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伝統と技術進化を堪能!定番モデルの最新機械式腕時計6選【モノ賢者の買い物リスト】

&GP / 2020年2月17日 20時0分

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伝統と技術進化を堪能!定番モデルの最新機械式腕時計6選【モノ賢者の買い物リスト】

【特集】モノ賢者の買い物リスト

ショッピングでもゲームでも、成功を収めるためにはコツやツボは必須。そこで進化や動きの激しい8つのカテゴリーをピックアップし、その道の7賢者にホントに良いモノを選ぶためのポイントを挙げてもらった。今回は機械式腕時計だ。

愛着を持って長年使い続けられる腕時計。それを探し出すのは簡単なことではないが、機械式時計の価値基準となる要素を押さえることで、選択のヒントが見つかるはずだ。

 

賢者紹介
時計ジャーナリスト 名畑政治さん
20代後半からライターとして活動。長年、スイス高級時計の世界を取材しつつ、カメラ、アウトドアなど、男性の趣味を自らの膨大なコレクションを駆使して探求している。現在は時計専門サイト「Gressive」の編集長を務める

 

■選ぶときは自社ムーブメント搭載モデルを

毎年多彩なモデルが登場する機械式時計。国内外にさまざまなブランドがあり、1モデルでもカラーや素材のバリエーションが豊富となると、その中から長く愛用していける1本を探し出すのはなかなか難しいことだ。トレンドに左右されにくく普段使いにも適しているモデルに限定すれば多少は絞り込めるが、それでもまだ選択肢は多い。現実的な価格帯で満足感も高いモデルを、時計ジャーナリストの名畑政治さんに聞いたところ、ひとつの答えが返ってきた。

「定番コレクションの新モデルであれば、確かな価値を見出して長く使っていけるのではないでしょうか。外装、ムーブメントともに各ブランドの高い技術が注ぎ込まれ、歴史の重みも感じられる。その上で、ムーブメントなどに最新の技術が投入され、機能的な進化も遂げています。手を出しやすい価格帯でも候補は十分あります」

その代表例として挙げてもらったのが、グランドセイコーの3針モデルだ。高精度な自社製ムーブメントの組み立てはもちろん、外装の仕上げまで熟練の職人が手がけた美しい1本。シンプルなデザインながらも、細部まで隙のない、高い完成度を実感できる。

「自社製ムーブメントは、機械式時計を選ぶ上でひとつのキーワードと言えるでしょう。汎用ムーブメントではなく、自社製ムーブメントを採用する動きは、15年ほど前から盛んになってきました。自社で一貫して製造を行う、いわゆるマニュファクチュール化の動きです。クオリティが高い外装との厳密なバランスを考えると、やはり自社製ムーブメントの搭載が望ましいところ。これらはそのブランドの技術力を推し量ることができますし、ムーブメント自体に興味を持つきっかけにもなるでしょう」

定番コレクションの最新モデルは、そのブランドの顔であり、伝統と技術進化を証明するものでもある。グランドセイコーは、まさに日本の時計技術の進歩を感じ取れる名作のひとつ。歴史に思いを巡らせながら、細部の仕上げや緻密な機構を眺めるだけでも、愛着が湧いてくるはずだ。

 

1. 日本が誇る時計技術を機構からケースに至るまで惜しみなく投入

グランドセイコー
「ヘリテージコレクション SBGR317」(52万8000円)

機械式の自動巻き付きタイプで、新しい現行モデル。落ち着きのあるベーシックなデザインで長年愛用しても飽きがこないでしょう(名畑さん)

 

最新のひげぜんまいを採用し、実使用時の精度を高めたムーブメント「キャリバー9S65」を搭載する自動巻モデル。均整のとれたインデックスやブラックダイヤルが引き締まった印象を与える。最大巻上時に約72時間駆動
[SPEC]ケースサイズ 横40mm、SSケース、自動巻(手巻付き)、10気圧防水

▲ラグには高度な技術を要するザラツ研磨が施され、美しい輝きを放つ

▲力強く立体的なインデックスは、高級感を演出すると同時に、視認性を高める効果もある

▲裏ブタはシースルーバック仕様。ムーブメントの精緻な動きを眺められる

■グランドセイコーを支える確かな技術

▼熟練技術を集結させた世界屈指の工房

グランドセイコーの機械式モデルは、岩手県にある雫石高級時計工房で製造。現代の名工や紫綬褒章を受賞した熟練職人が在籍し、ひげぜんまいや歯車といった細かな部品の設計から製造、組み立て、調整、検査まで一貫して手がけている。

▼精度を徹底追求した9Sメカニカル

世界最高峰の腕時計を目指すグランドセイコーの核となるのが、高精度なムーブメント。200~300点もの部品で構成させる9Sメカニカルは、最新技術で脱進機を製造し、 1/100mm単位の調整と厳密な検査を経て搭載される。

▼独特のスタイルを形成するデザイン要素

均整のとれた美しいデザインは、グランドセイコーが腕時計の本質として捉えている「正確さ」「美しさ」「見やすさ」、さらに「長く愛用でき」「使いやすいこと」を前提に導き出されたもの。この基本をベースに日本の腕時計らしいスタイルを追求している

2. 伝統のスタイルと自社製ムーブメントが融合

ブライトリング
「ナビタイマー B01クロノグラフ 46」(95万7000円~)

世界初の本格パイロット用クロノグラフを、現代の技術で再生した大定番モデルの最新版。自社製ムーブメント搭載ならこの価格は納得できます(名畑さん)

ナビタイマーは1952年に世界初の航空計算尺付きクロノグラフとして誕生した時計。最新モデルはその伝統スタイルを受け継ぎつつ、自社製ムーブメント「キャリバー01」を搭載し、精度に磨きをかけている。パワーリザーブ70時間
[SPEC]ケース径46mm、SSケース(レザーストラップ)、自動巻、3気圧防水

▲文字盤は複雑なように見えて、サブダイヤルのコントラストや時分針に蓄光塗料を塗布することで視認性を確保している

 

3. 空と陸で確かな信頼を得てきた往年のスタイルが復活

タグ・ホイヤー
「オータヴィア ヘリテージキャリバー ホイヤー02」(63万8000円)

伝統モデルのデザインを復活させ、最新の自社製自動巻きクロノグラフ・ムーブメントを搭載。外観はノスタルジックだがメカニズムは最先端です(名畑さん)

その名が「automobile」と「aviation」に由来するこのシリーズは1962年に誕生。熱烈なファンの支持を得て復刻した最新モデルは、新型ムーブメントや高品質な素材を使い、現代の冒険者に似合うよう進化している。
[SPEC]ケース径42mm、SSケース、自動巻、100m防水

 

4. 高精度な自社ムーブメントを宿すエレガントな1本

ショパール
「L.U.C 1937 クラシック」(103万4000円)

ラグジュアリーな宝飾時計メーカーが本気で自社製ムーブメントに取り組んで生まれた1本。日付表示も備え、美しさと精度、実用性を兼備しています(名畑さん)

創業者の頭文字を冠するこのモデルが搭載する自社製自動巻ムーブメントは、COSC公認クロノメーター。優美な曲線とクラシカルな意匠が特徴。宝飾を得意とするメーカーらしく、細部まで丁寧な仕上げが施されている。
[SPEC]ケース径42mm、SSケース(レザーストラップ)、自動巻、100m防水

 

5. コストパフォーマンスに優れた高性能ダイバーズ

チューダー
「ブラックベイ フィフティーエイト」(39万9300円)

コストパフォーマンス抜群のシンプルなダイバーズ。自社製ムーブメント搭載で品質的にも安心。他社ではこの価格は絶対に無理でしょう(名畑さん)

1950年代に製造されたダイバーズウォッチからインスピレーションを得たモデル。先端がスクエア形状になった時針や存在感のあるリューズなど、当時のディテールを踏襲しつつ、自社製の第2世代ムーブメントで精度と信頼性を追求している。
[SPEC]ケース径39mm、SSケース、自動巻、200m防水

▲MT5402は堅牢な構造を採用しつつ、 COSC認定クロノメーターとしての精度も確保。 約70時間のパワーリザーブも備える

 

6. オメガ スピードマスターの最新モデルは伝説のムーブメントが復活!

オメガ
「スピードマスター ムーンウォッチ 321 ステンレススティール」(予価166万1000円)

伝説のムーブメントを復活させ、ステンレススティールケースに搭載。決して安くないが当時のモデルが高騰していることを考えると買いです(名畑さん)

伝統的なスタイルとムーブメントを受け継いだ手巻き式クロノグラフ。第3世代のスピードマスターをアレンジし、39.7mmのケースで再現している。クロノグラフ針、スモールセコンド、30分積算計、 12時間積算計を搭載。
[SPEC]ケース径39.7㎜、SS ケース、手巻き、5気圧防水

▲キャリバ-321は、コラムホイール機構とブレゲヒゲゼンマイを備え、18Kセドナゴールドコーティング仕上げが施されている

▲タキメータースケールの90の数字の上にドットを記す “ドットオーバー90” など、往年のデザインを巧みに取り入れている

▼伝統のムーブメントを継承

スポーツウォッチの代名詞的存在と言えるオメガの「スピードマスター」。これまで数々の傑作モデルを世に送り出してきたが、最新作は1957年発表の初代モデルに搭載された「キャリバー321」を復活させたものだ。

このムーブメントは1965年にアメリカ人初の宇宙遊泳を行った宇宙飛行士エド・ホワイトの着用モデル「スピードマスターST105.003」に搭載されていたもの。スイスにある専用工房で入念な研究と再構築を経て、オリジナルの仕様に沿って2019年に復活を果たした。

アポロ11号の月面着陸から50周年となる昨年にまずプラチナゴールドケースのモデルが登場し、今年は待望のステンレススティールモデルを発表。伝統を宿した最新作の登場が待ち遠しいところだ。

▲2019年登場の「スピードマスター ムーンウォッチ 321 プラチナ」(701万8000円)。ケースには特殊なプラチナ合金を採用する

 

>> 【特集】モノ賢者の買い物リスト

本記事の内容はGoodsPress3月号42-45ページに掲載されています

 

(取材・文/高橋 智 写真/江藤義典)

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