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始まりは、ただ一行に込めた企画書だった<G-SHOCK進化のカギを握る男たち①>

&GP / 2020年11月2日 20時0分

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始まりは、ただ一行に込めた企画書だった<G-SHOCK進化のカギを握る男たち①>

【特集】G-SHOCK進化のカギを握る男たち

2018年に誕生35周年を祝った「G-SHOCK」。あれから2年、誕生から37年目を迎えた世界最強のタフネスウォッチの進化は止まらない。この秋冬はどんな新作が登場するのか。新作はどんな人たちの手でどのように誕生したのか。絶対押さえたい定番&人気モデルは? 企画開発現場を徹底取材!

 

■時計史上最強!唯一無二!G-SHOCKの進化は止まらない!

伊部菊雄さんというひとりのエンジニアの「落としても壊れない時計があったら」という想いから誕生した、世界最強のタフウォッチ「G-SHOCK」。1983年4月、第1号モデルの発売から年を重ねるごとに、その機能とデザインは劇的に進化した。そして、唯一無二の魅力を持つ時計として世界中で愛用されている。

その歴史を改めて振り返ってみると、開発スピードの速さ、モデルの多様さに驚いてしまう。より多機能なモデルを。より過酷なフィールドに対応できるモデルを。より時刻が正確なモデルを。より魅力的な素材やデザインのG-SHOCKを。カシオの開発担当者技術者たちは、決して立ち止まることなく挑戦を続けた。そして、毎月のようにさまざまな機能やデザインのモデルが開発・発売されてきた。

おそらく愛用者のひとりひとりに「忘れられない思い出のG-SHOCK」があるはず。しかし、どのモデルよりもG-SHOCKらしい魅力が凝縮されたモデルといえば、やはりデジタル表示の液晶で樹脂製の8角形ベゼルを持つ、スクエア型のケース&ストラップを備えた初代「DW-5000C」だ。

そして2018年に誕生35周年を祝ったG-SHOCKは、この初代を筆頭にフルメタル化するなど、新しい挑戦で異次元の進化を開始している。

▲G-SHOCKの第1号モデル「DW-5000-1A」

1983年4月、約2年の開発期間を経て誕生したG-SHOCKの第1号モデル「DW-5000-1A」。通称「スクエアモデル」「オリジンモデル」。またこのデザインを継承した「DW-5600C」(1987年発売)は、映画『スピード』で主役のキアヌ・リーブスが着用していたことから「スピードモデル」と呼ばれることがある。2001年3月に復刻モデルも発売(現在はまた2018年には期間限定でこの2モデルのレストアサービスも行われた。当時の価格は1万1400円

▲「G-SHOCKの父」伊部菊雄さん。初代の設計を担当。なお企画担当は現在時計事業を率いる専務執行役員の増田裕一さん

▲当時28歳の伊部さんが書いたG-SHOCKの企画書(新技術・新商品提案書)。ただ1行「落としても壊れない丈夫な時計」とある

▲製品化の鍵になった新技術のひとつ「モジュール浮遊構造」の解説図。点接触でケースの中にモジュールが浮いている

▲初代の設計図。ブルーの部分が衝撃を吸収するゴム製のダンバー。ピンクの部分、外装剤の樹脂も衝撃吸収の役割を担う

■樹脂からメタル、さらに金無垢まで!第1号モデルの35年

また、G-SHOCK誕生35周年を記念して2018年4月に発売が始まり、今や不動の人気を確立した初のフルメタルケース&ブレスレット採用モデル「GMW-B5000」。初代は電池式だったが、このモデルはタフソーラー(ソーラー駆動)、世界6局の標準電波、スマートフォンの専用アプリを使った時刻の自動修正など、最新の機能が搭載されている。価格はゴールドIP仕様とブラックIP仕様が、ともに6万6000円。シルバーのSS仕様は7万4800円

▲初代のフォルムはそのままにフルメタルケースで新しい魅力を実現。一気に人気モデルとなった「GMW-B5000」

▲フルメタルモデル「GMW-5000」(2018年4月)の耐衝撃構造。SS製ベゼルとケースの間の赤いファインレジンが衝撃を和らげる

▲初代のために開発された「5段階衝撃吸収構造」の解説図。これが基本となって、耐衝撃吸収構造はさらに進化・発展する

▲2018年12月、渋谷の誕生35周年記念イベントで金無垢モデルを発表する伊部さん。2019年に限定35本で発売。価格は847万円

 

■THE HISTORY OF G-SHOCK

【1983年】

・第1号モデル「DW-5000C」誕生

【1985年】

・初のMUD RESISTモデル

【1989年】

・アナログ&デジタルコンビモデル「AW-500」誕生

【1990年】

・初の1/1000秒ストップウォッチ機能搭載

【1992年】

・初のセンサー内蔵モデル

【1993年】

・200m潜水用ダイバーズ「FROGMAN」誕生

【1994年】

・初のELバックライト搭載モデル

【1996年】

・フルメタルG-SHOCK「MR-G」誕生

【1997年】

・初のツインセンサー内蔵モデル

【1998年】

・初のソーラー駆動(タフソーラー)
・モデル洗練と上質を追求した「GIEZ」誕生

【1999年】

・樹脂とメタルの複合素材モデル「MT-G」誕生

【2000年】

・初の電波モデル

【2002年】

・初の電波ソーラーモデル

【2003年】

・初のアナログ電波ソーラーモデル

【2004年】

・「MR-G」初の電波ソーラーモデル

【2009年】

・「FROGMAN」初の電波ソーラーモデル

【2010年】

・耐衝撃&耐遠心重力モデル「SKYCOCKPIT」誕生

【2012年】

・耐振動性能を加えた初の「TRIPLEGRESIST」採用モデル初のスマートフォン・コネクテッドモデル

【2013年】

・初のコアガード構造採用「MT-G」誕生初のトリプルセンサー搭載モデル

【2014年】

・世界初のGPS&電波モデル「GRAVITYMASTER」誕生

【2016年】

・初の水深計搭載ダイバーズ「FROGMAN」初のクワッド(4)センサー搭載モデル

【2017年】

・初のGPS&電波&スマートフォン接続モデル

【2018年】

・第1号モデルのフルメタル版「GMW-B5000」誕生。第1号モデルの金無垢限定モデル、発表

【2019年】

・初の「カーボンコアガード構造」採用モデル第1号モデルの金無垢限定モデル「G-D5000」発売

【2020年】

・200m潜水用ダイバーズ「FROGMAN」初のアナログモデル初の心拍計+GPS搭載モデル「GBD-H1000」 初の「メタルカバード耐衝撃構造」採用モデル

>> 特集】G-SHOCK進化のカギを握る男たち

※2020年10月6日発売「GoodsPress」11月号掲載記事をもとに構成しています

<取材・文・写真/渋谷ヤスヒト 写真/三田村優  協力/カシオ計算機>

 

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