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フルサスのMTBタイプが旬!今年発売の注目e-Bike 5選【2019年まとめ⑨】

&GP / 2019年12月30日 20時0分

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フルサスのMTBタイプが旬!今年発売の注目e-Bike 5選【2019年まとめ⑨】

近年、急速にラインナップが増え、1つのジャンルとして確立してきたのが「e-Bike」と呼ばれるスポーツタイプの電動アシスト自転車。国内メーカーはもちろん、海外メーカーの参入も相次ぎ、今やその車種は100を超えようかといういう勢い。そんなe-Bikeの注目モデルを紹介しながら、通常の電動アシスト自転車との違いなどについても触れてみたいと思います。

 

■海外メーカーも参入し群雄割拠に

e-Bikeがママチャリタイプの電動アシスト自転車と異なる最大のポイントは、専用のドライブユニット(モーターやセンサーなどが一体となっているもの)を採用していること。ママチャリタイプの電動アシストに比べると、e-Bikeはアシストの唐突さがなく、人が踏んだ力に対してきれいにアシスト力が上乗せされていくので、普通のスポーツ自転車のような操る楽しさが感じられるのがメリットです。

また、ママチャリタイプに搭載されているユニットに比べてコンパクトなので、自転車のデザインがスッキリしてカッコよくなるのも利点でしょう。

また、バッテリーも大容量のものが装着されているので、100km程度の距離ならアシストを使いながら乗れてしまいます。

さらに車体が軽く、国内法規でアシストがゼロになる24km/hを超えた速度で走ることも難しくありません。実際に乗ると、カタログ値以上にアシスト可能な走行距離は伸びます。長距離ツーリングをしたい人だけでなく、毎日の通勤に利用したいという人にも充電の頻度を減らせることは大きなメリットですね。

e-Bike専用のドライブユニットは、車体も含めて自社生産しているパナソニックやヤマハに加えて、シマノのように車体メーカーにドライブユニットを提供しているメーカーもあります。海外からもドイツのBOSCH(ボッシュ)や中国のバーファンなども国内市場に参入していて、まさに群雄割拠の状況。元々、電動アシスト自転車は1993年にヤマハが発売した「PAS」によって日本で生まれた乗り物でしたが、海外ではe-Bikeとして大きく発展し、それが逆輸入されるようになったのです。

そんな進化目覚ましいe-Bikeの2019年に発売されたモデルの中から、注目の5台を挙げてみましょう。

 

1. パナソニック「XM-D2」

ここ2〜3年の間に一気にラインナップの増えたe-Bikeですが、2019年のトレンドは“フルサス”と呼ばれる前後にサスペンションを装備したモデルが投入されたこと。その先陣を切ったのが、3月に発売されたパナソニックの「XM-D2」です。アルミ製のフレームに内装2段変速のドライブユニットを搭載し、限定100台で60万円(税別)という価格も話題となりました。

元々、山道など上り下りの激しいルートを走るマウンテンバイク(MTB)はアシストの恩恵を感じやすい乗り物で、海外では一大ジャンルとして確立されています。

前後にサスペンションを装備するメリットは、凹凸の激しい路面やジャンプするようなシーンでショックを吸収してくれることです。それに加えて、タイヤを路面に押し付ける役割も果たすため、アシストによって増大した駆動力を余すことなく路面に伝えられるという利点もあります。実際に山道でリアサスペンションの付いたモデルと付いていないモデルを乗り比べると、同じ出力のユニットを搭載していてもフルサスモデルのほうが力強く感じるほどです。2020年はさらにフルサスのe-Bikeが増えていくことが予想されます。


重量:26.2㎏
変速:内装2段(前)×外装10段(後)
バッテリー容量:36 V-12 Ah
アシスト可能距離:約107km(ECOモード)
価格:60万円(税別)

>> パナソニック「XM-D2」

 

2. ミヤタ「ROADREX 6180」

ドロップハンドルを装備したロードバイクタイプのe-Bikeも発売されています。このミヤタ「ROADREX 6180」は、シマノ製の「STEPS E6180」というドライブユニットを搭載。バッテリーも大容量で最大で105kmというアシスト走行を実現しています。タイヤは650B×45Cという太めのサイズを装着していて、舗装路だけでなく未舗装路も走れる“グラベルロード”と呼ばれるカテゴリーの1台です。

ブレーキは前後とも油圧のディスクで制動力も十分。峠道を上ったり下ったりする際も安心です。山を越え、ときには未舗装路も走破しながら旅するような走り方も、アシストがあればずっと楽にこなせます。これに荷物を満載して旅に出たら楽しそう…という想像が膨らむモデルです。


重量:18.1kg
変速:外装10段
バッテリー容量:36V/11.6Ah
アシスト可能距離:約105km(ECOモード)
価格:29万9000円(税別)

>> ミヤタ「ROADREX 6180」

 

3. コラテック「E-POWER SHAPE PT500」

通勤など幅広い用途に使えるクロスバイクタイプで紹介しておきたいのがこちら。コラテックというブランド名は耳慣れない人も多いでしょうが、ドイツの老舗メーカーです。

搭載されるドライブユニットはボッシュ製の「Active Line Plus」というグレード。ユニットも車体もドイツ製ですが、特筆すべきは、フレームなどのジオメトリーが日本人の体格に合わせて日本人によって設計されていること。単に海外で売っているモデルを輸入しただけではない点が評価できます。

実際に乗ってみても、かなりよく走ります。アシストが切れる24km/hを超えても、まだまだ速度は伸びる感覚で30km/h程度での巡航も可能。ロードバイクと一緒にだって走れます。スポーツ自転車の魅力であるハイスピードでの巡航が、体力に自信がない人でも手軽に味わえる1台です。


重量:19.5kg
変速:外装10段
バッテリー容量:36V-13.4Ah
アシスト可能距離:約160km(ECOモード)
価格:29万8000円(税別)

>> コラテック「E-POWER SHAPE PT500」

 

4. コラテック「E-POWER LS」

一風変わったデザインながらe-Bikeの魅力を体感できるのが、同じくコラテックの「E-POWER LS」。クルーザーのようなゆったりしたライディングポジションに、小径の極太タイヤを組み合わせたユニークなモデルです。ドライブユニットはボッシュ製の「Active Line Plus」で後輪には内装式の8段ギアを搭載。ドロ跳ねを防ぐフェンダーやリアキャリアも装備されています。

クルーザーのような自転車をe-Bikeにするメリットって!? と思う人も少なくないと思いますが、実際に乗ってみるとこれがかなり快適。サドルを下げてペダルが踏みにくいポジションにしても、アシストがあるので上り坂でも立ち漕ぎなどすることなく進めます。太いタイヤは安定感抜群で、路面の凹凸も吸収してくれるので乗り心地も快適。それでいて、24km/hまでは軽々と加速するので、街中をクルージングするのが楽しくなるe-Bikeです。


重量:24.5kg
変速:内装8段
バッテリー容量:36V-8.2Ah
アシスト可能距離:100km(ECOモード)
価格:25万8000円(税抜)

>> コラテック「E-POWER LS」

 

5. ターン「HSD P9」

e-Bikeの新たな可能性を感じるのが、小径車を得意とするターンが作った「HSD P9」というモデルです。リアに大きなキャリアを装備し、オプションでサイドバッグやフロントバッグも用意。荷物を運べるカーゴバイクとして作られたe-Bikeです。

アシストがない自転車だと、多くの荷物を積んで車体が重くなるのは避けたいところですが、e-Bikeであればそんな心配も無用。ホームセンターなどに買い物に行く際も、わざわざクルマを出さなくてよくなれば、奥様にも喜ばれそうです。また、この「HSD P9」にはチャイルドシートも装着可能。お子さんの送迎や買い物にも使えて、それでいてママチャリっぽくないスタイルは望んでいた人も多いのではないでしょうか。


重量:25.7kg
変速:外装9段
バッテリー容量:36V-8.4Ah
アシスト可能距離:100km
価格:28万9000円(税別)

>> tern「HSD P9」

 

■e-Bikeのライバル!? 電動キックボードの現状

最後に世間的に注目度の高い電動キックボードについても触れておきましょう。海外では街中でのシェアリングサービスを中心に人気を集めていますが、日本の法規では原動機付自転車に分類され、公道で乗るには免許が必要。車体にはナンバーやライト、ウインカーを装備しなければならず、公道走行にはまだまだハードルが存在するのが現状です。

e-Bikeも「PAS」が製品化されるまでは、原動機付自転車に分類されており、免許が必要な乗り物でしたが、上限を設け、24km/hでアシストが切れるという法規ができることで、新しい乗り物として普及しました。電動キックボードがe-Bikeのように人々の足として活用されるようになるには、こうした新たな法規の整備などが必要になりそうです。

 

>> [特集]2019年まとめ

(文/増谷茂樹)

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