【もうすぐ出ますよ!注目の日本車】名前も刷新!! トヨタ「ヤリス」は技術もデザインも新しい
&GP / 2019年10月27日 19時0分
【もうすぐ出ますよ!注目の日本車】名前も刷新!! トヨタ「ヤリス」は技術もデザインも新しい
日本市場でこれまで、「ヴィッツ」のネーミングで親しまれてきたトヨタ・コンパクトカーラインナップの主役が、新たに「ヤリス」という名前に生まれ変わります。
これまでも、日本以外の市場ではヤリスの名で販売されていたほか、WRC(世界ラリー選手権)にも同名で参戦していたので、すでに馴染みのある人も少なくないでしょう。
コンパクトカーの新たなスタンダードとなりそうな新型ヤリスについて、現時点で分かっている内容をまとめてみました。
■TNGA思想で作られた新プラットフォームを採用
新しいヤリスで変わったのは、名前だけではありません。プラットフォームやパワートレーン、デザインなど、多くの部分が一新され、新世代のコンパクトカーへと進化しています。
まずプラットフォームは、トヨタが取り組むクルマづくりの構造改革“TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)”の思想に基づいて開発された、“GA-B”と呼ばれるものを採用。このGA-Bプラットフォームは、今後、トヨタの先進国向けコンパクトカーのベースとなるもので、軽量かつ高剛性というメリットを持っています。また、GA-Bプラットフォームの採用で、従来型に比べて車両重量を50kg軽量化することに成功。そのほか、ねじり剛性が30%強化されているほか、重心高も15mm下げられた結果、操縦安定性と乗り心地の向上を両立しています。
近年、登場するニューカーは、安全性や快適性を高めるため、大型化する傾向にありますが、新型ヤリスのボディサイズは、全長3940mm、全幅1695mm、全高1500mmと、現行型ヴィッツとほぼ同じ大きさとなっています。ボディを大きくすることなく、ひとクラス上の走行性能と快適性を実現するために、ボディ骨格にはトヨタのコンパクトカーとして初となる構造を多数採用。サスペンションも細部を見直し、安定性や応答性を高めています。
搭載されるパワートレーンは、TNGAの思想に基づいて開発された1.5リッターの直列3気筒“ダイナミックフォース”エンジンと、それにモーターをプラスした1.5リッターハイブリッドシステム、そして、1リッター3気筒エンジンの3種類。
高速燃焼技術を採用した1.5リッターの自然吸気ダイナミックフォースエンジンは、全域でトルクアップを果たしながら、熱効率の向上で低燃費も達成。新開発の発進用ギヤ付き“ダイレクトシフトCVT”との組み合わせで、キビキビした加速を味わえそうです。
1.5リッターのハイブリッドシステムは、4気筒エンジンをベースとする現行ヴィッツのそれに対し、新開発の3気筒エンジンを採用するとともに、出力で1.5倍、入力で2倍に高めたリチウムイオンバッテリーの導入など、多くのパーツを新開発。バッテリー刷新による回生効率の向上などにより、世界トップレベルの低燃費を実現しているといいます。具体的な数値はまだ明らかにされていませんが、「プリウス」や「アクア」を上回る低燃費が期待されます。
そのほかハイブリッド車に、トヨタのコンパクトカーとしては初採用となるモーター駆動の4WDシステム“E-Four”仕様が設定されるのも、新型ヤリスのトピックといえるでしょう。
■小気味よい走りを予感させる新型ヤリスのデザイン
新型ヤリスは、そのルックスも躍動感あるものに生まれ変わります。
デザインのキーワードは“B-Dash!(ビー・ダッシュ)”。BOLD(大胆)、BRISK(活発)、BOOST(加速)、BEAUTY(美)といった、Bを頭文字とする形容詞をイメージさせるもので、BULLET(弾丸)のようにダッシュする、という意味も含まれています。ファミコン世代なら、Bボタンを押してキャラクターがダッシュするあのシーンが、脳裏をよぎることでしょう。
地面にしっかり踏ん張っている姿をイメージさせるフロントマスクは、近年のトヨタ車に共通するもの。リア回りは特に印象的で、張り出したリアホイール周辺のフェンダーは、パワーが凝縮したアクティブな走りを予感させます。リアウインドウとコンビネーションランプを一体にしたリアビューは、走り去った後に思わずハッと振り返ってしまうようなインパクトを残してくれます。
ボディカラーは、新開発のコーラルクリスタルシャインやアイスピンクメタリックを含む、全12色を設定。ルーフ色をブラック、またはホワイトとしたツートーンカラーも、全6色から選べます。
対するインテリアは、ムダなものを削ぎ落としたスポーティな印象。小径化されたステアリングホイールや、インパネ断面を薄くすることで、車内をより広く感じさせるとともに、操る楽しさも予感させます。
リアシート回りは一見、狭い印象を受けますが、実際に車内に収まると頭上スペースはしっかり取られていました。
■イマドキのクルマらしく充実の先進安全機能を装備
トヨタの新世代コンパクトカーにおける基準となるクルマだけに、新型ヤリスは先進安全装備も充実しています。
最新の予防安全パッケージ“トヨタセーフティセンス”が標準装備され、プリクラッシュセーフティには、交差点での右左折時、曲がろうとする先での横断歩行者を検知する機能も追加されています。また、万一の事故の際に二次衝突による被害を防ぐ“セカンダリーコリジョンブレーキ”も搭載。これは、エアバッグが作動するような衝突時に自動でブレーキを作動させるもので、クルマが再加速して衝突するのを防いでくれます。
そのほか、走行時に車線中央を維持するのを支援する“レーントレーシングアシスト”や“レーダークルーズコントロール”をトヨタのコンパクトカーとして初採用。また、“オートマチックハイビーム”や“ロードサインアシスト”などもパッケージされています。
加えて、駐車の際にハンドルだけでなく、アクセル/ブレーキの操作も自動で行ってくれる“アドバンスド パーク”をトヨタ車として初めて採用。縦列駐車にも対応するほか、事前に駐車位置を登録しておけば、白線のない駐車場でも使用が可能です。これは、カメラによって周辺の情報を記憶する仕組みで、自宅の駐車場を登録しておけば、車庫入れの心理的ハードルを一気に下げてくれそうです。
さまざまな機能が盛りだくさんの新型ヤリスですが、個人的に気に入ったのは、ハイブリッド仕様であれば最大出力1500WのAC電源を装備できること。車内でスマホやPCなどを充電できるだけでなく、炊飯器や冷蔵庫といった家電品を動かすのにも十分な出力を備えています。車両の走行機能を停止し、ドライバーが離れた状態でも使えるようにする非常時給電システムも備えているので、万一の災害時における電源としても活躍しそうです。
1999年の初代ヴィッツ誕生から、20年目という節目に発表された新型ヤリス。8年ぶりのフルモデルチェンジだけあって、ネーミングだけでなく、基本性能から安全機能まで大きく進化を遂げています。小さなボディに「使ってみたい!」と思わせる多彩な機能を詰め込んだ新型ヤリスの発売は、2020年2月の見込みです。
(文/増谷茂樹 写真/トヨタ自動車)
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