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画期的システムでバカ売れのモンベル「マルチ フォールディング テーブル」【アウトドア銘品図鑑】

&GP / 2019年12月14日 11時0分

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画期的システムでバカ売れのモンベル「マルチ フォールディング テーブル」【アウトドア銘品図鑑】

モンベルは登山やカヌー、サイクリングなど幅広いアクティビティを支える総合アウトドアブランドで、近年はキャンプ用のギア開発も盛ん。中でも2019年のヒット作といえば、こちら!

「マルチ フォールディング テーブル」シリーズです。初期ロットは早々に完売、秋になるまで幻と呼ばれたテーブルです。

前モデルは2012年、アストロドームと同時に登場しているので、7年ぶりのモデルチェンジ。ハイスタンドのような脚に天板を広げて載せるというスタンダードなシステムのテーブルでした。

軽くて組み立て簡単、天板もメンテナンスがしやすかったのですが、ちょうど前モデルが発売された頃にキャンプシーンをガラリと変えたヘリノックスが登場したわけですから、時代は一気にロースタイル化が進んでおり、高さを変えられないのが少々残念でした。

新作のマルチ フォールディング テーブル シリーズは、スタンダード(幅約70cm)とワイド(幅約113cm)、天板の素材2種類(スチール天板/PVCターポリン、スチール天板/メラミン樹脂・グラスファイバー・ポリプロピレン)の4タイプがラインナップ。

いずれも、ありそうでなかった構造で高さを変える「ハイローザシステム」を搭載しており、モンベルの開発力を実感するテーブルに仕上がっています。

今回は「L.W.マルチ フォールディング テーブル ワイド」(1万7000円/税別)で、そのシステムについて検証してみました。

■4~6人用ではかなり軽量

▼収納サイズ

新機構のテーブルであっても、重量級ではキャンプのたびに持ち出すのが大変。いずれ倉庫に置きっぱなしになってしまいます。

まずは持ち運びやすいサイズ・重量かを確認しましょう。

テーブルの奥行きが約70cmなので、収納サイズは16×17×70cm。4~6人用のテーブルであれば、妥当なサイズ感です。

ところが重量は収納袋込みで3.56kg、本体だけなら3.4kg。幅120cm程度のメラミン天板テーブルは5kg前後だと考えれば、かなり軽量な部類と言えます。

収納袋から取り出すとこんな感じ。フレーム、天板を支えるサイドフレーム、そしてPVCターポリン製の天板です。ゴムバンドはほかのものでも替えが効きますが、ないと収納袋に非常に入れづらい! 現場で紛失しないよう、フレームに引っかけておくなど対策が必要です。

 

■高さに合わせた穴、ポッチを選ぶ

▼組み立て

独自のハイローザシステムを搭載したテーブルなので、ポッチと穴の位置、フックの向きなど、組み立て方にはいくつかポイントがあります。

フレームの下側4本のポールを、ジョイントにしっかり差し込みます。

高さを決めたら、上側のポールもジョイントに差し込みます。写真はローポジションにするときの設定にしています。

写真の「座」のあたりのジョイントには切り欠きがあります。この切り欠き部分に、「座」の位置のポッチを引っかけると座卓、「LOW」の位置のポッチを引っかけるとローテーブル、「HIGH」の位置のポッチを引っかけるとハイテーブルになるという仕組みです。

サイドフレームを伸ばし、フレームに固定します。サイドフレームには両端下部に穴が3つあり、外側より「HIGH」「LOW」「座」に対応します。フレームのポッチの位置にあった穴を選びましょう。

ちなみに、「HIGH」「LOW」用の穴は、フレームを少し外側に広げて穴に添え、内側に押し込むようにするのが取り付けのコツです。

ワイドテーブルは片側が長いので問題ありませんが、スタンダードタイプのテーブルはほぼ正方形なので、フレームの上のフックが向かい合っていることを確認する必要があるようです。

最後に天板をサイドフレームの両端についている受け口(ソケット)に取り付けます。天板にも3つのスリットが入っていて、これも外側から「HIGH」「LOW」「座」に対応します。

完成です。説明書なしでトライしたところ、サイドフレームの取り付けが硬くて苦心しましたが、ハイテーブルであれば直感的に組み立てられました。

一度説明書を読めば、フレーム上部の差し込むポッチの位置と高さの関係、そしてサイドフレームの取り付けのコツも理解できました。

■お誕生日席もストレスなく座れる

▼機能

いよいよその使用感を確認しましょう。軽量なテーブルですが、耐荷重はなかなかのもの!

収納時にはくしゃっと頼りなかった天板ですが、組み立て後はしっかりとしたハリがあります。静止耐荷重は20kgなので、スキレットなど重いクッカーを置けます。ただし、当然ですが熱には弱そうなので、厚手の鍋敷きは必須。

天板の広さは113.5×70.5cm。4人でゆったり食事できるサイズで、カフェご飯風ワンプレートにすれば6人分の食器とカップ、カトラリーを並べられます。

ちなみに、メラミン製天板のほうは同サイズで本体重量4.33kg、静止耐荷重30kg。こちらは天板をリバーシブルで風合いを変えられます。

また、フレーム自体のシステムは同じですが、サイドフレームの構造が異なり、メラミン製天板はサイドフレームの上をレールのように滑らせて広げ、ソケットではなく突起に差し込みます。別売のメラミン製天板はサイドフレーム付きで販売されているため、ターポリン天板のテーブルにも使えるそうです。

ハイローザシステムとは、ハイ(テーブル)・ロー(テーブル)・座(卓)を簡単に切り替えられる機構のこと。3つの高さを試してみました。

▲HIGH

▲LOW

▲座

高さはHIGH=67cm、LOW=54cm、座=39cm。HIGHだと座面高40~50cm程度のキャンプ用ハイチェア、LOWなら座面高30cm前後のローチェア、座ではマット~ローチェアに座ったときに使いやすい高さです。

うれしいことにフレーム構造のおかげで、お誕生日席に座っても脚がフレームにあたりにくいようになっています。5~6人家族や、グループでのキャンプでもストレスがありません。

一般的な高さを変えられるテーブルは、脚の一部を取り外して対応します。簡単なのはいいんですが、ねじ込み式は結構面倒ですし、取り外した脚の一部の保管場所に困ります。

「L.W.マルチ フォールディング テーブル ワイド」は、慣れるまで組み立てにちょっと戸惑いますが、天板の表面を地面につけることなく組み立てられるし、パーツをなくす心配もありません。これからの季節はテントの中にテーブルを入れて過ごす時間が増えますが、座の位置にすれば、テーブルの上からすっぽりブランケットをかけてコタツ風にしてぬくぬく過ごすのに都合よさそう。いろいろなキャンプスタイルに対応できるので、長く使えそうです。

>> モンベル

 

>> [連載]アウトドア銘品図鑑

(取材・文/大森弘恵)

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