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小さくて数が多い艦載機はまとめて塗装!【達人のプラモ術<米海軍空母エンタープライズ>】

&GP / 2021年9月11日 7時0分

写真

小さくて数が多い艦載機はまとめて塗装!【達人のプラモ術<米海軍空母エンタープライズ>】

【達人のプラモ術】
MENG MODEL(モンモデル)
「1/700 アメリカ海軍航空母艦エンタープライズCV-6」03/06

戦闘機やバイク、ロボット、スポーツカーなど、さまざまなプラモデルの作り方・楽しみ方を紹介する、プロモデラー長谷川迷人さんによる【達人のプラモ術】。海洋ジオラマ製作を目指して始まったモンモデルの1/700アメリカ海軍空母エンタープライズCV-6製作ですが、3回目となる今回はいよいよ艦載機に

船体製作と、併せてディテールアップも行っていきます。ちょっとの手間で、グッと精密感が増していきますよ。

*  *  *

モンモデルのエンタープライズは、最新キットということもあり組みやすさが際だっています。今回はキットに付属の艦載機を塗装、飛行甲板に配置していきますが、1/700スケールの飛行機は10mmほどのサイズしかなく、塗り分けもなかなか大変です。とはいうものの飛行機があってこその空母。リアルな艦載機を仕上げて空母ビッグEの完成を目指します。

長谷川迷人|東京都出身。モーターサイクル専門誌や一般趣味雑誌、模型誌の編集者を経て、模型製作のプロフェッショナルへ。プラモデル製作講座の講師を務めるほか、雑誌やメディア向けの作例製作や原稿執筆を手がける。趣味はバイクとプラモデル作りという根っからの模型人。YouTubeでは「プラモ作りは見てナンボです!「@Modelart_MOVIE」も配信中

 

■船体の仕上げ

前回は飛行甲板の白線を貼りこみました。シールの余白部分をカットした後、塗装した飛行甲板とのツヤの均一化とシール保護(剥がれにくくする)のため、つや消しクリアー(タミヤ缶スプレー「TS-80 フラットクリアー」)を飛行甲板に塗装して仕上げます。

▲船体が完成、あとは艦載機を搭載するのみ

▲エッチングで再現されたレーダーの精密感に注目

 

■艦載機について

キットには、第二次大戦時アメリカ海軍の艦載機として活躍した「F-4Fワイルドキャット戦闘機」「SBD ドーントレス爆撃機」「TBD-1 デバステーター攻撃機」が各6機付属しています。1センチ足らずのサイズですが、それぞれの特徴的なフォルムが再現されているので、丁重に塗装してやります。

▲艦載機の塗装に使用したMr.カラー「72番ミディアムブルー」と「307番グレーFS36320」

塗装はMr.カラーを使い、当時の米海軍艦載機の迷彩に使われていた上面ブルーグレイ×下面ライトグレイで塗装します。上面はMr.カラーのミディアムブルーにホワイトを5%程度足して自作したブルーグレイを、下面は307番のグレーを使います。

▲ランナーから切り離した艦載機を甲板に仮置き

▲小パーツは紛失防止のためケースを入れておきたい

▲使用しているのはミニ四駆用のタミヤ「ミニ四パーツケース」(220円)。ケース中仕切りがあるので使いやすい

 

■養生テープを使ってまとめて塗装

艦載機はそれぞれ6機あるので全部で18機を塗らないといけないのですが、小さいので1機ずつ塗装するのも大変です。そこで効率的に塗装できる裏ワザとして、段ボールや厚紙を台紙に養生テープ(マスキングテープでも可)の粘着面を上にして貼り、そこに機体を並べて下面色(ライトグレイ)→上面色(ブルーグレイ)の順にエアブラシで一気に塗装してしまいます。

▲養生テープの粘着面にパーツを貼り付けることで、エアブラシ塗装や缶スプレー塗装でも飛んでしまうことがない

▲機体下面のライトグレイを塗装中。塗装は明るい色から暗い色の順番で重ねていく

▲機体上面のブルーグレイを塗装した状態

これで、マスキングしなくてもちゃんと上面と下面を塗り分けることができてしまいます。機体色が乾いたら、面相筆を使いキャノピーとプロペラは黒で、プロペラの先端を黄色で塗り分けて仕上げます。

▲キャノピーとプロペラは面相筆を使い塗装する

 

■極小シールはデザインナイフで貼る

塗装後に主翼と胴体に国籍マークのシールを貼っていくのですが、これがまたとても小さくて、裏が粘着面なのでピンセットではうまく貼れません。そこでデザインナイフの刃先で国籍マークをひっかけてやると、台紙から剥がすのも貼り付けもラクにできます。星のマークは向きに注意しながら貼っていきます。

▲デザインナイフの刃先にシールをひっかけると貼り付けやすくなる

▲完成したF-4Fワイルドキャット戦闘機。100円硬貨に収まってしまうサイズ

 

■細部塗装にはルーペ(拡大鏡)を使う

艦載機は小さいので、塗装にしてもシール貼りにしても、ルーペを使うと作業がぐっとラクになります。

ホビー用のルーペは大別するとスタンドタイプと眼鏡タイプがあります。拡大率はさまざまですが、1.5倍~2.5倍前後が実用的といったところでしょう。価格もピンキリありますが目に使用するツールなので、レンズ精度が高いもの選ぶことをオススメします。

達人的には普段から眼鏡をかけているので、タミヤのスタンドタイプとメガネをしたままでも装着できるハズキルーペを愛用しています。価格は高めですがどちらもレンズが高品質で明るく、拡大しても歪みが出ません。

▲タミヤ「スタンドルーペPRO(1.8倍マルチコートレンズつき)」(1万8480円)

本体に3カ所の調整機能があり、レンズの位置や角度を細かく調整できます。付属の1.8倍レンズは視野が広く、ゆがみのない大口径の非球面タイプ。反射や映り込みが少なく、明るく見やすい多層膜コーティングに加え、傷つき防止ハードコートや撥水コートも施されています。

▲1.8倍に拡大したことで、格段に細かい塗装がやりやすくなる

▲「ハズキルーペ コンパクト1.85倍」(1万989円)

ハズキルーペはメガネをかけた上からでも装着できます。こちらも視界が明るくゆがみがないので長時間装着しても目への負担が少ないので助かります。

 

■簡単ディテールアップ

キット付属の3種類の艦載機はすべて主翼を展開した状態です。一般的な艦載機は、格納スペースを抑えるために主翼が折りたためる構造になっています。そこで今回は、一番大柄な「TBD-1 デバステーター」の主翼を折りたたんだ状態に改造(ニッパーで主翼をカットして再接着しただけですが)しました。

▲「デバステーター」の主翼を折りたたみのモールドラインでカット。この切り離した部分を瞬間接着剤で逆ハの字の折りたたんだ状態に接着するだけ

▲主翼を折りたたんだことで、ぐっと艦載機らしくなる

1機はエレベーター内部に配置。簡単な改造ディテールアップですが空母らしい臨場感を演出できるのでオススメです。

▲主翼をたたんだ機体はエレベーター内部に配したことで、空母の臨場感がアップ!

 

■ビッグEの完成!

完成した機体は、それぞれ機種ごとにまとめてF-4F、SBD、TBD-1の順番で甲板に接着すれば、アメリカ海軍航空母艦CV-6エンタープライズの完成です。

▲甲板上に完成した艦載機を接着していく

▲艦載機がずらりと並んで、これぞ空母!

 

■ビッグEが完成したので、いよいよ洋上ジオラマ製作に突入!

艦載機を飛行甲板にずらりと並べた空母は、やはりカッコ良いですよね。最新キットいうことで細部ディテールも良くできています。

キットはウォーターライン(喫水線仕様)で製作したので、そのままでも洋上に停泊しているように見えます。もちろんこのまま展示しても良いのですが…でもせっかく喫水仕様で製作したんだし、どうせならもっとリアルな洋上モデルに仕上げたい。

そこで次回からは、展示ケースのベースを使って、波を蹴立て海を進むエンタープライズの洋上ジオラマを製作しようと思います。お楽しみに!

▲今回用意したケースはタミヤ「アクリルディスプレイケースF」(3960円) 。完成したエンタープライズがちょうど収まるサイズだ。ケースは作品の破損防止とホコリの付着も防いでくれる

▲このディスプレケースの底板を使って海面ベースを製作していく

 

★達人流製作のポイント

①数が多い艦載機はまとめて一気に塗装する

②筆塗り細部塗装にはルーペを使うと楽

③艦載機の主翼をたたんでディテールアップ

 

>> 達人のプラモ術

<写真・文/長谷川迷人>

 

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