京都の老舗日本茶専門店〈一保堂茶舗 東京丸の内店〉へ。喫茶室でこだわりの一杯をいただく
Hanako.tokyo / 2022年7月26日 12時0分
みなさまこんにちは。木村ミサです。今回は、ずっと行ってみたかった〈一保堂茶舗 東京丸の内店〉へ行ってきました。以前、茶葉を購入して飲んだことはありましたが、店舗を訪れるのは初めて。京都に行かずとも東京でいただけるなんてうれしい気持ちです。それでは、本日もいってみましょう!
〈一保堂茶舗〉は、1717年に近江商人の渡辺利兵衛が〈近江屋〉として拓かれました。元々はお茶だけでなく、陶器など色々売っているお店でしたが、1846年、山階宮様から「茶、一つを保つように」という願いを込めて日本茶専門店〈一保堂茶舗〉と名付けられました。宇治川、木津川水系の茶葉を合組して、いつもの味を保てるように仕上げているので、いついただいても変わらないおいしさが魅力です。今回は、店内にある〈喫茶室 嘉木〉でお茶と甘味をいただきました。
【本日の甘味と1杯目】1煎・2煎 のみくらべメニュー「玉露 甘露」
「玉露 甘露」1,760円
まずは「煎を重ねる」というお茶の楽しさを堪能できる玉露の飲み比べをいただきます。茶葉を摘み取る20日前に日差しを遮った状態で育て、葉っぱの旨味をぎゅっと詰め込まれているのが玉露の好きなところ。どちらも60度の低温で、じっくりと淹れていきます。
一煎目は、お抹茶のような香り。玉露と抹茶は作り過程が似ている兄弟のような関係なので、きっと抹茶のような香りがが印象的なのでしょう。お出汁のような旨味が口いっぱいに広がり、ぐっと心を洗われるような感覚になる。この余韻を楽しめるのが玉露の面白い所。
二煎目は、からっとした爽やかさを魅せてきます。この爽やかさは夏にいただきたくなるような一杯。同じ茶葉なのに、こんなにも印象が違うなんて…!と、お茶のおもしろさが感じられました。
【本日の2杯目と甘味】「煎茶 嘉木」と季節のお茶菓子
「煎茶 嘉木」1,540円
〈一保堂茶舗〉にはたくさんのお茶の銘柄があり、いくつかは喫茶でいただくことができます。煎茶の嘉木は茶葉をブレンドし、旨味や香りをしっかりと充実させたもの。80度で抽出し、力強さを引き出して、嘉木の本気を体験してみましょう。急須で淹れることによって、日本茶の奥深さに触れられるのも楽しみの一つです。
甘みと香り、がつんとしたどっしり感が印象的。なんだか、煎茶の王道を堂々と歩いているようなたくましさの中に繊細さが残ります。お茶が好きな方はもちろん、初心者の方にもおすすめ!煎茶を楽しむにはとっておきの一杯です。
二煎目は、熱湯でさっといただきましょう。喫茶では、急須で淹れた二煎目、三煎目がティーポットに注いで供されます。先程のどっしり感が、キュッとした苦味が引き立つどっしり感に輪郭が変わりました。味わいの引っ張り方が温度や抽出時間によって変わっていく。それに気付けるのも急須でお茶を楽しむ上で大事なことだと実感しました。
「京鹿の子」
嘉木のお供には、季節のお菓子を。今回は、京都の和菓子屋の「京鹿の子」をいただきます。 めずらしい白小豆を使用した和菓子。白餡と豆のつぶつぶ感を感じつつも、なめらかな味わいです。これと嘉木の相性!一気に食べたくなる気持ちを抑えつつ、少しずつお茶と一緒に楽しむ贅沢感が、たまりません。
【本日のお土産】「三角茶袋 玉露」
「三角茶袋 玉露」1,188円
喫茶室でお茶の楽しみに触れていただいたあとは、お家でも日常的に飲んでもらえたらという想いから、お土産も豊富に取り揃えているそう。玉露がおいしかったので、季節的にも水出しで手軽にいただけるティーバッグタイプの玉露をお持ち帰り。冷水でじっくり抽出してキンキンに冷やしていただく玉露は、しゃきっとしたい夏にぴったり!朝の目覚めのときや、在宅ワークで集中したいときにいただけば、頭が冴えて1日がスムーズに進みそう。そんなときにおすすめの一杯です。
茶器から茶葉、空間づくりなど、細部にまでこだわった〈一保堂茶舗〉でいただくお茶は、特別感と安心感が寄り添うような空間でした。なじみのある顔の、知らなかった部分まで知ることができる楽しさを教えてくれた場所。お茶の新たな一面を発見できる〈一保堂茶舗〉に、ぜひ行ってみてください。それでは本日の一杯、召し上がれ!
〈一保堂茶舗 東京丸の内店/喫茶室 嘉木〉
東京都千代田区丸の内3-1-1 丸の内仲通り 国際ビル1階
03-6212-0202
12:00~19:00(店舗)、~L.O.18:30(喫茶)
無休(年末年始を除く)
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