柳下毅一郎×海猫沢めろん×バンギ・アブドゥル「オカルトが好きだけど嫌いなおっさんたち」対談

ハピズム / 2013年5月12日 18時0分

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バンギ・アブドゥルさん(以下、バンギ) さて来る5月18日のイベント「ハピズムサロン」のトークセッション、男子の部の3人が集まって、まー当日どんなこと話そうか、てあたりを軽く示し合わせておこうじゃないかということで。現代魔術をやってるバンギです。今日はよろしくお願いします。

柳下毅一郎さん(以下、柳下) 柳下毅一郎です。特殊翻訳家と名乗ってまして、SFやら現代文学やらのエッジな小説を翻訳しています。あと映画評論をちょろちょろ書いたり、人殺しの研究をしたり。得意技はサブカル全般です。

海猫沢めろんさん(以下、海猫沢) 海猫沢めろんです。小説やエッセイ書いてます。90〜00年代前半のオタク・エロゲー文化がぼくのルーツなんですけど、基本的に雑食なのでサブカル・オタク系のものは広く浅くという感じです。

バンギ 僕は柳下さんのお仕事には大変お世話になっていて、ペヨトル工房(80年代日本のサブカルチャーをリードした出版社)のバロウズ本とか、昔必死に読み漁ったサブカル本がことごとく柳下さんのお仕事で。

海猫沢 柳下さんってそういう存在ですよね。来月、とある海外文学のイベントで「グロいガイブン」を紹介しなくてはならないのですが、セレクトがほとんど、柳下さんと渡辺 佐智江さんの本ばっかになってこまってます(笑)。

柳下 ははは。でもみんな絶版ですね(笑)。

■90年代・村崎百郎・ジャック・パーソンズ

海猫沢 あの頃のパンクっぽい空気は好きでしたね。ペヨトルでは村崎百郎さんとかが編集やってらしたんですけど、村崎さんって実はすごい魔術に興味あった人なんですよね。

柳下 本人は冗談めかしてたんですけど、かなり本気でやってたようですね。露悪的に語るのが好きだったんだろうし、照れもあったんじゃないかな。たぶん半分ギャグ、半分本気ぐらいの感じだったんだけど、本気の部分はあまり人に見せなかったんですよね。そういう意味ではジャック・パーソンズなんかにも近いものを感じます。

バンギ ジャック・パーソンズという人は、クロウリーの直弟子でロケット工学者で、爆発事故で死んじゃって、月のクレーターに名前が残っているという人で。

海猫沢 パンクスギル!

柳下 今、すごく気になって調べてるんですよね。彼はムーンチャイルドを生もうとして爆死したとも言われている。しかも初期のLAのSFサークルにも出入りしていたSF史のキーパーソンでもあるんです。

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