【オトナの社会科見学】知っているようで知らない、100年ブランド「スバル」の雑学10選(1)
&GP / 2016年9月15日 20時0分
【オトナの社会科見学】知っているようで知らない、100年ブランド「スバル」の雑学10選(1)
2017年、前身である中島飛行機の創業から数えて、100周年を迎える富士重工業。これを機に同社は、社名をアルファベットのSUBARUにチェンジすることが決まっています。
そんな記念すべき節目を前に、群馬県太田市にある同社の生産拠点に潜入。100年ブランドの「そうだったの!?」的なトリビアを、アレコレ発掘してきました!
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■前身が飛行機メーカーならではの豆知識が盛りだくさん
1.本館を上から見ると飛行機のカタチが浮かび上がる!
先述したように、スバルの前身は中島飛行機。航空機メーカーだったんですね。ちなみに、第二次世界大戦時に日本海軍の主力艦上戦闘機だった三菱重工業の「零式艦上戦闘機」、通称「零戦」にも、実は中島飛行機製の空冷星型14気筒エンジンが搭載されていました。スバルの水平対向エンジンの技術的な源流は、この星型エンジンなのです。
航空機メーカー時代から存在する本工場の本館は、上から見ると飛行機のカタチになっている!? どれどれとGoogle Mapで見てみると…。なるほど、本館の建物が飛行機のカタチをしているのではなく、ロータリーや他の建物を含めて、全体で飛行機のカタチを形成しているのですね。いかがです、分かりますか?
中央の建物が本館。左右の建物が翼で、敷地入口が尾翼か? 画像©2016 Google/地図データ©2016 ZENRIN
2.元々、飛行機の格納庫だった建物が工場になった
もうひとつ、飛行機にまつわるトリビアを。航空機メーカー時代の格納庫を、今もクルマの工場として利用しています。写真をご覧ください。工場の壁が巨大なスライド扉になっています。分かりますか?
当時はこの扉をガバーと開け、航空機を出し入れしていたのですね。残念ながら(?)現在は、閉めっぱなしになっています。
年季の入った巨大な格納庫の扉。感慨深いですねぇ
3.群馬県太田市の工場近くには“飛行機道路”がある
さらに、飛行機関連のトリビアです。群馬県にある富士重工業の群馬製作所は、本館のある本工場、矢島工場、大泉工場、北工場から成り立っています。これらをつなぐ道路の一部は幅が広くなっていて、地元の方たちは“飛行機道路”と呼んでいるのだとか。
これは当時、工場から工場へと飛行機を移動させる際に使われていた道路であり、その記憶から今でも、そう呼ばれているのです。なんだかロマンを感じさせますね。
移動中のバスの車内からパシャリ。当時はここを飛行機が移動していたなんて…
4.スバル新社屋のエントラントの天井には六連星が隠れてる!?
群馬製作所の本工場は、由緒ある本館を保存しながら、モダンな新社屋も完成させています。その新社屋のエントラントの天井には、無数のLED照明がきらめいています。
なんと、その一部には、スバルのアイコンである“六連星(むつらぼし)”の配列が隠されているのだとか。ここを訪れる機会があれば、ぜひ探してみてください!
さて、どこに隠れているのか。分かりますか?
5.社員の憩いの場であるレストラン「雄飛」は、一般の人も利用できる
知る人ぞ知る富士重工業社員の憩いの場、レストラン「雄飛」。歓送迎会や、仕事後の飲み会、そして結婚式など、群馬製作所にゆかりのある社員なら、コチラを利用したことがないという人はいないほどのスポット。
そう聞けば「ぜひ行ってみたい!」と思うスバリストもいらっしゃるはず。実はレストラン「雄飛」、社員の方だけでなく、一般の方も利用可能なんです。もはや、「雄飛」詣でせずにスバリストは名乗れない!?
こちらはレストラン「雄飛」の1階。ちなみに2階は宴会場になっています
いかがでしたか? 一部のファンから熱狂的に愛される100年ブランドだけに、知られざる雑学がたくさんありますね。
しかし、ここに紹介したのは実はまだ一部。残りは<Part.2>へ続きます!
(文/ブンタ、写真/グラブ)
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