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ペトロマックス「HK500」の点火方法・消化方法と使い方!燃料の入れ方からマントルのから焼き、プレヒートまで

&GP / 2022年5月27日 21時0分

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ペトロマックス「HK500」の点火方法・消化方法と使い方!燃料の入れ方からマントルのから焼き、プレヒートまで

こんにちは、「不自由は自由だ!」をモットーに、不便がいっぱいな自然の中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしているRYUです。

先日、久しぶりにオートキャンプに、ペトロマックス「HK500」というランタンを3年ぶりに持って行ったのです。最近はバックパック野営をすることが多く、なるべく荷物を軽くし、体積を減らしたいので、持ち出す機会が少なくなっていた愛用のランタンです。

そんなこともあり、どうやって点火するか忘れていて、かなり焦りました(笑)

今回は、そんな私のように点火方法を忘れてしまった! 憧れのランタンだけど着火方法がわからない! そもそもどんなランタンなのかを知りたい! という方のために、ペトロマックス HK500の魅力と、点火・消化方法、使い方を紹介します。

■ペトロマックス HK500の魅力と基本スペック

“本物にしか出せない色気!”

そうです。ペトロマックス HK500の魅力をひと言でいうならば、本物が出す色気です。

ここでいう本物には2つの意味があり、ひとつは本物の火であるということ、もうひとつは1世紀を超える歴史あるモノづくりのブランドが手がけた本物のランタンであるということです。

創業は1910年。100年以上も前に創業したペトロマックスは、圧力式灯油ランタンの生みの親で、創業当時から変わらないデザインを世に送り続け、絶大な信頼性と憧れがあるブランドです。

簡単に明かりをつけられるLEDランタンではなく、灯油を燃料とし、その灯油を気化させて炎を出し、明かりを灯らせるところがまた、色っぽくないですか?

明かりって、闇の中でつけるとホッとすることを経験したことがある方は多いと思いますが、本物の炎に敵う安心感はありません。

さらにいうと、私の知っている灯油、ガソリン、ガスランタンの中では、最高峰の明るさなのです。

下にスペックを記載しますが、500CP(400W)と明るさの表記があります。500CP(キャンドルパワー)はロウソク500本分の明るさを表し、400Wは400ワット相当という意味です。

一般家庭用の電球は60Wでも明るい方ですが、それと比較すると、その凄さがわかります。1家族のファミリーテントサイトなら、暗闇の中でこれひとつで十分に過ごすことができるレベルの明るさです。

基本スペックは、サイズφ17×40cm、本体重量2.4kg、タンク容量(燃料入れ)1L。明さ500CP(400W)で、連続点灯時間約8時間です。注意しなければならないのが、使用燃料は灯油、スターケロシンで、ホワイトガソリンは使えないことです。

以前、「熱源の燃料を統一して効率的なキャンプをしよう!」でもお伝えしましたが、自身のギアは何の燃料が多いのか把握しておくと、色んな燃料を持っていかなくて済みます。

点火する手順がちょっと難しく、ハードルが若干高めかもしれませんが、100年以上も変わらなない老舗ブランドのランタンであり、十分な光量があり、愛着も湧くので一生使えるのが推しポイントです。

■点火の手順5ステップ

凄くかっこよくて魅力的なランタンなのですが、点火するのがガスランタンに比べて面倒で、うっかり忘れてしまうこともあります。

もし、忘れたらこの記事を思い出していただければ幸いです!(笑)

【ステップ1】入れ過ぎに注意して燃料を入れる!

前述しましたが、燃料は灯油なので、間違えないようにしてください。ガソリンスタンドで入手できます。

灯油は上の写真の圧力計付き注油口キャップを反時計に回して開けて、付属のジョウゴを使って注ぎます。

勢いよく入れると溢れますので、注意してください。灯油が溢れた状態で点火すると大変危険なので、溢れないようにゆっくり、ゆっくり入れましょう。

燃料タンク容量は1Lですが、パンパンに入れずに、7〜8分目を目安に。ただし、燃料がどれくらい入ったかが分かる目盛りがないので、注ぎ口をのぞいて、こまめにチェックする必要があります。

本体を持って、こぼさないように軽く動かして、燃料がどれくらい入っているかを確かめる手もありますが、慣れるまでは目視でチェックするのがいいでしょう。

いっぱい入れないと不安かもしれませんが、7分目くらいまで入れれば、暗くなってから寝るまでは十分点灯していますので、フルに入れようと思わないで大丈夫です。入れすぎると、圧力がかかりにくくなるというデメリットもあるので、心に余裕を持って入れてくださいね!

燃料を入れ終わったら、圧力計付き注油口を締めます。時計回りに閉めるのですが、注油口が閉まったところで圧力計が反対に向いてしまうことがあります。そうすると、後ほど圧力計を確認したり、そこから圧力を抜く作業の時に不便なので、注意してください。

【ステップ2】事前確認をしてポンピングする

青い部分を軽く回してロックを解除し、手前に引っ張ると、ポンピングするための棒が伸びます。青い部分に手の腹を押し当てて2分ほど(灯油の量などで変わります)油圧計の赤いメモリまでポンピングします。

ポンピングをする前の大切なステップが、事前確認です。5つの事前確認をしっかりして、安全に点火しましょう!

1.マントルがしっかりと装着されているか
2.ヘッドカバーがちゃんと閉まっているか
3.圧力調整スクリューが閉まっているか

指で触っているところが、圧力調整スクリュー。これが閉まっていないと、いくらポンピングしても無駄になりますので、しっかりと確認してください。

4.グリップホイールの矢印が上向きになっているか

このグリップホイールは左右のどちらに回しても構いませんが、矢印を上向にして、バルブが閉まった状態にしましょう。

5.予熱バーナーのレバーが閉まっているか

この状態は閉まって状態です。

ここまで確認してからポンピングです。先ほどの青い丸い部分を押したり、引いたりしながらポンピングをします。

約2分、300回くらいポンピングをすると、ゴールドの針と赤い部分が重なります。ここまでポンピングすればOK。多少赤い線を超えても大丈夫ですが、超えすぎないように注意してください。

【ステップ3】マントルのから焼き&プレヒート

実はペトロマックス HK500を安全にしっかりと点火させるために、もっとも大事な工程といっても過言ではない「プレヒート」と、マントルの「から焼き」について説明します。マントルとは、ランタンの光る部分のことです。

まずプレヒートの前に、マントルのから焼きを行いますが、これは新しくペトロマックス HK500を購入して、初めに点火する場合や、マントルが破損してしまい新たに装着し直した場合にのみ、必要となってきます。

ポンピング後に予熱バーナーを開けると、霧状の灯油が吹き出してきます。この吹き出してきた気体に対して、ライター等で着火をします。

着火するとランタンの中から勢い良く炎が吹き出します。

写真のように、炎が勢い良く出てきたら成功です。しばらく炎を出しっぱなしにしておくとマントルに引火し、炭化していきます。マントルに火が燃え移ったら、予熱バーナーのレバーを閉めて、消化します。マントル全体に火がまわり、白く炭化したら、から焼きは完了です。

マントルのから焼きを行った場合は、プレヒートをする前に圧力計を確認し、赤い線よりも圧力が下がっていたら、再度ポンピングを行うようにしてください。

プレヒートはマントルのから焼き作業とほぼ一緒なのですが、大事なのは時間です。

先ほど一度閉めた予熱バーナーを開け、再度着火します。勢い良く炎が出てきた状態で最低90秒はそのままにしておいてください。怖くなって、予熱バーナーを閉めないように注意してください。

一般的に90秒以上といわれていますが最も重要な工程なので、ここは省かないでください。季節(周囲の温度)にもよりますが、私はいつも最低120秒は行います。冬の寒い時期ならば、180秒くらいやってもいいかもしれません。この作業をしっかりやっておかないと、点火しなかったり、炎上してしまったりすることがありますので、しっかりと行いましょう!!

【ステップ4】点火

いよいよ点火です。プレヒートさえきちんと行っていれば、ここからは手順通りにやってれば点火します。

1.グリップホイールの矢印を下に向ける

先ほどポンピング前にチェックした時に上向になっていた矢印を下に向けます。そうすると、マントルに炎が引火して、ランタンが一気に明るくなります。

マントルに引火したら、予熱バーナーを閉めます。

これで点火終了です!!

400Wの明るさは一気に周りの世界に彩を与えます。

点火後も圧力計を確認し、赤い線より圧力が下がっていれば、こまめにポンピングをして赤い線をキープしましょう。慣れてくれば、明るさを見ていれば何となく圧力が下がったことが分かるようになりますが、初めのうちは1時間に1回くらいは確認してもいいと思います。

【ステップ5】消化

たったの2工程ですが、忘れないようにしましょう!

1.圧力計横の圧力調整スクリューを反時計回りに回す

スクリューを回すと、シューっという音とともに圧力が抜けていき、段々と炎も小さくなってきます。

このように暗くなってきて、その後、完全に消灯します。

2.消灯したら、グリップホイールの矢印を上向きにする

グリップホイールの矢印を上にしたら、本体が冷めるまで待ち、圧力スクリューを閉め、もう使わないのであれば燃料タンクから灯油を抜いておきましょう。

灯油を抜かずに運搬すると、溢れて大変なことになります。ちなみに、本体を触るときはグローブを着用した方が安心です。

炎で明るくしているので、当たり前ですが、結構な熱量です。ここで火傷してもつまらないので、安全に扱うために、途中でポンピングする時、消化の時など、グローブの着用をおすすめします。

■ペトロマックス HK500の活用例

メインランタンとして活躍できて、虫さんを集合させる囮にも!

ここまで、ペトロマックス HK500の点火方法をおさらいしてきましたが、実際に私が使ってみてどうだったのか。

もともとメインのランタンを探していた時にペトロマックス HK500と出合い購入したのですが、実際メインランタンとして活躍できるか? といわれれば問題なくメインランタンとしての役割を果たしてくれます。

上の写真はフュアーハンドのハリケンーンランタン(手前)とペトロマックス HK500(奥)なのですが、この写真でもわかるように、光量の差は圧倒的です。

フュアーハンドは5〜7W程度の光量といわれていますので、当たり前といえば当たり前なのですが、このくらいのサイトの広さならば1個で十分に生活できます。

ちなみにペトロマックス HK500を持たない野営時は、LEDのルーメナー2をメインランタンにしているのですが、ルーメナー2はMAX1500ルーメンという明るさで約100W。その4倍の明るさが8時間持続するペトロマックスは驚異的です。

ただ明るさの調節ができないので、近くで明るすぎるという方は、離れたところに設置するのがいいでしょう。

メインランタン以外の使い方としては夏、虫が多い時はサイトから少し離れたところに設置して、虫を集合させるという手もあります!

写真の左奥がペトロマックスHK500。中央手前に机を設置して、少し団欒スペースから離れたところに設置すると、虫が明るいところによってくるので、快適に過ごせます。

さて、いかがでしたでしょうか? 100年以上の老舗ブランドのペトロマックス。誰もが憧れるランタンにはその理由がありましたね。ちょっと点火は難しく、忘れちゃいがちですが、手順さえ間違わなければ長〜く付き合えます。

そして驚くほどに明るいので、当然、メインランタンにできますし、虫除けに使っても良いかもしれません!

>> 連載

(文・写真/RYU

RYU/横浜元町ミリタリーキャンパー

RYU/「不自由は自由だ!」をモットーに、不便さの中でいかに快適に過ごせるかを考え、キャンプをしております。 経験、スタイルを問わず、少しでも参考になる情報を発信して行きたいと思います。Instsgramアカウント:@ryu chikazawa、YouTubeアカウント:Ryu outdoor ch #不自由は自由だ #アウトドアをこじ開けよう「初代 @sotoshiru アンバサダー」「@tobuy_official インフルエンサー」

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