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10年ぶり登場の新型も売れそう!トヨタ「アクア」は走り、居住性、安心が全方位的に進化

&GP / 2021年7月23日 7時0分

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10年ぶり登場の新型も売れそう!トヨタ「アクア」は走り、居住性、安心が全方位的に進化

トヨタのコンパクトカー「アクア」が、10年ぶりのフルモデルチェンジで第2世代へと進化しました。

省燃費が魅力のハイブリッド専用モデルとして人気を集めた初代から、何を変え、どこを継承したのか? 新型アクアの進化と真価に迫ります。

■親しみやすさと精悍さを兼備したルックス

初代アクアがデビューしたのは2011年のこと。当時としては数少ない、ハイブリッド専用のコンパクトカーとして誕生しました。

初代の開発陣は、ハイブリッドカーというエコカーをより普及させたいと考え、次の10年を見据えたコンパクトカーの開発に注力。こうして誕生した初代は北米市場で「プリウスC」という名で販売されたことからも分かる通り、当時、爆発的な人気を誇っていた「プリウス」の弟分という位置づけでした。その後、初代アクアはハイブリッドカーならではの燃費の良さや優れた実用性などが評価されてスマッシュヒットを記録。結果、累計販売台数は187万台をオーバーし、約1240万トンの二酸化炭素削減に貢献したといいます。

そんな初代の登場から10年の時を経て誕生した2代目は、エコカーのその先へ、を合い言葉に、人気モデルとなった初代の美点を継承・発展。さらに次の10年を見据えたコンパクトカーへと進化を遂げています。

そんな新型がデザインで目指したのは、どんなシーンにもマッチする親しみやすさと、進化を感じられるスマートさの両立です。

その一例がエクステリアデザインで、初代から継承した伸びやかなモノフォルムのシルエットに、左右に張り出したリアフェンダーを組み合わせることで、スマートさとエモーショナルな雰囲気を両立。そこに、フルLED化されたシャープなヘッドランプや立体的な造形のフロントグリルを組み合わせることで精悍さもプラスしています。

ちなみにボディカラーは、スマートな造形にマッチする新色のクリアベージュなど、全9色がラインナップされます。

■10.5インチの大型ディスプレイオーディオを設定

対するインテリアは、デザインを全面的に刷新。視界や操作性といった使いやすさと上質さにこだわりながら、シンプルモダンな空間を追求しています。

機能やスイッチ類の集約化で車内全体をシンプルかつクリーンな空間に仕立てるとともに、合成皮革を巻いたソフトなオーナメントやアームレストなど、クラスレスの装備によって上質さを追求。また、操作性と視認性に優れた10.5インチの大型ディスプレイオーディオをトヨタのコンパクトカーとして初採用しています。

気になるインテリアの居住性についても新型アクアは抜かりがありません。日本の道路環境にぴったりの4050mmという全長と1695mmの全幅こそ初代と同じですが、全高を初代より30mm高い1485mm(4WD車は1505mm)とし、さらにホイールベースを初代より50mm長い2600mmとすることで、リアシートの居住空間を拡大。併せてラゲッジスペースも広くなり、利便性が向上しています。

加えて、ボックスティッシュなどを収納できる助手席アッパーボックスや、充電ケーブルをすっきり格納できるスライド式トレイが付いたセンターコンソールなどで、日常の使い勝手も高めています。

一方、フロントピラーのスリム化やドアミラー位置の最適化、三角窓の拡大などによって、すっきりとした前方視界と右左折時の視認性も追求。また、運転支援システムの使い勝手を考慮し、シフト操作は従来のフロアシフトから電子式のインパネシフトへと変更されています。

■バイポーラ型ニッケル水素電池で加速性能が向上

新型アクアは“TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)”に基づき開発されたコンパクトカー用の“GA-Bプラットフォーム”を採用することで、高いボディ剛性と優れた静粛性、さらに安定感ある走りを実現しています。

パワートレーンは、初代と同じ1.5リッターエンジン+モーターのハイブリッド“THS II”を搭載。しかし、先行して登場した「ヤリス」に積まれる、1.5リッター直列3気筒エンジンにモーターを組み合わせた、TNGA思想を取り入れた最新世代のものへと刷新されています。

エンジンは、小型化と低フリクション化を徹底的に追求し、高速燃焼によって最大熱効率40%以上を達成した“ダイナミックフォースエンジン”を採用。そこにモーターを組み合わせることで、実用域での軽快な走りと、初代モデル比約20%アップの35.8km/Lという燃費をマークします。

そんな新型アクアのキーテクノロジーが、駆動用としては世界初採用となる“バイポーラ型ニッケル水素電池”。従来のそれより部品点数が少なくコンパクトなこのバッテリーは、通電面積が広くてシンプルな構造ゆえ、大電流を流しやすいという特徴があります。

結果、新型アクアは初代に対してバッテリー出力が約2倍にアップし、アクセル操作への応答性が向上。低速からリニアでスムーズな加速を実現しています。加えて、モーターだけで走れる速度域も拡大。これにより、街中の多くのシーンでエンジンを使わずモーターだけで走れるようになりました。

さらに新型アクアは、“快感ペダル”と呼ばれるワンペダル機構をトヨタ車として初採用。走行モードで「POWER+」を選択すると、アクセルペダルを緩めるだけで回生ブレーキによる減速度が高まり、なめらかに減速してくれます。その結果、アクセルとブレーキのペダルの踏みかえ頻度が40%抑制され、ドライバーの負担を軽減。併せて、意のままの走りも可能にしています。

■非常時給電モード搭載でもしもの時も安心

最新モデルだけあって、新型アクアは安全・安心機能も充実。安全支援デバイスには、最新の“トヨタ・セーフティ・センス”が採用されています。

その充実ぶりはお見事で、交差点での右左折事故までカバーするプリクラッシュセーフティ、高速道路での移動を快適にしてくれる全車速追従型レーダークルーズコントロール、同一車線内の中央を走るようハンドル操作を支援するレーントレーシングアシスト、ペダルを踏み間違えた際の急加速を抑制するプラスサポートなど、最先端の予防安全機能が網羅されています。

加えて新型は、駐車時にハンドル、ブレーキ、アクセル、シフトチェンジなどの操作を支援するトヨタチームメイト アドバンストパークなど、トヨタのコンパクトカーとして初となる高度な技術を搭載。移動中から駐車時まで、幅広いシーンでドライバーをサポートしてくれます。

また新型アクアで見逃せないのが、災害時など万一の際に役立つ、AC100V・1500Wのアクセサリーコンセントと非常時給電モードを全グレードに標準装備していること。停電などの非常の際、駐車時に“非常時給電モード”を選択すると、電気ポットやドライヤーといった家電品を使えるようになります。

ガソリン満タンの状態でエアコンなどの負荷がない場合、一般家庭(400W使用時)の約5日分に相当する電力供給が可能といいますから、もしもの時にも安心ですね。

デザインや走行性能、安心・安全機能をさらにブラッシュアップさせつつ、もしもの時にも配慮した新型アクア。気になる価格も198万円〜となかなか頑張っているだけに、初代モデルと同様、新型もヒットモデルとなるのは間違いなさそうです。

>>トヨタ「アクア」

文/上村浩紀

上村浩紀|『&GP』『GoodsPress』の元編集長。雑誌やWebメディアのプロデュース、各種コンテンツの編集・執筆を担当。注目するテーマは、クルマやデジタルギアといったモノから、スポーツや教育現場の話題まで多岐に渡る。コンテンツ制作会社「アップ・ヴィレッジ」代表。

 

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