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年末大掃除でやるのは遅い?【換気扇】ラクな掃除のやり方とおすすめ洗剤

ハルメク365 / 2024年12月8日 14時50分

年末大掃除でやるのは遅い?【換気扇】ラクな掃除のやり方とおすすめ洗剤

簡単な換気扇掃除の方法は?

換気扇の掃除方法・手順を種類別に解説します。レンジフードや換気扇の油汚れを自分で掃除するには、セスキ炭酸ソーダ(セスキ)や酸素系漂白剤(オキシ)などの洗剤がおすすめ。ファンの取り外し方やつけおきのやり方をわかりやすく紹介します。

レンジフードや換気扇のギトギト汚れの原因とは?

換気扇のギトギト汚れの原因は?

レンジフードや換気扇が汚れる原因は、毎日の料理から発生する「油」と「ホコリ」です。料理中に熱せられた油は小さな粒となって空気中に舞い上がり、換気扇に吸い込まれていきます。そして油が冷えると、その一部は換気扇の表面にくっつきます。

換気扇には空気中のホコリも油と一緒に吸い込まれていきます。油汚れは粘着力があるため、換気扇の表面に付いた油にホコリがくっついてしまいます。こうして、換気扇に油とホコリが混ざり合った“ギトギト汚れ”が付いていくのです。

汚れが溜まると、換気扇の空気を吸い出す力が低下する他、故障の原因にもなります。また、油汚れが換気扇から落ちることで引火して火事になる危険もあります。毎日使うものだけに、定期的な換気扇の掃除を心掛けましょう。

換気扇掃除におすすめの時期は夏から秋!掃除の頻度は?

「年に1度、年末の大掃除で換気扇の掃除をする」という人が多いと思いますが、実は冬はあまりおすすめの時期ではありません。

油汚れは気温・水温が高い方が落ちやすいため、換気扇掃除におすすめの時期は、夏と秋です。逆に冬は油汚れが固まって落ちにくくなるため、換気扇の掃除には適していないのです。

また、換気扇の掃除の頻度は、一般的に「3か月に1回〜半年に1回」がおすすめと言われています。汚れの具合(油を使った料理をよくするご家庭かどうか)などによっても違いますが、季節の変わり目に換気扇の掃除をする習慣を付けましょう。

換気扇の種類は2つ!シロッコファンとプロペラファン

換気扇には2つの種類があります。「シロッコファン」と「プロペラファン」です。シロッコファンは、レンジフードの中に取り付けられている、細長い板のような羽が円筒状に並べられたファンです。一方、プロペラファンは扇風機に似た形の換気扇です。

それぞれの特徴をご紹介しましょう。

シロッコファン(レンジフードタイプ)

シロッコファン

「シロッコファン」は日本語にすると「多翼送風機」です。たくさんの細長い羽を使って空気を吸い込みます。

シロッコファンの特徴は、プロペラファンと比べて音が静かなこと。また、ダクトを使って吸い込んだ空気を外に出すことができるため、設置場所を選ばないこともその特徴です。そのため、最近の住宅、特にマンションなどの集合住宅では、シロッコファンが主流となっています。

プロペラファン

プロペラファン

一方、扇風機に似たプロペラファンは家の壁に直接取り付けて、空気を吸い出すものです。羽の傾き方が扇風機とは逆になっていて、その羽を回すことで汚れた空気を吸い込み、外に出します。

プロペラファンタイプの特徴は、構造がシンプルでパワフルなこと。煙をぐんぐん外に出すことができます。またお手入れも比較的、簡単です。

デメリットはそのパワフルさのために音がうるさいこと。そして外の風が強いときは、風の影響を受けてしまうことです。また壁に直接取り付けるため、設置場所が限られてしまいます。

換気扇掃除の方法1:ファンの取り外し

次にシロッコファン、プロペラファン、それぞれの掃除方法をご紹介します。どちらのタイプの場合も、換気扇の掃除は「ファンを取り外す(分解)→つけおき洗い」が基本手順です。

ファンを取り外す前に、以下の準備をしておきましょう。

  • 汚れが付くのを防ぐために、コンロの上に新聞紙を敷く。
  • 口や鼻からホコリを吸い込まないようにマスクを着用する。
  • 手に油汚れが付かないようにゴム手袋を着ける。
シロッコファンの取り外し方・手順

取り外したシロッコファンの部品

シロッコファンは、レンジフードから整流板・フィルター・ベルマウス・シロッコファンの4つ部品を取り外す必要があります(機種によっては、整流板・シロッコファンのみの場合もあります)

  1. レンジフードから整流板(ファンを覆っている薄い板状の金属)やフィルターを取り外す。

    シロッコファンの取り外し方

  2. シロッコファンの周りに円盤状の部品(ベルマウス)が付いている場合は、ネジを緩めて取り外す。
     
  3. 中心にある大きなネジを緩めてファンを取り外す(※落下を防ぐため、必ず片手でシロッコファンを押さえてからネジを緩める)。

    シロッコファンの構造

※機種ごとのシロッコファンの取り外し方については説明書で確認してください。ネジを回す方向が、一般的なネジとは逆方向になっていることがあります。また、比較的新しい機種ではベルマウスがなく、真ん中の大きなネジを緩めて取り外すタイプもあります。

プロペラファンの取り外し方

プロペラファンは、中心部のキャップを回すとファンが簡単に外れます。

  1. 電源プラグを抜いて作業中に動かないようにする。 
  2. プロペラの周りにカバーや枠があれば取り外す。
  3. 片手で羽根が動かないよう固定してから、もう片方の手で中心にあるキャップを回してプロペラを取り外す。

換気扇掃除の方法2:つけおき洗い

換気扇掃除はつけおき洗いがポイント

換気扇の掃除で油汚れをラクに落とすためには、ファンのつけおき洗いがおすすめです。油汚れを取るポイントは「洗剤の力を最大限に発揮させる」こと。洗剤が汚れと反応するまでに時間がかかるため、つけおきしてから洗う方が、結果的に時間短縮になります。

つけおきの効果を高めるためにも、部品がしっかりと浸かるように、ゴミ袋や大きいバケツなどを使用しましょう。

換気扇の掃除に必要なもの
  • ゴム手袋
  • 洗剤
  • 大きなゴミ袋(40〜45L)1〜2枚
  • 使い古しの歯ブラシやスポンジなど(※シロッコファン専用ブラシなども販売されています)
  • から拭き用の雑巾(ぞうきん)
換気扇のつけおき洗いの方法・手順
  1. シンクの中にゴミ袋を広げ、40~60℃くらいのお湯を入れる。
  2. お湯の量に合わせて洗剤を溶かす。
  3. 換気扇(レンジフード)から取り外したファンなどの部品を入れる(※穴が開かないように、ゴミ袋を二重にする)。
  4. そのまま10~20分つけおきする。
  5. 油汚れが浮き上がって緩んだ状態になったら、ゴミ袋の中で使い古しの歯ブラシなどを使って、汚れを落とす。
  6. 水でよくすすいで洗剤を落とし、雑巾で拭いてから乾かす。

換気扇の掃除に使う洗剤は、食器用洗剤でもOKですが、レンジ用洗剤・油汚れ用洗剤を使うとより簡単に汚れを落とせます。その他、環境にやさしい重曹や、油汚れに強いセスキ炭酸ソーダ(セスキ)や酸素系漂白剤(オキシ)を使う人も増えています。

ただし、油汚れを防ぐ特殊なコーティングが施された換気扇は、中性洗剤で汚れが落ちるようになっています。その場合、セスキやオキシなど強い洗剤を使うと、逆にコーディングを傷つける可能性があります。取扱説明書などで使用可能な洗剤をチェックしておきましょう

換気扇掃除におすすめの洗剤1:セスキ炭酸ソーダの使い方

セスキ炭酸ソーダの使い方

換気扇の掃除におすすめの洗剤が「セスキ炭酸ソーダ(セスキ)」です。一般的な洗剤に使われている界面活性剤を使っていないため、自然環境や体にやさしい洗剤として注目されており、油汚れに強いことも特徴です。

油汚れにセスキがおすすめの理由は?

セスキ炭酸ソーダは、重曹と炭酸ナトリウムからできていて、入浴剤の成分としても使用されている白色・無臭の粉末です。ホームセンターやドラッグストアの他、最近は100円ショップなどでも購入できます。

セスキは重曹よりもアルカリ性が強く、油汚れを落としやすい・水に溶けやすいという特徴があるため、換気扇のつけおき洗いにおすすめです。

セスキを使った換気扇の掃除方法・注意事項

つけおき洗いの手順2で、ゴミ袋に入れたお湯500mLに対して小さじ1杯程度のセスキを溶かして使用します。セスキは手肌への刺激が強いので、必ずゴム手袋を着用しましょう。

カバーやレンジフードの周りに付いた油汚れを掃除するときは、セスキを溶かしたお湯をスプレーボトルに入れて吹きかけると便利です。整流板は、キッチンペーパーにセスキ水をスプレーした後、つけおきと同じようにしばらく置いてから洗うと、汚れが落ちやすくなります。

換気扇掃除におすすめの洗剤2:酸素系漂白剤(オキシ)の使い方

オキシクリーンの使い方

今話題の「オキシ」こと「酸素系漂白剤」も換気扇の掃除におすすめ。油汚れを落とす力はセスキよりも強いため、汚れがひどい場合はオキシが効果的です(オキシは、商品名に由来したもので、オキシクリーン、オキシウォッシュなどの商品が有名です)。

油汚れにオキシがおすすめの理由は?

酸素系漂白剤の主成分は過炭酸ナトリウム。炭酸ソーダと過酸化水素水から作られたもので、セスキと同じアルカリ性の力に加えて、酸素の力で汚れを落とします。

アルカリ性もセスキより強いので、油汚れを落とす力もより強力です。

オキシを使った換気扇の掃除方法・注意事項

基本的な手順はセスキの場合と同じです。

ただし、オキシが使えない換気扇もあります。アルミ素材のもの・塗装が剥げているものは、変色や塗装が剥げる可能性があるため、オキシは使えません。その場合は、重曹やセスキを使用しましょう。

汚れがひどい場合はハウスクリーニング会社に依頼も

換気扇掃除はクリーニング業者へも依頼可能

換気扇の掃除は、高いところに上って重い部品を取り外したり、油汚れをこすって落としたり、掃除後に再びファンを取り付けたりと、重労働なことも事実。

忙しくて時間が取れない場合や汚れがひどい場合には、ハウスクリーニング業者への依頼も検討しましょう。その場合は、11月下旬から12月は大掃除シーズンで業者への依頼が殺到するため、10月~11月上旬に依頼するのがベスト。

キッチンやお風呂など、水回りの掃除とセットプランで割安なクリーニングサービスを設定している場合もあるので、自分で掃除するのが難しいと感じた方は、一度調べてみましょう。

換気扇の掃除後はフィルターやカバーで汚れを防ぐ!

せっかくギトギト汚れを落としてキレイになっても、換気扇には毎日、お料理するたびに油汚れが付いてしまいます。面倒な換気扇掃除をラクにするためには、定期的にお掃除することはもちろん、ファンに付着する汚れを防ぐことが大切です。

換気扇の汚れを防ぐ、一番簡単な方法はレンジフードに不織布などでできたフィルターやカバーを取り付けること。換気扇の種類に応じて、さまざまなフィルターやカバーが販売されているので、サイズなどをチェックしてから購入しましょう。

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