ダイエットや恋愛に貯金……。今夏の目標を必ず達成できる「3つのポイント」

HARBOR BUSINESS Online / 2019年8月11日 15時30分

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 あなたの、この夏の目標はありますか? ダイエット? 貯金? それとも恋愛成就でしょうか? ただ、目標を立てたはいいものの、結局達成できずに挫折してしまう…という方も多いのではないかと思います。

Contents1 「目標達成」に関する3つのフレームワーク 2 「何Kg落とす」ではなく、「食べない」を目標に3 目標達成のために必要な3つのポイント 4 ハードルはできるだけ低くする

◆「目標達成」に関する3つのフレームワーク

 自己啓発や心理学の分野では、古くからこの「目標達成」に関するさまざまな研究がなされてきました。結論から言えば、どんな目標に関しても、たった3つのポイントに気をつければ、カンタンに達成することができます。

 今回は、目標達成に関する理論やフレームワークを幾つかご紹介しながら、この「必ず目標を達成できる3つのポイント」について見ていきたいと思います。

 人はどのように目標を達成するのか。なぜ目標を達成できる人とできない人がいるのか。さまざまな研究者がこのことについて調べてきました。それらの研究結果のなかから、特にわかりやすい3つのフレームワークをご紹介したいと思います。

1.「SMARTの原則」

 これはよく知られているフレームワークのため、ご存知の方も多いかもしれません。「SMART」とは、

 Specific(明確な)

 Measurable(計測可能な)

 Attainable(達成可能な)

 Relevant(現実的な)

 Time-limited(期限つきの)

 の頭文字をとったものです。

 つまり目標を達成するためには、達成しうる目標を「設定する」必要がある、という考え方です。具体的には「明確」で、「計測可能」であり、「達成可能」で、「現実的」であり、「期限つき」の目標を設定すると、その目標を達成しやすくなると言われています。

2.「GOSPAモデル」

「GOSPAモデル」とは、『カエルを食べてしまえ!』などの作品で知られる、ブライアン・トレーシーが自身の著書のなかで示しているモデルであり、

 Goal(達成したいゴール)

 Objectives(そのための目標)

 Strategies(そのための戦略)

 Priorities(優先事項)

 Actions(行動)

 の頭文字をとったものです。

 「Goal」とはつまり、最終的に成し遂げたい成果であり、たとえばビジネスなら、売上、収益、成長率、株価などの定量目標が考えられるでしょう。

 「Objectives」は、ゴールを達成するためにクリアしなくてはならない中間目標であり、「Goal」がはしごの最上段だとすれば、途中の段にあたるとトレーシーは述べています。

 「Strategies」は、目標を達成するための具体的な手段であり、「Priorities」は、そのなかでもゴールや目標を達成するうえでとりわけ重要な活動です。

 そして「Actions」とは、戦略を実行し、目標を達成し、ゴールを完遂するために行なうべきアクションのことを指します。こうして、具体的なゴールや目標としてそのための戦略や行動を検討していくことで、最終的なゴールに到達しやすくなるという考え方です。

◆「何Kg落とす」ではなく、「食べない」を目標に

3.「マイクロ目標」

 「マイクロ目標」とは、世界有数の投資銀行、ゴールドマン・サックス社の女性役員として活躍する、キャロライン・L・アーノルドがその著書、『世界のトップエリートが絶対に妥協しない 小さな習慣』で提唱したものです。そしてそれには以下のような特徴があります。

 「結果」に関する目標ではなく、「行動」に関する目標を立てる

 どの「行動」を目標とすべきか、「結果」に及ぼす原因を分析する

 確実に続けられる、無理のない目標にする 

「『行動』に関する目標を立てる」とは、たとえばダイエットで言えば「10kg体重を落とす」という目標ではなく「夜寝る前に食べない」という目標にするということです。

 体重という結果を目標にしてしまうと、1kg増えた、減ったで一喜一憂してしまいますが、食べないという行動を目標にすれば、それ自体を自分で管理できます。

 また、「『結果』に及ぼす原因を分析する」とは、たとえば「よく遅刻してしまう」という結果の原因を分析したら、意外と朝、財布の中身を入れ直すのに時間がかかっていることにあるとします。その場合は目標は「夜、寝る前に財布の中身を整えておく」という行動になるはずです。

「確実に続けられる、無理のない目標にする」とは、たとえば「毎日ウォーキングする」ではなく「週に1回歩いて通勤する」にするということです。この難易度を下げるということは、続けられない言い訳をできなくするということでもあります。

 こうして、「結果」にインパクトを及ぼす、無理のない「行動」を目標にすれば、結果として結果を出しやすくなると彼女は述べています。

◆目標達成のために必要な3つのポイント

 上記のフレームワークのほかにも、私はこれまで目標達成に関する理論や研究結果を調べ、それらをもとにさまざまな目標達成にチャレンジしてきました。

 それらの経験を踏まえて言うと、目標達成のための重要なポイントはわずか3つだけです。これを以下で解説したいと思います。

1.具体的で期限つきの目標を立てる

 たとえばダイエットであれば、ただ「ダイエットをする」ではなく、「●日までに、●kgまで落とす」という目標にすべきです。それは何故か? そもそも、曖昧な目標では人間はあまりやる気になりません。「いつまでにどういう状態になりたいのか」が明確になって初めて、その目標を達成するためのスタートラインに立てるわけです。

 また、曖昧な目標のままでは、以下で述べる「そのための戦略と計画」を立てることが困難です。具体的な期限やゴールラインが明らかになって初めて、行動の優先順位やそこに至るための具体的な方法を検討することができるのです。

 そして、曖昧な目標を具体化する際には、上記の「SMARTの原則」が参考になるでしょう。

2.そのための戦略と行動を検討する

 目標が具体的になったら次に、上記の「GOSPAモデル」のように、その目標を達成するための戦略や行動を検討します。この戦略立案にあたっては、立案のために必要になる情報を収集し、分析することが必要になります。

 たとえば私がダイエットを試みた際には、まず一日の中で食べているメニューを書き出して総カロリーを算出し、あと何カロリー減らせば消費カロリーを下回ることができるかを計算しました。そして、ふだん摂取している食材のなかで、どうしても外せないものの優先順位をつけていくと、最後に「ビール」が残りました。

 つまり、毎日飲んでいるビールを我慢すれば、摂取カロリーが消費カロリーを下回ることができる=体重を減らすことができることがわかったのです。そこで私は、「ビールを我慢する」という戦略と行動をとることにしたのです。

 このように、新しい行動や習慣をとりいれる際には、事前に具体的な戦略や計画を立てると、前頭前野(人間を行動に駆り立てる部分)が覚醒し、うまくいきやすくなると言われています。

◆ハードルはできるだけ低くする

3.難易度を充分に下げてから始める

 この最後の項目が最も重要です。達成のための戦略や行動を明確にしたなら、上記の「マイクロ目標」にあるように、その行動を出来る限りミクロ化して、難易度を下げきってから始めるべきです。

 目標達成が失敗に終わる理由のほとんどは、その行動のハードルが高すぎることにあるそうです。42.195km走るようになるには、まずは10km走ることから始める……いや、これでもダメです。まずは1km走るくらいから始めましょう。いきなり10km走るよりも、1kmから徐々に、2km、3km、4kmと距離を増やしていくほうが圧倒的に楽なのです。

 私の場合は、いきなりビールを断つ自信がなかったので、ノンアルコールビールに変えることから始めました。いや、それすら自信がなかったので、普通のビールをノンアルコールビールで割って飲むことから始めたのです。

 始めは、ビールとノンアルコールビールの割合を8:2くらいで割っていたのを、徐々にノンアルコールビールの割合を増やしていき、最終的にはノンアルコールビールだけにすることができました。そして次は、ビールの代わりにノンアルコールビールで我慢する日を少しずつ増やしていき、最終的には目標体重まで落とすことに成功したのです。

 自分の取り組もうとしている行動の難易度を下げるにはどうしたらいいか? この検討には、意外とクリエイティブな発想力も必要になります。行動の量を減らすのか、頻度やスピードを落とするのか、行動の質を下げるのか。こうした検討・分析は、実は行動そのものよりも重要だったりするのです。

 今一度整理すると、目標達成のコツはたった3つです。

1.具体的で期限付きの目標を立てる

2.そのための戦略と行動を検討する

3.難易度を充分に下げてから始める

 どれも、よく言われるようなことかもしれませんが、その分とても重要なポイントです。これらに留意して、ぜひあなたのこの夏の目標を叶えてください。

【高田晋一】

たかだしんいち●(株)成功データ研究所 代表取締役。作家。データアナリスト。早稲田大学第一文学部哲学科卒業、英国国立ウェールズ大学経営大学院Postgraduate Diploma取得。電通グループ各社で10年以上にわたり、リサーチ・ディレクターとして市場調査やデータ分析を担当。

成功哲学に関する研究をライフワークとし、これまでに1000冊以上の文献やデータを調査・分析して、独自の成功理論を確立。その後独立して「(株)成功データ研究所」を設立し、これまでの研究結果を書籍やセミナー、雑誌やWEBの記事などを通じて発表している。

著書に、『「人生成功」の統計学 自己啓発の名著50冊に共通する8つの成功法則』(ぱる出版)、『自己啓発の名著から学ぶ 世界一カンタンな人生の変え方』(サンクチュアリ出版)、『大富豪の伝記で見つけた 1億稼ぐ50の教え』(サンクチュアリ出版)、『成功法則大全』(WAVE出版)『やってみてわかった 成功法則 完全実践ガイド』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)など

HP:「成功データ研究所」 メルマガ:「今日の成功データ」

Facebook:高田晋一 Twitter:@shinichi_exp 無料相談:successful-data.com/consultinglp/

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