リアル「下町ロケット」な企業も。プロが選ぶ先端技術分野の企業で一押しな銘柄6選

HARBOR BUSINESS Online / 2019年1月23日 15時31分

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アベノミクス開始から6年、第3の矢・成長戦略の中核をなす「未来投資戦略2018」の重要分野の企業は、好業績の期待大!

 日経平均が2万4000円台を突破したのも束の間、その後の全体相場は荒れ模様。だが、個別に見れば、株価が2倍以上に化けそうな銘柄が潜んでいる。今のうちに仕込んで、平成最後の年にハイリターンをゲットしよう!

◆成長戦略の中核! 政府が後押しする先端技術企業とは?

「内閣府の『未来投資戦略2018』には、頻出するキーワードがいくつかあり、特に目立つのがAI、IoT、自動走行です。これらに関わる企業は、国策という追い風を受けるでしょうね」

 ストックウェザー『兜町カタリスト』編集長の櫻井英明氏は、“国策銘柄”が今後、高騰する可能性を指摘する。

 政府はAIやIoTなど、第4次産業革命技術による『Society5.0(超スマート社会)』の実現を目指しており、今後の成長戦略の大きな柱に据えている。牽引役の経産省はAI戦略のなかで、ブロックチェーンやキャッシュレスにも言及しているくらいだが、「本来、財務省マターですが、ここまで踏み込んでいることからも、政府の本気度が窺える」(櫻井氏)という。

 では、先進技術分野を手掛ける企業のなかでイチ押しなのはどこなのか。櫻井氏はまず、セックを挙げる。

「今はモノをつくっている会社より、モノをつくっていないことがプライオリティ。先端分野でも、ソフトウェアを手掛ける企業に注目したい。セックは自動走行、AI、ロボットの研究開発を手掛け、受注は自動車会社の自動走行システムが多いが、実は、小型惑星探査機・はやぶさを7年がかりで地球に帰還させたのは、JAXAでも三菱重工でもなく、同社のリアルタイムソフト技術。ドラマ『下町ロケット』に登場するような、宇宙ロケットの部品をつくる会社はちらほらあるが、ソフトをつくる会社はそうはない。『下町ロケット』は舞台を宇宙から農業へ移したが、セックはトラクターの自動走行技術も手掛けていますよ(笑)」

“リアル下町ロケット”を彷彿とさせるセックは今期、3回も業績を上方修正。創業半世紀近くの歴史で、初めて3期連続の増収増益を射程に収めており、今後、高騰する期待大だ。

◆強力な追い風! 医療分野に注目

 次に櫻井氏が推奨するのは、社会保障費の増加が国家財政を圧迫する一因となっている医療分野の銘柄だという。

「カルテの電子化を手掛けるメディカル・データ・ビジョンも注目です。実は、どの薬をどの病院でどれだけ投与しているか、というデータはほとんどない。そんななか、医療データのネットワーク化の先頭を走っている。面白い話があって、ある病院で乳がんの制がん剤の使用が急増していたが、この病院は消化器系のがんに効くからと、乳がんではない患者に投与していた。製薬会社も知らなかったその事実を、同社が明らかにしたのです。昨年の段階で同社が所有する投薬データは国民の7分の1程度だった。それが今や、5分の1と急伸している。ビッグデータを持つ強みもさることながら、カルテが電子化されれば医療費の抑制や医療現場の効率化に繋がる。また、同社の技術を導入した病院では、診察後に料金をキャッシュレスで会計し、長時間待たずとも済むようになった」

 政府が推進する第4次産業革命技術の利用は、広範なセクターに及ぶ。だが、メーカーがソフトウェアを上手く利用しているとは限らない……。

「ソフトウェアのエンジニアは、モノづくりの技術者とあまり相性がよくないので、モノづくりの会社にはソフト屋がいないも同然なのです。ところが現在では、自動車をはじめ多くの製品にソフトウェアを組み込む必要がある。エクスモーションはその際の品質改善のコンサルタントに長けたプロ集団で、“ソフトウェア版の弁護士ファーム”を自称しているくらいです」

【和島氏推奨の2倍株銘柄】

●セック(東証1部・3741)目標株価 10,000円

リアルタイムソフトウェア技術に強み。モバイル端末向けや防衛分野、ロボットで開発受託。モバイルネットワーク、インターネット、社会基盤ネットワーク、宇宙先端システムなどの領域で、リアルタイムソフトウェアを提供する。特筆すべきは、イノベーションが起きる度に、ビジネスチャンスが拡大する業態である点。セルフレジからAR・VR、はては防衛、宇宙航空分野と多岐にわたる守備範囲も長所

●メディカル・データ・ビジョン(東証1部・3902)目標株価 3,000円

医療機関、製薬向けに医療・医薬品データのネットワーク化と利活用の両サービスを提供。同社のサービスを導入する医療機関は、増加し続けている。第3四半期以降、治験事業と健診・検診セカンドオピニオンのサービスを拡大。売上高は計画どおり、営業利益、経常利益、純利益は計画比プラス1億円で着地。通期では、40%超の増収増益の見通しを維持し、6期連続の増収増益の見込み

●エクスモーション(東証1部・4394)目標株価 10,000円

エンジニアリングソフトのコンサルティング会社。自動車メーカーや医療機器メーカーなどへ、ソフトウェアエンジニアリングを活用した実践的なコンサルティング(組込みソフトウェアの品質改善に特化)を提供。主力は自動車分野。11月期第3四半期の経常損益は1億400万円。同社の業績予想によれば、通期の経常損益は前回予想を据え置き、16%増益の1億4500万円と2ケタの増収増益を予想している。

●PCIホールディングス(東証1部・3918)目標株価 6,000円

システム開発会社グループ。IoT、ソフトウェア開発、自社ソリューションの開発・保守、半導体のテスト・設計、IT技術者の派遣など情報サービス事業。主力は、自動車、家電などの組み込みソフトウェア開発。米国防総省が18年間、不正侵入を許さなかったセキュリティソフト「アップガード」の日本販売権を保有し、セキュリティ事業も手掛ける。本社移転費用が一巡し、大幅増益。9月にバイテックHDと提携

●モバイルファクトリー(東証1部・3912)目標株価 3,000円

モバイルサービスの開発・運営会社。ソーシャルアプリサービス(位置情報連動型ゲーム、ノベル型ゲーム)、コンテンツサービス(着メロ、占いなど)を提供。位置ゲーは拡大基調。7月に変貌を遂げ、ブロックチェーン技術を活用した、非中央集権で分散型のモバイル向けブラウザアプリの開発に乗り出した。さらに、分散型アプリの開発サポートツール、独自のトークンの開発にも着手する見込み

●相模ゴム工業(東証1部・5194)目標株価 4,000円

ヘルスケア製品(コンドーム、医療用ゴム、ポリウレタン製品、ラテックス製品、生活自助具)、プラスチック製品(主に包装用チューブ・フィルム)の製造販売。主力のコンドームは業界3位。マレーシア工場で生産し、中国や東南アジア向け輸出が中核。世界80か国で利用されている。売上高は前期比10%増、営業利益は同21%増の見通しと好調。株価は’16年の600円台から長期上昇し、’18年2月に2000円突破

【櫻井英明氏】

ストックウェザー『兜町カタリスト』編集長。日興証券で機関投資家の運用トレーダー、『株式新聞Weekly』編集長などを経て現職。幅広い情報チャネルと最新経済動向を株式市場の観点から分析した独特の未来予測に定評。ラジオNIKKEIなど多くのメディアで活躍する

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