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「サンコー」おもしろヒット商品開発秘話【快適ラクチン趣味活モノ】

&GP / 2021年11月25日 20時0分

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「サンコー」おもしろヒット商品開発秘話【快適ラクチン趣味活モノ】

【快適ラクチン趣味活モノ】

2003年、まだ日本にはなかった海外のユニークなグッズを販売する会社として設立されたサンコー。現在は、おもしろヒット商品を手がける唯一無二の家電メーカーとして多くの支持を集めている。今回は、そんなサンコーの企画力に迫る!

*  *  *

“面白く”て“役に立つ”を コンセプトに商品を展開

創業当時から今日に至るまで、一貫してアイデア商品を世に送り出すサンコー。今では人気メーカーとしてヒット商品を連発しているが、ひと昔前まではニッチな商品を展開する、知る人ぞ知る存在に過ぎなかった。メジャーになったきっかけについて、サンコーのえきさんは次のように話す。

「取り扱う商品のジャンルに“家電”が加わったことが一番大きいと思います。やはり家電は多くの人 が使うモノなので、それまでの主軸だったパソコン・スマートフォングッズと比べて、単純に分母が大きくなったのではないでしょうか」

2015年の末にハンガー型の衣類乾燥機を展開し、予想よりも売れたことで「ウチでもコンセントものが売れる」と確信。以降、創業当時から変わらない“面白く”て“役に立つ” をコンセプトに、家電メーカーとして躍進することになった。

悩みを解決するためのモノをピンポイントで商品化

そんなサンコーの魅力は、や はり企画力にほかならない。世の中にない家電を生み出すメーカーは、どのような発想で商品開発を行っているのだろうか?

「常に“悩みを解決するため”のモノを考えています。生活する中で不便に感じることをヒントに、こんなアイテムがあれば便利だなと思うモノを商品化しているんです。大手家電メーカーさんは、こういう技術を持っているから、こういった商品を作ろう。いろんな機能や付加価値 を付けてパワーアップさせようといった視点で商品開発を行うことが多いですが、うちはメインの悩みを解決することに特化し、あまり付加価値を付けず、シンプルで手軽に使える低価格な商品を作っています」

悩みの大小は問わず、解決に向けてピンポイントで作られるサンコー商品。その数は毎週〜商品、年間なんと100商品以上の新商品が発売されているというから驚きだ。

毎週ひとり1企画を提案!全社員で商品開発に取り組む

この発売ペースを実現している秘密が、社員名全員による新商品提案だ。社員もアルバイトも全員がアイデアを出すことをルール化しているのだとか。

「社内の商品企画のためのウェブ掲示板に、毎週一人ひとつ以上の新商品アイデアを投稿しています。良いアイデアには賞が付与され、報奨金も出ます」

これはすごい。しかし、投稿は全社員が閲覧できるためプレッシャーになりそう。アイデア出しはしなくても罰則はないそうだが……。

「いわゆる企画書である必要はありません。最近は具体的な商品提案ではなく、悩みを提案することが多いですね。生活の中で困ったことや不便に感じていることを投稿するだけでもOKです。それにみんなで意見を出し合い、ブラッシュアップして具体化していきます」

あくまでも“悩みを解決するため”のモノづくりを徹底しているサンコー。だからこそ、まだ世の中にない、あると便利な商品を生み出せる。悩んでいる人にとっては喉から手が出るほど欲しいが、その悩みに当てはまらない人には全く必要ない。この幅の広さがサンコー商品の面白さに違いない。

サンコー 広報部部長
えき晋介(ekky)さん

サンコーの名物広報。情報番組を始め江頭2:50のYouTubeなど数多くのメディアに出演し、サンコー商品の魅力を世の中に伝えている

サンコー歴代ヒット作TOP3

1位 ネッククーラー

「ネッククーラー Evo 専用バッテリー同梱モデル」
(5980円) ※5代目現行モデル


今年多くのメーカーから登場したネッククーラーは、2015年にサンコーが発売したものがおそらく日本初。

なんとシリーズ累計80万台の超ヒットを記録し、現行の5代目だけで47万台を販売。昨年度の売り上げの4割を誇るという。

▲ 初代(2015年)

2位 弁当箱炊飯器

「おひとりさま用 超高速 弁当箱炊飯器」(6980円)

炊きたてのごはんをいつでも食べられる弁当箱炊飯器。2019年の発売以降、シリーズ累計 13.5万台の販売数を誇る。コンパクトで使いやすいことから、一人分の炊飯器として支持されている。14分のスピード炊飯は魅力!

3位 エレクトリックナイフ

「エレクトリックナイフ Slim」(5980円)

断面を美しく切れる電動ナイフは、“萌え断 ”ブームにも後押しされ、たちまち人気商品に。2019年に発売からシリーズ累計5万台を突破。コードレス仕様をサンコーが初めて発売し、後追いで他メーカーからも続々登場した。

この冬注目の最新アイテム

これさえあれば家中どこでもあったかい!

「おひとりさま用 着るこたつ」(9800円)

体をすっぽり包む込む、ボア素材の着るこたつ。前面すべてにヒーターを内蔵し、付属の液晶リモコンで6段階の温度調節が可能。

先端から足を出せる構造になっており、着用したまま歩いて移動できる。本体は丸洗いに対応。

卓上で沸かしてそのまま飲めるマグケトル

「おひとりさま用 マグケトル」(5480円)

マグカップと電気ケトルが一体化した「マグケトル」。湯を沸かす手間がなく、洗い物も減らせるので、一人分の紅茶やカップスープを簡単に楽しめる。容量は350mlで、保温機能も搭載。煮出しに便利なオフタイマーも備える。

温かい食事を最後まで温かいまま楽しめる!

「フードウォーマー プレートS」(6480円)

60〜110°Cまでの温度調整ができ、料理を最後までアツアツに保つことができる保温プレート。食器以外にも弁当や惣菜パック、 缶詰めなどのアルミ製品、熱燗な ども温かさをキープできる。SサイズはW210×D210×H30mm。

蔵出し!ワーストアイテム

ヒット作の裏に、当然ながら売れなかったモノもある。 今回は特別にワーストアイテムを公開してもらった!

USB 電動静音うちわ

2016年発売。自然の心地良い風を送るため、うちわを自動で扇ぐマシンを展開。アルミの削り出しでデザイン性を高めたが、そのぶん価格も上がり、予想よりは売れなかったという。

親指型スタイラス 指のび~る

2014年発売。当時スマホの大画面化により、アイコンに指が届かない人が続出。その悩みを解決するために、指が2cmのびるスタイラスを発売。しかしリアルすぎて売れなかった……。

>> 【特集】快適ラクチン趣味活モノ

※2021年11月6日発売「GoodsPress」12月号44-45ページの記事をもとに構成しています

<取材・文/津田昌宏>

 

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