タッチパネルが反応しなくなったAndroidスマホやタブレットをどうするか

HARBOR BUSINESS Online / 2019年6月19日 8時31分

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◆ある日、タッチパネルが反応しなくなったタブレット

 現代社会で、スマホやタブレット端末を使っていない人は少数派だろう。たまに、まだガラケーの人もいるが、多くの人はスマホやタブレット端末を日常的に使用しているはずだ。そして、それらの機械はタッチパネルを通して利用する。

 音声入力も普及してきているが、画面に指で触れて操作する方法が、基本になっている。ロックの解除やホーム画面での操作、各アプリの利用など、画面を触って動かすのが、スマホやタブレット端末の基本的な扱い方になる。

 そのタッチパネルが壊れてしまうことがある。経年劣化で徐々に反応が鈍くなり、おかしいなと思っているうちに、うんともすんとも言わなくなる。

 OSのトラブルかなと思い、端末に付いた物理ボタンを利用して再起動をするが何も変わらない。何度か試したあと、覚悟を決めてファクトリーリセットをして、工場出荷状態にしてもタッチパネルは反応しない。そこに至ってようやく、タッチパネルが壊れてしまったことに納得する。

 そうしたことが、私の所有するAndroidタブレットにも起きた。半年ほど前のことである。泣く泣く次の端末を買って使い始めた。しかし、壊れているのは、反応しなくなったタッチパネルだけだ。そこさえクリアすれば、まだ十分現役として使える。

 もったいない。何とかできないのか。悶々としながら机の端に置きっぱなしにした。そのまま上手い解決方法を思いつかないまま2ヶ月が過ぎた。そして、ある時「そういえば」と、急に思い出した。

◆USB接続という方法

 二年と少し前、私は秋葉原のジャンク屋を散策していた。20年来の友人から、『秋コレ』という同人即売会に出るから売り子をしてくれと頼まれたからだ。

 そのイベントは、人の入りはそこそこよかったが、物が売れるという感じではなかった。人が目の前を通るだけで接客が必要になることはほとんどない。つまり暇だった。そこで昼飯時に時間を取り、秋葉原を少し散策した。ついでにジャンク屋に入って、今はどんな商品があるのかなとチェックした。

 その時、ひとつの商品が目に留まり記憶に残った。タブレット端末用のカバー兼キーボード。値段は500円、激安だ。それは中国製のAndroid向けのアクセサリーだった。そしてBluetoothのような電波的手段を使わずに、申し訳程度にキーボードから伸びたUSBケーブルを繋ぐようになっていた。

 Androidでは、USB接続で外部機器を繋げられる。突然、秋葉原で見たことを思い出した。Androidに繋げられるのはキーボードだけではない。マウスも繋げられる。Androidに、マウス用のインターフェースがあることも私は知っていた。

 docomoから日本で最初に発売されたAndroidスマホ『HT-03A』には、トラックボールが付いていた。トラックボールを利用すればマウスカーソルが現れる。私はその端末を持っていた。Androidは初期の頃から、マウスを想定した作りをしている。

 マウスを使って、タッチパネルの操作なしで利用する。この方法なら、タッチパネルが反応しなくても、Android端末を使えると確信した。

◆USB接続をどうするか

 ここで、一つの問題に突き当たった。多くのAndroid端末は、USB接続で電池を充電する。この接続場所を利用して、USB機器が繋げるはずだ。ただ、Android端末のUSBケーブル差し込み口は、一般的なパソコンのマウスやキーボードのUSBとはコネクタの形状が違う。USBと一口で言っても種類は色々あるのだ(参照:エレコム)。

 一般的なパソコンで用いられるUSBのコネクタの形状は「USB Type-A」と呼ばれる。Android端末の充電用に用いられているのは「Micro USB2.0 Type-B」と呼ばれるものだ。

 他にも「USB Type-B」「USB Type-C」「Mini-USB Type-B」「Micro USB3.0 Type-B」など、様々な種類があり混乱させられる。当然、コネクタの形状が違えばそのまま接続できない。何らかの方法で、この形状の違いを吸収しなければならない。

 こういった時、やるべきことは検索だ。同じことを考えて実践している人が、世の中のどこかにいるはずだ。そう思い検索すると「USB Type-A」を「Micro USB2.0 Type-B」に変換するコネクタが見つかった。「microB-Aメス変換」というキーワードで検索すると、様々な商品が出てくる。値段は400円強といったところだ。早速注文して購入した。

 機種によっては、USB機器の接続がおこなえないものもあるらしい。自分が持っている機種(「Kindle Fire」:Androidの派生OS「Fire OS」を使用)で試した結果は見つからなかった。探し方が悪い可能性が高い。ただ、ダメだったという情報はないので上手くいく可能性もある。それに、失敗したとしても400円ぐらいなら、実験の出費としては痛い値段ではない。

 注文の翌日、コネクタが到着した。マウスに変換コネクタを繋いでAndroidタブレット端末に挿す。すると画面にマウスカーソルが現れた。その後は、普通のパソコンと同じようにマウスを使えた。実験成功である。400円ちょっとで大きな興奮を味わえた。

◆キーボードやマウスを使えば全然利用可能

 コネクタを使い、キーボードも接続してみる。こちらも問題なかった。パソコン向けのキーボードをAndroid端末で利用することができる。

 さらに実験を進める。USBポートを接続して、マウスとキーボードを同時に接続してみる。問題なく使えた。これで、タブレットスタンドで机の上に端末を置き、マウスとキーボードで操作できるようになった。

 テキストエディタを使えば、ちょっとした原稿書きに使える。モバイル向けのアプリだからといって、タッチ前提のものばかりではない。マウスとキーボードが使えるなら、タッチなしでもどうにかなる。使い方次第で有効活用できる。

 私の場合は、タッチ部分が壊れた端末は、動画再生専用機として利用することにした。動画ならば、再生したあとは操作が不要だ。再生のタイミングだけマウスを使えばよい。それならば頻繁にタッチをすることもないので、それほどストレスにはならない。

 こうして、古いタブレット端末が現役の機械として蘇った。

◆古い端末をどうするか問題

 スマホやタブレット端末を使うようになってから、こうした「古い端末をどうするか問題」は割りと頻繁に発生する。

 過去には、監視カメラとして利用したり、目覚まし時計にしたり、radiko専用機にしたり、何とか活用できないかと思い、様々な用途を試した。ただ、なかなか上手い活用法がなく、しばらくするとお蔵入りになっている。

 そうした中では、動画再生専用端末としての利用は、ストレスが少なく続いている。動画や音楽などを再生したいシーンは多い。壊れたと思って使わなくなった端末も、こうした方法で再利用すれば、無駄がなくてよいのではないだろうか。

◆シリーズ連載:ゲーム開発者が見たギークニュース

<文/柳井政和>

やない まさかず。クロノス・クラウン合同会社の代表社員。ゲームやアプリの開発、プログラミング系技術書や記事、マンガの執筆をおこなう。2001年オンラインソフト大賞に入賞した『めもりーくりーなー』は、累計500万ダウンロード以上。2016年、第23回松本清張賞応募作『バックドア』が最終候補となり、改題した『裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬』にて文藝春秋から小説家デビュー。近著は新潮社『レトロゲームファクトリー』。

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