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絶景も楽しめる!トロギールのシンボル、聖ロヴロ大聖堂はクロアチア屈指の教会

GOTRIP! / 2017年6月22日 16時30分

クロアチア、スプリット近郊にある世界遺産の要塞都市・トロギール。

さまざまな歴史的建造物がひしめき合うこの街で最も重要な建造物が、イヴァン・パヴァオ・ドゥルギ広場に面して建つ聖ロヴロ大聖堂です。

その歴史的・芸術的価値から、トロギールのみならず、クロアチア全土においても屈指の教会として知られています。

13世紀に建設が始まった聖ロヴロ大聖堂がようやく完成を見たのは、17世紀になってからのこと。そのため、ロマネスク、ゴシック、ルネッサンスなど、各時代を彩ったさまざまな建築様式が混在しています。

アダムとイヴの像が両端に彫られたロマネスク様式の門は、13世紀のクロアチア中世美術の傑作。

当時の最も優れた彫刻家、マスター・ラドヴァンによって制作されたもので、聖書の場面などが表現された精緻な彫刻の数々は圧巻です。

門のすぐ上に施された彫刻はイエス生誕の場面、さらに上の彫刻はイエスの生涯を表しています。

左右に配置されたライオンは、かつてトロギールを支配していたヴェネツィア共和国のシンボル。

美しい門を堪能した後は、大聖堂の内部へと足を踏み入れます。

建物そのものは質実剛健な印象ですが、細部の装飾は実にエレガント。シンプルな壁と華やかな装飾部分との対比がユニークなつくりになっています。

とりわけ、彫刻の美しさは目を見張るほどで、一つひとつが意思を持って今にも動き出しそうです。

主祭壇手前のゴシック様式の聖歌隊席は、15世紀の傑作。

一見すると全体がこげ茶色に見えますが、よく見ると、ところどころに金箔の跡が残っています。繊細な彫刻で彩られた聖歌隊席は今でもじゅうぶん見事ですが、黄金色に輝いていた当時は、どれだけ華やかであったことでしょう。

身廊の中ほどに配置された石の説教壇は、13世紀に制作されたもの。動物の顔がのぞく躍動的な彫刻が目を引きます。

初期ルネッサンス様式の傑作との呼び声高い、聖イヴァン礼拝堂。

聖ロヴロ大聖堂の中でもひときわ優美な空間で、天井と壁一面が、天使や使徒の彫刻で覆われています。天井には逆さになった聖人の像が彫られており、こうした逆さの聖人像はとても珍しいのだとか。

高さ47メートルの鐘楼は、1階がゴシック様式、2階がヴェネツィアン・ゴシック様式、3階が後期ルネッサンス様式と、それぞれ異なる建築様式で建てられており、一見しただけでも、窓の模様などのデザインが異なるのがわかります。

ヴェネツィア共和国の攻撃で破壊され、14世紀から17世紀にかけて少しずつ修復されたため、このような姿になりました。

大聖堂内部を見学したら、アドリア海に囲まれたトロギールの街並みが一望できる鐘楼にのぼってみましょう。

オレンジ屋根の建物が連なる、中世のまま時を止めてしまったかのような風景は、言葉を失うほどに感動的。「いつまでも忘れたくない」と、瞼に焼き付けておきたくなる眺めです。

スプリットからバスでおよそ40分のトロギールへは、スプリットからの日帰り旅行も可能。

クロアチアを代表する芸術作品と、鐘楼からの絶景が堪能できる聖ロヴロ大聖堂に、あなたも会いに行きませんか。

Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア

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