稀代の霊能者・宜保愛子を冷静に再評価 彼女は一体何者だったのか?

ハピズム / 2013年5月15日 15時0分

 どうも、オカルト大好き、吉田悠軌です。
 
 僕の子ども時代だった1990年代前半には、オカルトや心霊を特集するテレビ番組がたくさんありました。しかし、95年のオウム事件を境に自主規制されるまでの盛んっぷりは、まさに「オカルトが無邪気だった時代」といえるでしょう。

 そして、この時代のトップスターが誰かと聞かれれば、ほとんどの人がこう答えるはず。

 「そりゃあ宜保愛子だよ!」

■霊能界のサラ・ジェシカ・パーカーだった宜保

 当時の宜保さんはすでに還暦を越えていましたが、すさまじい活躍ぶりでした。170ccm近い背丈で颯爽とハイファッションを着こなし、ユリ・ゲラーと通訳なしに電話するほど英語も堪能、あらゆる人や心霊スポットについてズバズバと霊視をこなしていく。社会現象になるほどの超デキる女でありながら、3人の子を持つ母として、いつも自分を「主婦」と呼ぶ面もあったり……まさに霊能界のサラ・ジェシカ・パーカーだったんです!
 今だからこそ、宜保愛子を再評価したい。2003年にお亡くなりになったので、もうテレビなどで姿を見ることはできませんが、彼女の本はたくさん残されています。“ギボ入門”としてオススメなのは、自伝『霊能者として生まれて生きて』『愛と哀しみの霊たち』(ともに講談社)でしょうか。

■宜保の波乱万丈な人生

 前者の本で語られる宜保さんの半生は、かなり波瀾万丈。まず幼い頃、弟に焼けた火箸を落とされて左目を半失明するのですが、それによって霊能力が発動。現実世界が見えなくなった左目で、この世ならざる霊を見るようになったのです。

 ちなみに宜保さんは、難聴である右耳で霊の声を聴きとっているそうです。見えない左目で霊の姿を見て、聞こえない右耳で霊の声を聴く……なんだかラノベの主人公っぽくてかっこいいですね。

 霊感を得た宜保さんは、級友はもちろん実の姉妹ともいっさい口をきかない(!)異端の少女時代を過ごしました。そして戦争により周囲の人々が死んでいく中、最愛の兄と弟も失います。その後、腎臓病をキッカケに霊能力を失い、普通人として家庭を持った宜保さん。

 しかし、善人すぎる夫は、他人の借金をいくつも肩代わりし、生活は困窮。数々の苦労をへて子どもを育て、ようやく末っ子が幼稚園に入学した、まさにその日。突然、彼女の中の霊能力が復活するのです。そこから宜保愛子の、霊能者としての第二の人生が始まっていく……。

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