吉田由美の眼★ポルシェ「パナメーラ」のデザインチームで活躍する日本人を発見!
&GP / 2017年3月20日 12時0分
吉田由美の眼★ポルシェ「パナメーラ」のデザインチームで活躍する日本人を発見!
世界各国で開催されるモーターショー。その中でも、スーパースポーツカーやスーパーラグジュアリーカーの発表が相次ぐ華やかなショーといえば、なんといってもジュネーブモーターショーです。
ここ数年、そんなジュネーブショーに欠かさず足を運んでいる“美人すぎる自動車評論家”吉田由美さんが、今回注目したのはポルシェの新しいシューティングブレーク=ステーションワゴン。
日々、クルマの楽しさを人々に伝える人気カーライフ・エッセイストは、この個性的なモデルをどのように評価するのでしょうか?
今年のジュネーブショーで目玉のひとつとなったのが、ポルシェの新しいシューティングブレーク「パナメーラ スポーツツーリスモ」。ポルシェの中ではちょっと“変わり種”のボディスタイルを持つ4ドアセダン「パナメーラ」の2世代目が先頃、日本でも発表されましたが、それをベースに、リア部分をツーリングワゴン化した個性的なシルエットが目を引きます。
■どんな車種でも「911」に見える点がデザインのポイント
この新しいパナメーラ スポーツツーリスモ、セダン版のパナメーラと比べてさぞかし全長が長くなっているんだろうなぁと思いきや、全く同一の5049㎜。全幅も同値で、全高だけスポーツツーリスモの方が5mm高くなっています。
ちなみにラゲッジスペースは、セダンより20L大きい520L。さらにリアシートを倒せば、最大で1390Lへと広がります。そして、パナメーラ初の5人乗り、というのも、このモデルのトピックでしょうね。
スタイリングは、ぬめっとした印象のある“クジラデザイン”のパナメーラを、さらにストレッチした感じ。というと、少しネガティブな意味にとられそうですが、全く嫌味がないところは、さすがはポルシェのデザイン力といったところです。
そんなパナメーラ スポーツツーリスモのデザインチームでは、実は日本人デザイナーが活躍しています。その人の名は山下周一さん。
サーブやメルセデス・ベンツを経て、2006年にポルシェへ入社。以降「997スピードスター」のエクステリアデザインや、先代パナメーラのマイナーチェンジモデルを担当。現在発売中の2世代目パナメーラも担当しています。
ーーポルシェと他の自動車メーカーとの違いはなんだと思いますか?
山下さん:ポルシェのスタッフはクルマに対する思い入れが強く、いいクルマを作ろうという意志も強いですね。
ーーポルシェのデザイン上のポイントを教えてください。
山下さん:どんなクルマであってもポルシェに見えること。つまり、代名詞ともいうべき『911』に見えるところでしょうか。そのためシューティングブレークスタイルであっても、911を意識してデザインしました。
具体的には、サイドから見た際に、ルーフラインが911と同じように見えるよう配慮しています。もちろん、ラゲッジスペースを犠牲にすることなく、ウインドウラインを滑らかに仕上げています。また、リアのコンビネーションランプを立体的にし、かつ直線的なデザインにしたのがアイデンティティですね。
ーー今回のショーに展示されたクルマのボディカラーはグレーでしたが、そこには何か意味があるのでしょうか?
山下さん:ボディラインが光の当たり方や影の出方によって強調されるよう、今回はニュートラルカラーを選びました。
ーーポルシェでは現在、山下さんのほかに日本人のデザイナーの方はいらっしゃいますか?
山下さん:現在は私だけですね。ただかつては、後にピニンファリーナでフェラーリのデザインも手掛けられた奥山清行さん、現在は日本で大学教授をされている内田和美さんらが所属されていました。
ーー山下さんは日本人ですが、ポルシェのデザインに和のテイストを盛り込みたい、なんて思われたことはありませんか?
山下さん:今のところ、そういった考えは特にありませんが、ポルシェのデザインはシンプルでストレート。それって日本人の精神にも合うと思いますし、日本人がカーデザインに求めるものだと思っています。
なるほど! だからポルシェは、日本人に人気なのかもしれませんね。最高時速310㎞/hという世界最速のシューティングブレーク=パナメーラ スポーツツーリスモ。SUVブームの次に流行るのは、もしかしたら、シューティングブレークスタイルだったりして!?
(文/吉田由美 写真/吉田由美、ポルシェAG)
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