【世界の建築】壮麗さに圧倒されるデンマークのコペンハーゲン市庁舎
GOTRIP! / 2018年4月20日 6時30分
洗練された近代的な建築物とレンガ造りの重厚な町並みが見事に融合した、デンマークの首都・コペンハーゲン。
「おとぎの国」の首都にふさわしい、美しい景観を誇る町を代表する建造物のひとつがコペンハーゲン市庁舎です。コペンハーゲン中央駅からも近く、H.C.アンデルセン通りを挟んでチボリ公園の向かいに位置する市庁舎は、まさにコペンハーゲンの中心。
現在見られる建物は、1905年に完成した6代目で、中世デンマーク様式と北イタリアのルネッサンス様式を取り入れた堂々たるたたずまいは、「コペンハーゲンの顔」とでもいうべき風格を備えています。
・現役の議場をガイドツアーで見学
市庁舎のホールは展覧会などのイベントにも使われるため、入口が開いていれば自由に入って内部を見学することができますが、ガイドツアーでしか見学できない部屋もあります。
その一つが、今も実際に審議の場として使われている議場。現在市議会には55人ほどのメンバーがおり、7人の市長のうちの1人がリーダーを務めるといいます。
クラシカルな雰囲気たっぷりの重厚な議場は壮観。ガイドツアーに参加すれば、議長席に座って写真を撮ってもらうこともできますよ。
空きがあれば市民にも貸し出されるバンケット・ホールや、市長のミーティングルームも見学可能。
市長のミーティングルームにはこれまでの市長のポートレートが飾られていますが、なかには日本なら考えられないTシャツ姿の市長のポートレートも。こんなところにも、コペンハーゲンの自由な気風が感じられます。
・細部の装飾が美しいフォトジェニックな館内
現在のコペンハーゲン市庁舎の建物は1905年完成とそれほど古いものではありませんが、細部まで技巧を凝らした美しい装飾が随所に見られ、実際にこの建物が経てきた歳月以上の貫録と重厚感があります。
館内を見学する際は、天井や壁画、柱や壁面に設けられたアーチや彫刻、ステンドグラスなど、細部の装飾にもご注目を。
・塔からの風景
コペンハーゲン市庁舎の塔は、コペンハーゲンで2番目に高い105.6メートルの高さをもつことで有名です。ちなみに、コペンハーゲンで最も高い塔は、高さ106メートルのクリスチャンスボー城の塔です。その差はわずか40センチ。
実は、コペンハーゲンには「市庁舎の塔より高い建物を建ててはならない」という条例があり、近代的な建物はあっても高層ビルはなく、歴史的な町並みが守られているのです。
市庁舎の塔へはガイドツアーでのぼることができ、館内のガイドツアーと塔のガイドツアーのチケットは別々。館内のガイドツアー終了後に塔のガイドツアーが始まるので、両方に参加したい場合は、はじめに両方のツアーのチケットを購入しておくとスムーズです。
絶景スポットとして名高い市庁舎の塔の上からは、ところどころに端正な塔が顔をのぞかせるコペンハーゲンの美しい町並みが楽しめます。
コペンハーゲンにはほかにも美しい景色を楽しめる塔がいくつかありますが、ここからはすぐそばにあるチボリ公園が見渡せるのがポイントです。
・イェンス・オルセンの天文時計
もうひとつ、コペンハーゲン市庁舎で有名なものといえば、100年で1000分の1秒しか誤差が発生しないというイェンス・オルセンの天文時計。
天文学愛好家で時計職人のイェンス・オルセンによって、50年以上かけて設計されたもので、いくつかの部分はフランス・ストラスブールの大聖堂にある天文時計を参考にしているのだとか。1948年から1955年にかけて組み立てられて以来、ここで時を刻み続けています。
外から見るだけでも迫力満点のコペンハーゲン市庁舎ですが、中にはさらなる魅力がぎっしりと詰まっています。
コペンハーゲンを訪れたら、ぜひ市庁舎のガイドツアーに参加して、楽しいエピソードとともにその美しい空間を堪能してはいかがでしょうか。
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
「キングの塔」こと神奈川県庁、5年ぶりに一般公開 知事室を覗きたい人、集まれ~
Jタウンネット / 2024年4月19日 20時1分
-
デンマーク首都コペンハーゲン、17世紀の歴史的建造物で火災
ロイター / 2024年4月17日 9時48分
-
17世紀に建てられた歴史的な建物で火災…高さ56メートルの塔が焼け落ちる デンマーク
日テレNEWS NNN / 2024年4月17日 1時11分
-
デンマーク・コペンハーゲン 17世紀に建設された歴史的建造物「旧証券取引所」火災 屋根の上の塔にまで炎は広がり、塔が崩れ落ちる
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年4月16日 23時2分
-
非公開の場所が見られる! 東京の建築を見学できるイベント「東京建築祭」開催 無料公開や有料ガイドツアーを予定
ねとらぼ / 2024年4月16日 19時50分
ランキング
-
1迷惑おじさんキャンパーの“ある行動”のせいで家族キャンプが台無し。注意するとまさかの反応
女子SPA! / 2024年4月14日 8時47分
-
2【春から夏に増える肌の悩み】ニキビ、乾燥に大差をつけた1位はこの季節だからこそ対策が必要な回答
よろず~ニュース / 2024年4月22日 12時10分
-
3ゲームプログラミング入門書、横浜の15歳が完成 「ないなら自分で書く」制作経験盛り込んだ380ページ
カナロコ by 神奈川新聞 / 2024年4月22日 11時30分
-
42ストロークエンジン車は、なぜあまり見かけなくなったのか?
バイクのニュース / 2024年4月22日 9時10分
-
5「車検通ってるのに…」 でも「整備不良」になることも? SNSで話題の改造トラブル、なぜ? NGとなる理由とは
くるまのニュース / 2024年4月22日 9時10分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください