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ムンクとノーベル平和賞の街、ノルウェーの首都オスロでしたい8つのこと

GOTRIP! / 2018年10月16日 6時30分

ノルウェーの首都オスロ。

南側がオスロフィヨルドに接し、三方を山に囲まれたこの街には、一国の首都にしてはずいぶんと落ち着いた穏やかな空気が流れています。

見どころがコンパクトにまとまっており、治安が良いので街歩きがしやすいのも魅力。北欧らしいハイレベルな文化の薫りが感じられる、オスロでしたい8つのことをご紹介しましょう。

・ノルウェー国教の総本山を訪ねる

オスロ中央駅からほど近いところに建つオスロ大聖堂は、ノルウェー国教ルーテル派の総本山。1697年に創建された後、大規模な修復工事を経て、19世紀なかばに現在のような姿となりました。

一本の力強い尖塔をもつ外観が印象的で、内部では6000本ものパイプをもつオルガンが有名。祭壇やオルガンの周囲の装飾は、創建当時の姿をとどめています。

にぎやかなオスロのメインストリート沿いに位置していながら、一歩中に入ると別世界のような静寂に包まれます。

・ノーベル平和賞の授与式の場を見学

オスロのランドマーク的存在が、オスロ湾に面してそびえるオスロ市庁舎。現在の建物は、オスロ市の創立900年を記念して建てられたもので、1931年に着工され、第二次世界大戦下での中断を経て、1950年に完成しました。

ヨーロッパの市庁舎といえば、バロック様式やルネッサンス様式など、クラシカルな外観をもつものが多いですが、オスロ市庁舎は新しいだけにずいぶんと近代的な印象。

1階のホールには、ヨーロッパ最大ともいわれる巨大な油絵があり、ドイツ軍占領下での苦しみなどが描かれています。

さらに2階では、ムンクの絵画「人生」も展示。この部屋はいつでも公開されているわけではないので、もし見られたらラッキーです。

ノーベル賞の授与式といえば、スウェーデンのストックホルムというイメージが強いかもしれませんが、ノーベル賞の創設者アルフレッド・ノーベルは、スウェーデンとノルウェーの和解と平和を願って、平和賞の授与はノルウェーで行うことに決定。

ノーベル平和賞の授与式は、毎年ここオスロ市庁舎で行われています。

・ノーベル平和賞について学ぶ

ノーベル平和賞の街オスロには、その名も「ノーベル平和センター」があります。

1872年から1989年まで旧オスロ西駅として使われていた建物を利用して、ノルウェー独立100周年の2005年にオープンしたミュージアムで、ノーベル平和賞の歴史や、これまでの受賞者とその功績などを紹介。

最新のデジタル技術を採り入れたしかけを交えつつ、戦争や人権など、平和に関する諸問題を学べるようになっています。

ノーベル平和賞の街を訪れた機会に、普段あまり考えない問題について、立ち止まって考えてみるのもいいかもしれません。

・ムンクの「叫び」と対面

ノルウェーを代表する世界的画家、エドヴァルド・ムンク。

「ヨーロッパ表現主義」と呼ばれる独特の作風を確立したムンクの代表作が、よく知られた「叫び」。

人物の表情とそのタイトルから、よく絵のなかの男性が叫んでいると誤解されがちですが、実は、得体のしれない叫びから逃れようと耳をふさぐ人物を描いたもので、ムンク自身の体験をモチーフにしています。

ムンクの「叫び」が常設展示されているのが、オスロ中心部にある国立美術館。ムンク作品を集めた2階の19番の展示室にあり、ひときわ多くの人だかりができているのですぐにわかるでしょう。

実際に目にする「叫び」は圧倒的な迫力で、ずっと眺めていると絵画の世界に吸い込まれてしまいそうな気さえしてきます。

ムンクファンには、オスロの街はずれにあるムンク美術館も必見。2万点以上のムンク作品を所蔵するムンクづくしの美術館で、館内のカフェでは「叫び」ケーキも食べられます。

・アーケシュフース城からフィヨルドの眺望を楽しむ

オスロ湾沿いの高台にそびえるアーケシュフース城は、1299年にホーコン5世マグヌソン王によって建てられた城塞。1527年の火事で大部分が消失し、長いあいだ見捨てられていた城を、デンマーク王クリスチャン4世が再建し、改築も加えて現在のような姿にしました。

14~18世紀にかけて、この城は9回も敵軍に包囲されましたが、一度も陥落することなく要塞としての役目を守りきったのです。

城の周囲の土手からは、オスロフィヨルドが見渡せ、開放感ある港町の雰囲気が味わえます。夏の旅行なら、オスロ湾を見下ろすカフェ・レストランで、食事やお茶を楽しむのもいいでしょう。

・ノルウェーの伝統的な暮らしぶりにふれる

オスロの西側に突き出ている半島に位置するビィグドイ地区は、さまざまな博物館が集まるミュージアム地区。なかでも必ず訪れたいのが、ノルウェーの風俗にふれられる「ノルウェー民族博物館」です。

広大な敷地にはノルウェー各地から170以上の建物が集められており、古い農家の倉庫や中世の雑貨店、近現代のアパートやガソリンスタンドなど、さまざまな時代の街並みが再現され、景色を見ながら歩くだけでも楽しめます。

特に見ごたえがあるのが、1200年当時の姿をとどめる木造教会。ノルウェーの工芸品や民族衣装を紹介する展示もあり、人々の暮らしのなかで育まれてきたノルウェーの文化や伝統がよくわかります。

・ヴァイキング文化を知る

北欧といえば、ヴァイキングを思い浮かべる人も多いことでしょう。ノルウェー民族博物館と同じビィグドイ地区には、「ヴァイキング船博物館」もあります。

その名の通り、フィヨルド沿岸沿いで発掘された中世前期のヴァイキングの船3隻を展示する博物館で、1000年前の船とは思えないほどの素晴らしい造形美は必見。

ヴィキングの船は権力のシンボルとしての意味合いもあり、権力者が亡くなると、航海に使われていた船は遺体とともに埋葬されました。

なかでも、800年代に使用され、女王の遺体とともに埋葬されたオーセベルグ号の美しさは格別です。

・世界最高峰のコーヒーを味わう

オスロは、知る人ぞ知るコーヒーの街。

ノルウェーは世界最高峰のバリスタ競技会「ワールド・バリスタ・チャンピオンシップ」の王者を二度も出しているコーヒー大国で、ニューヨーク・タイムズ紙をして「世界最高のオスロのコーヒーは、飛行機に乗ってでも飲みに行く価値がある」と言わしめたほどです。

オスロを代表するカフェのひとつが、東京にも進出を果たした「フグレン」。訓練を受けたバリスタが、一杯ずつ丁寧に淹れるフレッシュなコーヒーが楽しめます。

ノルウェーでは、日に何度も温かいコーヒーを飲む習慣があるため、あっさりとしたライトな口当たりのコーヒーが好まれるのが特徴。ヴィンテージ感漂うインテリアとともに、日本とは違うノルウェーならではのコーヒー文化を楽しんでください。

・オスロ観光にはオスロパス

オスロでは、主要な観光スポットが入場無料または割引になるうえ、市内の公共交通機関が乗り放題になる観光パス「オスロパス」が発売されています。

物価の高いノルウェーだけに、ミュージアムなどの入場料が積み重なればかなりの出費に。オスロ市内で複数のミュージアムを周る予定のある方は、ぜひオスロパスを手に入れて、お得にオスロ観光を楽しみましょう。

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/旅に行きたくなるメディア

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