【日本の絶景】長野県北部の千曲市、「一目十万本」とも言われる日本一美しい杏の里を見に行こう!

GOTRIP! / 2019年3月3日 9時30分

その冷涼な気候から、隣接する地域よりも春の訪れが遅れる長野県。そんな長野県にも春の訪れを告げてくれる使者のひとつが、県内各地で栽培されている杏の花です。

長野県北部にある千曲市は、県内でも特に杏の栽培が盛んな地域。市内の倉科地区では、3月後半から4月にかけて、なだらかな丘陵地に杏の花が咲き誇ります。一目で多くの杏を見渡せることから「一目十万本」とも呼ばれているその光景は、「日本一美しい杏の里」として訪れる人々を魅了するのです。

開花期間中には「あんずまつり」も開催され、毎年約10万人があんずの花を楽しみに訪れます。期間中は最寄り駅となる屋代駅からシャトルバスも運行。上平展望台やスケッチパーク、観光案内所など、里内の主要各地を巡ります。

なだらかな丘の上に位置する上平展望台。建物の屋上部分を利用した展望台は、眼下に広がる杏畑のほか戸隠連邦や北アルプスが一望できる絶景スポットです。杏が一面に咲く様子は、まるでピンクの絨毯のよう。

建物の中では、この里ならではの杏を使用したお菓子のほか、お土産、軽食が販売されています。杏を使用したソフトクリームは、ほんのりと酸味のきいた爽やかな味わい。

展望台からさらに丘を上がると、他の杏よりもはるかに大きな1本の木が現れます。実はこの巨木も杏子の木で、樹齢250年ともいわれる在来種なのだそう。250年前といえば日本は江戸時代。この立派なあんずの木は江戸時代からこの地に立ち、里の様子を見守ってきたのです。

里の中では杏畑のなかを散策しながら、杏の花を間近で観察することもできます。あたり一面にほのかな甘い香りが立ち込め、あたたかな日差しも手伝って春の気分を盛り上げてくれますよ。

上平展望台からも見える巨大なケヤキの木。この周辺は2006年に公開された寺尾 聰、深津絵里主演の映画「博士の愛した数式」のロケ地にもなりました。

里をたくさん歩いて疲れてしまったら、あんずの里スケッチパークで一休みするのもおすすめ。ここでは旧家を修復した休憩所が設けられ、庭では昔ながらの杏の里の様子が再現されています。

この地には天皇皇后両陛下も2013年の春に訪れました。当時はお二方の訪問前に杏がほとんど散ってしまいましたが、地元の人々がお二人のために蕾の付いた杏の枝を冷蔵庫で保存。両陛下が訪問するタイミングで花を咲かせ、お二人はたいそうお喜びになったのだそう。

庭ではシートを敷いて、杏の花を愛でながらのお花見も楽しめます。背後にそびえるひときわ大きな杏の木は、貴重な古木。その力強さが、木々の積み重ねてきた歳月の重みを物語っているかのようです。

「日本一美しい」と称されるあんずの里。いつまでも変わらずにいてほしいと思わせる美しい日本の風景は、いまも地元の人々の手によって守られています。

今年のあんず祭りは3月30日~4月14日に開催。落花が進めば期間中でも終了となる可能性があるので、お出かけの際は開催情報にご注意ください。

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