忌々しい“蚊”から、本気で逃れる方法とは? 最新の研究動向からわかった「蚊対策」

ハピズム / 2013年7月25日 21時0分

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 連日30度を超え、夏本番を迎えた昨今。

 暑さにもめげず海に山に……と、外出の機会が増える人も多いはず。そんな時、いつも気になるのは「蚊」。

 人の血を吸い、痒みと腫れを残す、昆虫界きっての嫌われ者である。一見無差別に生物の血を吸っているように見える蚊も、実はそれなりに血を吸う相手を選り好みしている事が最近の研究で明らかになっている。

 たとえば山に登ったとき、あるいはベッドで目が覚めたとき、「自分ばかりなぜかまれるの」と思った経験がある人は多いのではないだろうか。夏本番を前に、英国のスミソニアン協会が特に蚊に刺されやすい人とそうでない人の違いを最近の研究動向をもとに紹介している。

■血液型対策……O型は注意!

蚊は血液型によって”獲物”を選り好みすることがわかっている。過去の研究によると、さまざまな血液型の人と蚊を同じ空間に入れた場合、O型の人はA型の人に比べて2倍近く刺されやすいという結果がでている(B型はその中間程度)。また、世の中の85パーセントの人間は皮膚から血液型を示す化学物質を分泌しており、分泌しない残りの15パーセントの人間に比べて、より蚊に刺されやすい傾向があることがわかっている。

■二酸化炭素対策……呼吸を減らす!

蚊が獲物を発見するのに、二酸化炭素を検知しているのは有名な話である。蚊は「小顎蝕鬚」と呼ばれる触覚のような部分を使って、最大で約50m程離れた場所からでも二酸化炭素を嗅ぎわける。

 そのため、単純に二酸化炭素を多く排出する人、つまり一般的に言えば身体が大きい人ほど、蚊を寄せ付けやすいという傾向がある。また大人に比べ、子供が蚊に刺されづらいのはそのせいであるともいわれる。なので、大変困難だが、呼吸を減らすことが蚊対策につながる。

■運動と代謝……あまりしないほうがいい

 遠くからの二酸化炭素の検知に加え、蚊は獲物に近づくと、今度は乳酸や尿酸といった人間の身体が自然に発する分泌物、さらに体温を検知して獲物を定めている。

 特に、運動により乳酸が出ている人や、体温が高まっている場合は、より蚊に狙われやすいといえる。また乳酸や尿酸の分泌量は先天的な違いもあるので、当然、先天的に刺されやすい体質の人もいる。

■皮膚のバクテリア……改善不可?

 2011年に行われた新しい研究によれば、人間の皮膚にいる常在菌のうち、ある特定のタイプと量のバクテリアを持つ人は、より蚊を引きつけやすい事が明らかになったという。しかし驚くべきことに、さまざまな種類の生物に共通して存在するバクテリアが皮膚にいる場合、蚊はそうした獲物を好まないという結果もでている。また、人間の足や足首が刺されやすいのは、こうしたバクテリアが多いためだと推測されている。

■ビール……控えたほうがいい可能性

 研究者の中には、ビールをよく飲む人が蚊を寄せ付けるという説を唱える者もいる。しかし、単にビールを飲む人がよく発汗し、体温が上昇するためであるという批判もあり、これに関しては仮説の域をでていない。

■衣服の色……淡い色の服を着る

 蚊は嗅覚とあわせ視覚でも獲物を認識していることから、黒や青、赤、といったはっきりとした色を来ている人の方が蚊を寄せ付けやすい、という説もある。まるで冗談のような話だが、一定の研究者は支持している。

 いかがだろうか。結局のところ、蚊はこれら様々な条件で獲物を探しているため、先天的な違いも含めれば、すべてに当てはまらないように過ごすことは、なかなか難しい。しかし、たとえば体温や呼吸など、危ない場所ではちょっとだけ気をつけてみれば、痒い夏の終わりを過ごさずに済むのかもしれない。
(木林純一)

ハピズム

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