

▼運転支援機能搭載で “うっかり” 運転を防止 !

▲マルチドライブアシストユニットは運転支援機能を搭載。前車への近づきすぎや発進遅れ、車線からのはみ出しなどを検知できる

 

▲Yahoo!カーナビはルートから外れたことを検知するとスピーディにルートの再探索(リルート)を行う。ルート情報も豊富

ルート案内中は無難に走っていたが、自車位置精度で大きな差が発生 !

▲ルート案内をさせずに走行し、自車位置表示を比較してみた。なんとYahoo!カーナビは交差点の手前にいるのに、地図上ではすでに通過している

▲交差点を先走っている?

▲ルート案内では右折だったが無視して直進…。サイバーナビは正確な自車位置表示を続けるが、Yahoo!カーナビは数秒だがルートを追いかけた

サイバーナビ絶対的な自車位置精度と表示機能で常に安定! 安心して走れる。Yahoo!カーナビ ルートから逸れることもあるがリルートは早い !

 

■独自機能を厳選してチェック!

サイバーナビの魅力はエンターテインメント性の高いところで、独自の音楽ストリ ーミングサービス「ミュージッククルーズチャンネル」を用意。また、MapFan コネクトではサイバーナビとスマホで地点データの共有が行える。Yahoo!カーナビはスマホアプリらしく新機能を次々と追加でき、コツコツと進化を続けられる。

【サイバーナビ】

・ミュージッククルーズチャンネル

▲カロッツェリア独自の音楽ストリーミングサービスが「ミュージッククルーズチャンネル(有料)」で、好みのイメージの曲がノンストップで次々と再生される。専用スマホアプリ経由でアクセス

・MapFanコネクト

▲自宅や出先などで専用スマホアプリを使って登録した地点情報をカーナビから呼び出し可能。自分のクルマの位置情報も確認でき、迎えに来てもらう場合や万一の盗難時には効果を発揮する

 

【Yahoo!カーナビ】

▲目的地と駐車場が離れている際に便利なのが「駐車位置保存」。駐車した場所を記録でき、帰りにはルート案内もしてくれる。駐車時間の確認もOKで、時間ぎめ駐車場で重宝する

 

結論

最新カーナビアプリの進化はめざましく、これだけの高機能を無料で使えるという点は驚きだ。頻繁にはクルマに乗らないが年に数回遠出するという人や、バイクツーリングにはスマホがあれば利用できて、無料で使えるカーナビアプリは手軽で便利だ。

ただし、カーナビは専用機だけあり、機能性に加えて使い勝手という点では一日の長がある。家族や仲間と毎週のようにクルマで出かけたり、都市部を走行したりする機会が多い人は、やはり本格的なカーナビを選ぶのが正解だ。

 

(文/浜先秀彰 撮影/金沢文春)

 

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