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吉田由美の眼★レクサス「LC」の生産現場は“ガンダム”でテンションアップ!

&GP / 2017年4月28日 18時0分

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吉田由美の眼★レクサス「LC」の生産現場は“ガンダム”でテンションアップ!

レクサスから気合いの入ったニューカーが登場しました! その名もレクサス「LC」(1300万円〜1450万円)。

車名のLCは「LUXURY COUPE」の頭文字ですが、「LEXUS CHALLENGE」の意味も込められているのだとか。カッコ良さと走りにこだわった“レクサスのチャレンジ”が随所に感じられる、2ドアのラグジュアリークーペです。

2016年のジュネーブモーターショーで初公開されたLCですが、2017年3月に発売がスタートしたとたん、オーダーが集中。すでに月販目標台数(50台)を大幅に上回る、約1800台ものオーダーを受けたとのこと。私もドライブするのを楽しみにしていた1台です。

ラインナップは、5リッターV8ガソリンエンジン(477馬力)に、レクサス初のダイレクト式10速ATを組み合わせた「LC500」と、トヨタ自慢のハイブリッドユニットをよりパワフルにした、3.5リッターV6“マルチステージハイブリッド”ユニット(エンジン:299馬力/モーター:180馬力)を積む「LC500h」の2タイプ。中でもハイブリッドのLC500hは、静かでスムーズ、そして力強い走りと、低燃費を両立しています。

グレードはLC500、LC500hともに、標準仕様、ガラスパノラマルーフを装備した「Lパッケージ」、そして、21インチのタイヤ&ホイールなどを標準装備した「Sパッケージ」の3グレードを展開します。

ボディには、アルミ素材を多用するほか、(Lパッケージ以外の)ルーフや、ドアの内側にCFRP(炭素繊維強化プラスティック)を採用しているため、高剛性なのに軽量。新開発のFR車用プラットフォーム“GA-L(グローバル・アーキテクチャー・フォー・ラグジュアリー・ビークル)”を採用しているのもトピックです。

エクステリアデザインでは、レクサスの象徴ともいうべき“スピンドルグリル”がより強調され、フロントだけではなくリアにもそのエッセンスが採り入れられています。インテリアの仕上げもクラフトマンシップにこだわり、随所に匠のワザが生きています。

もちろん、スポーティなクルマといっても、安全装備は抜かりなし。自動ブレーキなどを網羅した“レクサス・セーフティ・システム+”が搭載されるほか、歩行者保護を目的に、万一の際にエンジンフードをポップアップさせる“4点式ポップアップフード”をレクサス車で初めて採用しています。

そんなレクサス LCは、愛知県豊田市にあるトヨタ元町工場で生産されています。同工場は、1959年に竣工した、トヨタにとっては初の乗用車専門工場で、建設当時から、量産を前提とした設備や機械が導入された工場。TBS系のテレビドラマ『リーダーズ』のロケ地にもなった場所で、劇中では、どう見てもトヨタ自動車にしか見えない「アイチ自動車」の本拠地として登場しました。

元町工場で生産されるのは、ハイブリッドカーの「プリウス」や燃料電池車の「ミライ」など(以前はレクサス「LF A」も作っていました)、トヨタ&レクサスの中でも最先端の車種ばかり。そんなトヨタの中枢ともいえる工場内に、LCの専用ラインが設けられています。ここには8名の匠が在籍していて、皆さんが感応評価なども行っています。まさに“技術”と“匠”のワザを駆使したチャレンジの場なのです。

LCの専用ラインは白で統一。クルマと同じく、工場もきれいな状態に保つため、床まで白くし、より作業しやすい環境にしています。また、天井からのエアコンダクトを廃して採光しているため、工場内がとても明るいのが印象的。ほかにも、エアコンの作動音を静かにすることで、スタッフどうしが“声かけ”を行いやすいように注力しているとのことでした。

ひとりのスタッフが1工程20分間を担当しますが、それぞれの方が担う作業は複雑です。そして、作業が終了するごとに、皆さん、毎回タブレット端末に入力し、工程の進捗状況を確認。作業のし忘れを防ぐのはもちろん、作業時間や作業状況を把握することも可能になっています。

気になる工程ですが、例えば“ルーフ装着”の工程では、巧みな手業でガラスとカーボンが接着されていきます。続いて“トリム”の工程では、ワイヤーハーネスやバッテリーなどが取り付けられます。そして次の工程では、シャーシにエンジンや駆動系のパーツが組み付けられ、その後、最終組み立てを行って艤装検査。スイッチやボディカラーなどの検査も行います。そしてラインアウトすると、そのまま元町工場の構内で走行テストが行われるのです。ちなみに1日当たりの生産台数は、48台とのこと。

LCの生産ラインで働く皆さんは「我々が行っている仕事は、作業ではなく、作り上げること」だとおっしゃいます。皆さんで声を掛け合い、まわりの方々とコミュニケーションを図りながら作業を進められる様子は、とても印象的でした。

そんな工場内で私が気になったは、シャーシの取り付けゾーン。なぜか『機動戦士ガンダム』のテーマソング「翔べ!ガンダム」が流れているのです! 昭和世代には懐かしい“あの曲”です。聞くところによると、クルマが上昇したり、大きな作業変化をしたりする時に流れるのだとか。それにしても「なぜ、ガンダムなの?」と思いうかがうと、「皆の意見を聞いたところ、ガンダムになりました(笑)」とのこと。

そういえば、トヨタは以前、主人公アムロ・レイのライバル、シャア・アズナブルが搭乗する(ことを想定した)「シャア専用オーリス」を販売していましたが、“ガンダム好き”の方が多いのでしょうか? いずれにせよレクサス LCを生み出す皆さんは、“ガンダム”で士気を高めていることは間違いないようです。

(文/吉田由美 写真/吉田由美、トヨタ自動車)

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