【暮らすように旅するアメリカ】マンハッタンの摩天楼とアートの街ブルックリンを結ぶ「ブルックリン・ブリッジ(Brooklyn Bridge)」を散歩する
GOTRIP! / 2017年11月26日 11時30分
人種の坩堝(るつぼ)と言われるほど、多種多様な民族が混在して暮らしている大都市アメリカ・ニューヨーク。
ニューヨークは、いまや、世界の経済、金融、文化、交通、メディア、娯楽、観光などの中心的な都市といっても過言ではないでしょう。
現在のニューヨーク市は、中心地となる島「マンハッタン」と川で隔てられた周辺の「スタテンアイランド」「ブルックリン」「クイーンズ」「ブロンクス」の合計5つの区域で成り立っています。
ニューヨークの中心にあるマンハッタン島には国際連合の本部ほか数々の国際機関が集積し、世界経済に大きな影響力を持つ中心街となっています。
マンハッタン島の対岸に位置するブルックリン地区は高層の建物が少なく、現在では新鋭デザイナーやアーティストが相次いで拠点を構え、流行の発祥地と呼ばれるアート色溢れた地域となっています。
そんな世界の中心であるマンハッタンとブルックリンの間には3本の橋が渡っており、その中でも最も南に位置し、最も美しいと言われているのが、数々の有名な映画にも登場している「ブルックリン・ブリッジ」です。
全長1834メートルもあるこの橋は、アメリカで最も古い吊り橋の一つであり、19世紀に世界で初めて鋼鉄製のワイヤーを使用した橋として建造されました。
現在では、約12万台の車、4000人の歩行者、2600人のサイクリストが日々通行している、ニューヨークで生活する人にとって、欠かせない大動脈の1つです。
またこの橋は「アメリカ合衆国国定歴史建造物」にもなってり、マンハッタンの絶景を見られるスポットとして、ニューヨークを訪れた観光客にも人気の観光スポットとなっています。
そんなブルックリンブリッジの建造には様々な歴史があります。
この橋は、1867年4月、アメリカンドリームを夢見てアメリカにやってきたドイツ系移民のジョン・A・ローブリングによって設計が開始されました。
しかしながら、橋の着工開始をまたず、ジョンはこの世を去ります。
そのため、ジョンの息子のワシントンが意思を引き継ぎ建設を続けたのですが、工事中の事故により体に障害を受けてしまいます。
そこで今度は、ワシントンを介護していたの妻・エミリーが、独学で技術を学び、現場とワシントンの意思疎通をはかり、約10年もの間、土木技術者として現場で指揮を果たし、橋を完成に導いたのです。
この橋の完成までには14年の歳月がかかり、その建設途中には27人もの作業員が事故によってなくなってしまいます。また、事業資金の枯渇、工事の一時中断など、様々な困難に立ち向かわなければならない場面が多々あったそうです。
橋の完成後、下半身を麻痺してしまい声を出すこともままならず難聴にまで悩まされたワシントンはブルックリンハイツの家から出ることができず、妻エミリーに先立たれてから89歳で亡くなるまでの間、自宅の窓から望遠鏡で橋の建設を見守り続けたと言います。
そんなローブリング親子による偉業の証ブルックリン・ブリッジは、ニューヨークだけではなくアメリカを象徴する土木構造物として世界中の誰もが知る存在となりました。
ニューヨークを舞台にしたアメリカのロマンティックコメディ映画「ニューヨークの恋人」では、ちょうどこの橋の横が「時空の切れ目」という役目を果たしています。
またり世界的に大ヒットした映画「サタデーナイトフィーバー」では、主演のジョン・トラボルタのダンスパートナーが引越しをする際に、ブルックリンからマンハッタンへ渡るシーンで、この橋をみることができます。
マンハッタン側からブルックリン・ブリッジを渡り切った先にある「ブルックリン・ブリッジ・パーク」からはブルックリン・ブリッジとマンハッタンが一望できる上に、2011年に建設されたばかりのガラス箱に入ったヴィンテージのメリーゴーランド(ブルックリン・ジェーンズ・カルーセル)を楽しむこともできます。
ニューヨークを訪れた際には「ブルックリン・ブリッジ」でイースト・リバーの風に吹かれながら、ニューヨークの摩天楼を展望してみてはいかがでしょうか。
そこにはニューヨークの歴史をみつづけた橋と、その橋を行き交うニューヨークに暮らす人々の、いつもの日常があり、そしてそのいつもの日常の中を旅するという旅の醍醐味があるに違いありません。
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
名前 Brooklyn Bridge(ブルックリン・ブリッジ)
住所 Brooklyn Bridge, New York, NY 10038, アメリカ合衆国
名前 Jane’s Carousel(ジェーンズ・カルーセル)
住所 Brooklyn Bridge Park, Brooklyn, NY, アメリカ合衆国
電話 +1 718-222-2502
営業時間 11:00am〜19:00pm
チケット 2ドル※3歳以下のお子様(または106cm未満の子供)は、大人の保護者と同伴される場合、無料でご利用いただけます。)
ホームページ http://janescarousel.com
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
2024年のプライド月間を祝うイベントが全米各地で開催
PR TIMES / 2024年4月25日 12時45分
-
【ルック】ディオールがマリア・グラツィア・キウリによる2024年フォールコレクションを発表
FASHION HEADLINE / 2024年4月22日 11時0分
-
「トランプ空港」誕生か!? 「政治家名がついた空港」実は海外だと一般的 人名が変わった空港も!?
乗りものニュース / 2024年4月5日 16時12分
-
【肉そばニューヨーク】新感覚そば屋!肉そばニューヨークがグランドメニューを大幅リニューアル!
PR TIMES / 2024年4月2日 12時10分
-
映画『オッペンハイマー』留学、出会い、第二次大戦から冷戦へ…オッペンハイマーの人生を辿る
cinemacafe.net / 2024年3月30日 11時15分
ランキング
-
1平均月23万円だが…〈初給与〉に心躍る大卒新入社員〈給与明細〉を見て愕然「天引き額が多すぎる!」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月25日 7時15分
-
2「いつまでも結婚できない40代男性」の勘違い…高年収でも女性から選ばれない“深刻な原因”
日刊SPA! / 2024年4月25日 11時11分
-
3初期から老眼鏡をかけっぱなしにすると「老眼」が早く進む【一生見える目をつくる】
日刊ゲンダイ ヘルスケア / 2024年4月25日 9時26分
-
4「健康食品は健康に悪い」という不都合な事実…紅麹サプリ問題で明確になった健康食品の恐ろしいリスク
プレジデントオンライン / 2024年4月25日 9時15分
-
5ビジネスシーンでの「方言」どう思う? 「標準語にすべき」「方言でも問題ない」意見真っ二つ! マナーコンサルタントの見解は
オトナンサー / 2024年4月25日 7時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください