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『伊藤家の晩酌』~第二十夜1本目/海のミネラル感あふれる「OCEAN99 銀海 -Departure- 無濾過生原酒」~

Hanako.tokyo / 2021年1月11日 17時50分

『伊藤家の晩酌』~第二十夜1本目/海のミネラル感あふれる「OCEAN99 銀海 -Departure- 無濾過生原酒」~

弱冠23歳で唎酒師の資格を持つ、日本酒大好き娘・伊藤ひいなと、酒を愛する呑んべえにして数多くの雑誌、広告で活躍するカメラマンの父・伊藤徹也による、“伊藤家の晩酌”に潜入! 酒好きながら日本酒経験はゼロに等しいというお父さんへ、日本酒愛にあふれる娘が選ぶおすすめ日本酒とは? 第二十夜の1本目は、新年のおめでたい食卓にぴったりな日本酒。
(photo:Tetsuya Ito illustration:Miki Ito edit&text:Kayo Yabushita)

第二十夜1本目は、冬限定の絞りたての新酒「OCEAN99 銀海 -Departure- 無濾過生原酒」から。

千葉県山武市にある寒菊銘醸。蔵からほど近い九十九里浜海岸からその名をとった「OCEAN99」シリーズは季節限定品。

「OCEAN99 銀海 -Departure- 無濾過生原酒」720ml 1480円(税込・ひいな購入時価格)/合資会社寒菊銘醸



娘・ひいな(以下、ひいな)「新年あけましておめでとうございます!」


父・徹也(以下、テツヤ)「あけましておめでとうございます!」


ひいな&テツヤ「今年もよろしくお願いいたします!」



ひいな「新年なので! 新酒特集です!」


テツヤ「おぉ〜、新酒の季節か!」


ひいな「どういうお酒にしようか迷ったんだけど、今回は一軒の酒屋さんに絞って、そこで新酒を3本みつくろってもらったの」


テツヤ「どうして、その酒屋なの?」


ひいな「一番近かったから」


テツヤ「(笑)。地元の酒屋と仲良くなりたいもんな」


ひいな「うん。その酒屋さんは、仕入れが限定酒だったり、ひやおろしが出るタイミングも早くて、いいよね」


テツヤ「そうそう。あそこはいい酒屋だよな」


ひいな「その酒屋さんに、新酒を3本選ぶとしたら、どれがいいですか?って相談して、教えてもらったの」


テツヤ「なるほど。種類も豊富だし、ポップの説明書きもいいよな」


ひいな「ね。お酒の特徴とか書いてくれてね。このお酒は説明なしで、とりあえず、飲んでみようかな」



テツヤ「『OCEAN99』って名前なんだ。あれ、なんかそんなタイトルの映画あったよな」


ひいな「『オーシャンズ11』ね」


テツヤ「11か」


ひいな「ゾロ目は合ってたね。しかも、このお酒、家で飲むの5本目だしね」


テツヤ「2020年だけでそんなに飲んでたの? 俺、毎回、同じこと言ってるかもしれないな(笑)」


ひいな「安心して。初出しでした」
(スポーン!)


テツヤ「いい音! わぁ、すごいいい香り。こんなに匂い立つなんて!」


ひいな「香りもいいよね」


テツヤ「無濾過生原酒かぁ。新酒らしいよね。ちょっとガス感もある?」


ひいな「飲めばわかるかな」


テツヤ「おいおい、ワインのようになみなみと入れちゃって。酔っ払うぞ」


ひいな「まぁまぁ」

さぁさぁ、どうぞ、どうぞ。今年もよろしくね

乾杯〜!

みなさま、あけましておめでとうございます!



テツヤ&ひいな「乾杯! あけましておめでとうございます!」


テツヤ「2021年の1杯目、いただきます! あぁ、これはいいよ。新酒にはぴったりだね。年明けにふさわしい」


ひいな「ね。寒い中で飲むお酒としてぴったりでしょ?」


テツヤ「うん。さわやかだね」


ひいな「微発泡な感じもいいよね。フレッシュさをさらに印象付ける感じ」


テツヤ「これどこのお酒なの?」


ひいな「千葉の寒菊銘醸さん」


テツヤ「へぇ。九十九里のほうにあるから99なのか」


ひいな「ちなみに、寒菊の『OCEAN 99』シリーズの1発目が『銀海』なんだけど、第2弾、第3弾とどんどん出てくるの。このお酒は、寒菊銘醸さんのいわゆるチャレンジ商品っていうくくりらしくて、それで頻繁ににいろんな味を出してたりするんだって」


テツヤ「すごいねぇ」


ひいな「大量生産はしてないんだと思うんだけど」


テツヤ「少量多品種なんだな」


ひいな「バリエーションが豊富なの」


テツヤ「ひとつのシリーズを追っかけるだけでも、いろいろ飲めて楽しいね」


ひいな「そうそう。1発目のお酒の味を知っておくことで、夏に出たお酒も楽しいし、秋のひやおろしも楽しいと思うな」


テツヤ「新酒って、もっと荒々しいイメージがあったけど、これは繊細じゃない?」



ひいな「うんうん、繊細だよね」


テツヤ「香りのわりに、すっきりしてる」

「OCEAN99 銀海 -Departure- 無濾過生原酒」に合わせるのは、みんな大好きな「たらこといくら」。

イクラとたらこの魚卵セット。



ひいな「これに合わせるおつまみはね……」


テツヤ「あ、そうか! つまみのことすっかり忘れてた。でもこれ、つまみなくても、いけるお酒だよね」


ひいな「うん。単体で十分おいしいよね」


テツヤ「ウェイティングバーでシャンパン飲むみたいな」


ひいな「何を合わせたらいいか、全然思いつかなくて」


テツヤ「おぉ? 初のつまみなし?」


ひいな「いやいや(笑)。思いつかなかったんだけど、どんな料理にも合わせられる懐の広さみたいなのを感じたから、ちょっとお正月にちなんで……」


テツヤ「お? ってことは新年に食べるもんだな?」


ひいな「みんな大好きな魚卵です!」



テツヤ「最高!」


ひいな「前に『白龍』ってお酒にパイナップルを合わせたけど」


テツヤ「あったねぇ」


ひいな「そういう果実感を合わせてもいいかなと思ったんだけど、このお酒の幅を広げるなら真反対でやろうと思って、それであえて魚卵にしてみました」


テツヤ「おいおい、お正月で魚卵といえば、数の子だろう?」


ひいな「あぁ(笑)。塩抜きが面倒くさくて」


テツヤ「俺の数の子好き知ってるくせに!」


ひいな「うん、知ってるんだけど……(笑)」


テツヤ「数の子ってさ、本当にうまいよねぇ。食感がコリコリしてさ。なんならさ、2時間後くらいに奥歯から2粒くらい出てくるあれがね、またいいんだよね」


ひいな「今回はたらこといくらで我慢してください(笑)」


テツヤ「明太子じゃなくて普通のたらこね」


ひいな「そう。めんたいこだと辛さが強いから普通のたらこで」


テツヤ「俺、たらこのほうが好きなんだよ」


ひいな「そうなの? 親子でもまだまだ知らないことたくさんあるね。魚卵食べてからお酒飲んでみて」


テツヤ「いただきます! 魚卵ってさ、永遠に食べてられるよね」


ひいな「最高だよね。これが最高のペアリングってわけじゃないけど、このお酒、魚卵をちゃんと受け止めてくれる感じするでしょ?」


テツヤ「うん。お互いを邪魔しないね。魚卵の後に日本酒飲んだら生臭くなるかなと思ったけど、全然平気」


ひいな「ね。味を引き締めてくれるというか」


テツヤ「時々さ、お刺身食べた後とかに生臭くなる日本酒もあるもんね。すべての日本酒に刺身が合うわけじゃないんだなって思うよね」


ひいな「それが難しいところだよね。お刺身と日本酒については、私の日本酒の師匠と話し合いをしたことがあるんだけど、香りがあるお酒がお刺身とか魚類に合わないのかといえばそうじゃないという話を15分くらいしたことがある」


テツヤ「まぁまぁ長いね(笑)。刺身についてるシソみたいな? 香りが強くても合うし。このお酒は、刺身の“ツマ”みたいなもんかな?」


ひいな「邪魔しないという意味で?」



テツヤ「俺も、テツヤって邪魔じゃないよねって昔よく言われた」


ひいな「え? 誰に言われたの?」


テツヤ「高校の頃の友だちに」


ひいな「(笑)。それ、どういうシチュエーションで?」


テツヤ「目立たないわけでもなく目立つわけでもなく、いつもいるけど、邪魔じゃないよねって」


ひいな「それ言われて、傷つかなかったの?」


テツヤ「まったく。俺、邪魔じゃないんだなって思った」


ひいな「言葉どおり取ったわけね」


テツヤ「そう。このお酒、本当に魚卵に合うね。いくらがあるとお正月感が増すなぁ」


ひいな「まだおせち、残ってる人もいるかもしれないしね。なますにも合いそう」


テツヤ「黒豆はどうだろう?」


ひいな「うん、いいんじゃないかな」

料理家の広沢京子さんから届いた新鮮な牡蠣。

とろけそうな顔が「おいしい!」と言っております。



テツヤ「うん。おいしいね。このお酒、確かに正月感あるな。日本酒ってこんなにたらこに合うんだね。そういえばさ、さっき届いた牡蠣も食べてみない? 絶対合うと思うんだけど」


ひいな「うん! めちゃくちゃおいしい〜!」


テツヤ「あぁ、もうね。最高。この日本酒にめちゃくちゃ合う!」

地元・九十九里浜で生まれた海のミネラル感あふれる日本酒は、海の幸にぴったり。



ひいな「これを買った酒屋さんで聞いたんだけどね、料理人って1品目に絶対にまずいものを出してこないって言っていて」


テツヤ「先付けとか?」


ひいな「完成した味を出してくるものだって言ってて。それと同じように、蔵も1本目のお酒は、今年の新酒だって言われるわけだから、完成したお酒を出すはずだって」


テツヤ「ってことは、新酒がまずいってことはないわけだな?」


ひいな「うん。たまにはあるかもしれないけど(笑)」


テツヤ「なんかさ、お正月に遅く起きてきて、一杯やってるイメージ。箱根駅伝どこまで行ったかな?みたいな」


ひいな「お正月っぽい(笑)」


テツヤ「ちびちび飲みながら、話が弾む感じのお酒だよね。何気にラベルもかわいいね。飛行機が描いてあるけど、これ成田空港?」


ひいな「そう、近いから。九十九里の銀色に輝く冬の海と、成田から飛ぶ飛行機のように希望や期待感を抱かせるような商品になってほしいっていうことからこのラベルになったらしい。バーコードにも飛行機が描いてあるね」


テツヤ「地元らしさがあっていいね。日本酒を飲むようになるまではさ、千葉とかで日本酒を造ってるイメージがあんまりなかったよ」


ひいな「いい日本酒を造るためには、いい米、いい水、いい技術者の3つの要素が大事で、それがそろっていればどこでも。この蔵は特に水!」


テツヤ「そうなんだ」


ひいな「九十九里の海の四季とかミネラル感を大事にしてるみたい」


テツヤ「あぁ、だから、このお酒のミネラル感に魚卵とか牡蠣が合うんだね」


ひいな「新年1本目は、海のお酒からはじまりました!」


テツヤ「いやぁ、新年にふさわしい1本だったね」

次回:1月17日(日)更新予定

【ひいなのつぶやき】
蔵が自信を持って出す新酒を飲んで、2021年も良い年にしていきましょう!
ひいなインスタグラムでも日本酒情報を発信中

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